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【海外メーカーインタビュー第1回】30代以上は必見!! 和製ゲームの“魂の移植”を手掛ける仏DotEmu(ドットエム)社の創立メンバーを直撃!

2012-10-11 19:14 投稿

●和製レトロゲームをこよなく愛するDotEmuのキーマンを直撃!

DotEmu(ドットエム)というフランスのメーカーをご存知だろうか。2007年に設立され、クラシックなゲームを現在のプラットフォームに最適化して移植することを主業務にしているパブリッシャー兼デベロッパーだ。ファミ通Appの読者になじみが深そうなタイトルとしては、『R-TYPE』、『ブレイジングスター』、『メタルスラッグ3』といったアーケード移植作が挙げられる。また、世界的には『アナザーワールド』のiOS版が大ヒット作として知られている。また、PC向けにはセガとアイレムのタイトルを中心に、アーケードやメガドライブの作品を数十作移植しているのだ。ちなみに、スマートフォン向けに配信しているタイトルは以下の16本だ。

・P-47 Phantom Fighter(邦題:P-47 ACES)
・64th Street-A Detective-(邦題:64番街)
・Another World(邦題:アウターワールド)
・Avenging Spirits(邦題:ファンタズム)
・Blazing Star(邦題:ブレイジングスター)
・Earth Defense Force(邦題:EDF)
・Gobliiins
・Gobliins 2
・Golvellius – The Valley of Doom(邦題:魔王ゴルベリアス)
・Krypton Egg
・Metal Slug 3(邦題:メタルスラッグ3)
・Nicky Boom
・Nicky Boom 2
・R-Type(邦題:R-TYPE)
・Rod Land : A Fairy Tale(邦題:ロッドランド)
・The Last Express

そんなDotEmu社にはファミ通App編集長としても注目し、ひそかに熱いラブコールを送り続けてきた。そして今回、同社のコアスタッフが来日したということで、ついにインタビューが実現! 多忙なスケジュールの合間を縫って、いろいろなお話を聞けたのでその模様をお届けしよう。インタビューを受けてくれたのは、創立メンバーでもあるXAVIER LIARD氏とROMAIN TISSERAND氏のおふたり。

▲DotEmu社のCEO(最高経営責任者)で、経営・営業面を取り仕切っている。▲DotEmu社のCTO(最高情報責任者)として活躍。開発面のトップを務める。


――今回の来日には、何か特別な理由があるのでしょうか?

XAVIER 僕はもともと日本と日本のゲームが大好きで、年に1~2回は日本を訪れています。今回日本に来た理由は観光が半分で、残りの半分はビジネスです。ビジネスのほうは主にライセンスに関連したことで、すでにスクウェア・エニックスさんとSNKプレイモアさんに行ってきました。昔のゲームの移植をする場合、権利関係が複雑になっていることもあるので、実際にお会いしないと話が進まないことが多いんですよ。

――なるほど。DotEmuの作品はレトロゲームの移植、それも日本製のものが多いですよね。何か特別な思い入れがあるのですか?

XAVIER くり返しになりますが、やはり日本のクラシックなゲームが大好きだということが大きいですね。僕たちのゲームの売り上げは30%が日本です。さらに言えば、30代以上のユーザーが中心になっています。売れるものも日本と欧米ではまったく違いますね。

――スマートフォンに向けたタイトルは、ジャレコ作品とシューティング作品が目立っていますね。どのような基準で移植するタイトルを選択してるんですか。

ROMAIN コントローラーを再現できるかどうかを重視しています。シューティングゲームが多いのはそういう理由からで、操作感覚が特殊なものは難しいですね。あとは権利問題がクリアーしやすいかどうかも影響しています(笑)。

――今後のスマートフォン向けゲームとしては、どんなタイトルを予定されていますか? 可能な範囲でお聞かせください。

XAVIER いちばん新しいタイトルは『The Last Express iOS』ですが、そのひとつ先のタイトルを特別に教えましょう。『RAIDEN LEGACY』という、『ライデンファイターズ』シリーズがパックになったゲームを開発中です。今回日本に来た理由のひとつもこのタイトルに関係したことで、じつはこのインタビューが終わったあとにセイブ開発さんとサクセスさんに行く予定なんです(※取材日は9月30日)。それが終われば、今回日本に来た仕事はすべて終わりです。

――そうでしたか。ちなみに、DotEmuはPCに多くのゲームを出していますが、スマートフォンの市場についてはどうお考えですか。

ROMAIN iPhoneはすばらしいね!

XAVIER 少し前のモバイルは性能があまりよくなかったし、そこに僕たちが作りたいゲームがマッチする市場はありませんでした。Windows Phoneなんかも検討したけど市場としては小さかった。その点では、iPhoneが市場を作ってくれたのはやはり大きかったですね。

ROMAIN 現在はAndroidも広がりつつあって、売り上げも好調です。総合すると、現時点でのスマートフォンはとても魅力的なプラットフォームだと思います。

――これまでに手掛けてこられましたゲームの中で、もっとも思い入れのあるタイトルを教えてもらえますか?

XAVIER スマートフォンのゲームでいちばん誇りと思い入れを持っているのは『アナザーワールド(邦題:アウターワールド)』です。DotEmuでいままでにもっとも売れたタイトルで、20万ダウンロードを超えました。さらに、まだ売り上げは伸び続けています。日本ではダメでしたけどね(苦笑)。

――言われてみれば、日本国内では一般的にはあまり知られていない“隠れた名作”というイメージはあります。超おもしろいのにもったいない……。

ROMAIN まさにそんな感じでしょうね。スマートフォン版は、原作のPC版を作ったエリック・シャイ氏といっしょに作り上げた作品ですから、完成度も高いと自負しています。ぜひ遊んでみてください。

XAVIER 2番目に思い入れのあるタイトルを挙げるとしたら、『R-TYPE』になるかな。3位以下はいっぱいありすぎて決められません(笑)。その意味では、最新作の『The Last Express iOS』に注目してほしいと思っています。

日本も、日本のゲームも、日本のユーザーも大好きだという、徹底した日本びいきのXAVIER氏とROMAIN氏。もちろん“ファミ通”の名前も知っていて、今回の取材をとても喜んでくれた。商談が終わったあとの滞在期間は、渋谷や秋葉原へ遊びに行きたいといのこと。これからもクラシックな名作ゲームを、ドンドン移植してほしいものだ。知っていた人も知らなかった人も、今後のDotEmuには要注目だ!!

●魂のラインアップ、その一部を紹介

インタビューに登場したタイトルをクローズアップ! そのどれもが歴史あるタイトルだが、“思い出補正”という強烈なバイアスがかかったファンを納得させる作品を配信し続けている。日本のメインユーザーである30代以上の人たちにとっては、郷愁を呼び起こすアイテムにもなるだろう。ここではなんと、開発途中の『RAIDEN LEGACY』も独占大公開! シューターにとってはマストバイなタイトルになりそうなので、配信に期待しておこう。

■アナザーワールド(邦題:アウターワールド)
1991年に仏デルフィン・ソフトウェアから発売されたPC向けゲーム。異世界からの脱出を目指すSFアクションゲームで、ポリゴン的な手法を2Dアクションゲームに取り入れた初期の作品として、ゲームマニアやゲームクリエイターの間でとくに評価が高い。日本国内ではスーパーファミコンと3DOに『アウターワールド』というタイトル名で移植されている。

【Another World – 20th Anniversary】
対応機種:iPhone、iPod touchおよびiPad互換 iOS 3.1.3以降
価格:170円[税込]
メーカー:Bulkypix

【アウターワールド -Another World-】
対応機種:Android 2.1以上
価格:630円[税込]
メーカー:WorkerBee Inc.

■R-TYPE
1987年にアイレムから発売された、アーケード向け横スクロールシューティング。“フォース”と呼ばれるオプションを駆使して、バイド帝国のエイリアンたちと戦う。人間の体内をモチーフにしたインパクトの強いステージと、フォースの戦略性の高さが話題になり、当時はポスト『グラディウス』として多くのゲーマーを魅了した。ループゲームが全盛だった当時、インカムの問題からループ制を廃止にするタイトルが相次ぐ中で、2周ENDという方式を打ち出した初期の作品でもある。

【R TYPE】
対応機種:iPhone、iPod touchおよびiPad互換 iOS 3.0以降
価格:85円[税込]
メーカー:Electronic Arts

【R-TYPE】
対応機種:Android 2.1以上
価格:630円[税込]
メーカー:WorkerBee Inc.


■The Last Express iOS
1997年にPCに登場したアドベンチャーゲーム。時は1914年、第一次世界大戦直前のフランスが舞台。パリとコンスタンチノープルをつなぐ列車で起きる殺人事件の謎を解明する。コミック風のイラストがアニメーションしながら展開していく演出が特徴。2012年9月26日にiOS版が発売されたばかりだが、残念ながら日本語には未対応。

■RAIDEN LEGACY
縦シューティングの人気シリーズを4本まとめてパックイン。『雷電』、『ライデンファイターズ』、『ライデンファイターズ2』、『ライデンファイターズJET』がセットになっている。ただし、日本国内ではタイトル別に個別配信される可能性が高いとのことだ。今回の取材で特別に触らせていただたのだが、ゲーム部分はほぼ完成している感触。オプション周りの調整などをこれから手掛けるようだ。それほど遠くない時期に配信されそうなので、シューターは注目しておくべし!

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