1. サイトTOP>
  2. 『チャリ走』のスパイシーソフトがゲームブランド“HEMP”を立ち上げ! 非リア充向けだと……!?

『チャリ走』のスパイシーソフトがゲームブランド“HEMP”を立ち上げ! 非リア充向けだと……!?

2012-07-12 12:00 投稿

●オシャレな気分でソリティアを遊ぶならコレ『タップソリティア』

ハマったら最後、もうコレなしでは生きていけない! というほどの中毒者を量産したゲーム『チャリ走』を開発した、スパイシーソフトが、新スマートフォンのゲームブランド“HEMP”を立ち上げた。そして、その第1弾作品として、大人のソリティア『タップソリティア』をリリース。『ソリティア』とは、ひとりで遊べるトランプゲームの総称で、『タップソリティア』にはその中から『クロンダイク』、『フリーセル』、『スパイダー』、『ピラミッド』の4つのルールを収録(無料版は『クロンダイク』、『フリーセル』の2種)したもの。ジャズテイストのBGMとオシャレなカードデザイン、壁紙デザインが売りのモダンなアプリとなっている。発足直後からオシャレなゲームをリリースした“HEMP”とは、いったいどんなブランドなのか? さっそく、プロデューサーの河上 京子氏と、アシスタントプロデューサーの南 達也氏にインタビューを行ってきたぞ!

【それぞれのルールと紹介】
・クロンダイク
Windowsパソコンのゲームでは、『ソリティア』と題されているゲーム。ゲームは、階段状に積まれた場札と山札をめくりながら進行。カードを13から順に赤黒交互に並べ、最終的にすべてのカードを組札と呼ばれる空きスペースに納めればクリアーとなる。


・フリーセル

こちらも、Windowsのゲームに『フリーセル』として登場し、知名度の高いゲームだ。カードを13から赤黒交互に並べるという点は『クロンダイク』と変わらないが、場にあるカードは、バラバラに並べられた8つの列。4枚だけカードを自由に置いておけるフリーセルを活用しつつ、最終的にホームセルと呼ばれる場所に、各スーツをそれぞれ1から順に納めればクリアー。


・スパイダー

2組のデッキを使用したカードゲーム。最終的には、同じスーツの13から1までを1列に並べて全カードを組札にすればクリアーとなる。難易度によって、使用するスーツの種類が変更され、飛躍的に難度が上がっていくゲームだ。


・ピラミッド

ピラミッド状に伏せて組まれた場札と、シャッフルされて置かれた山札を使うトランプゲーム。ピラミッドの下段からカードを開き、場札に表示されているカードおよび山札との数字の合計が13になれば、場からカードを取り除けるというルール。ピラミッドの伏せられたカードは、下段に隠れていなければ表にすることができる。最終的に、ピラミッドをすべて崩せばクリアーとなる。


●非リア充に向けたアプリをリリース!? “HEMP”のアレコレ聞いちゃいました!

――“HEMP”を発足させた理由と、ブランド名の由来を教えてください。


河上京子氏(以下、河上)
 スマートフォンに特化したゲームブランドはこれまであまりなかったので、そういうのがあったらユーザーの目につきやすいんじゃないかなと。それが発足の理由ですね。ブランド名に関しては、何でもいいというわけではなくて、尖ってたりとか、なんか特徴があったほうがいいなと。その候補のひとつが“HEMP”だったんです。意味は“麻”とか“麻の繊維”です。麻の生地って、手触りがいいですよね。それをユーザーインターフェイスの気持ちよさとして表現できればと思いました。それと、麻素材と言えばリネンだと思うんですけど、HEMPなら調理の仕方によっては何にでもなる、そういうものを作っていきたなって。海外の人だったり英語が得意な人からすると、“HEMP”って危ない意味が強いんです。ハッピーになれる葉っぱの意味ですね(笑)。でも、実はそれも意識していて、クセになっちゃうとか、プレイしていて気持ちがいいっていう、「ドーパミン出すよ!」的なことを表現したかったんです。海外の人や英語がすごくできる人にこのブランド名を聞かせてみたら、「いやぁ危ないね! 危ないけど、クールだね」っていう意見をもらえたから、尖っているっていうのは、そこで表現できていると思います。

――かなりこだわりのあるブランドですが、どういった層へのアプローチを考えているのでしょう?

河上 ターゲットは、高校3年生ぐらいから30代中盤の“大人でありたい人”たちですね。ちょっと背伸びしたいけど、ガチで背伸びしたら疲れちゃう。そういう人たちが、大人でいたい自分を保ちながらリラックスできる。そんなアプリ作りを目指しています。童心に返って遊ぶというコンセプトもあり、“HEMP”の作るゲームは“夜遊び”と“砂遊び”の両方を叶えるゲームです。あとは、非リア充の人に遊んでもらいたいです(笑)。

――非リア充ですか? 『タップソリティア』はオシャレで結構リア充っぽい感じがするのですが。

河上 人って、ないものを求めるじゃないですか。なので、気持ちだけでもリア充になってほしくて。「イケてるオレ(ワタシ)」って思えれば、幸せになれる。リア充がプレイをしても「これカッコイイじゃん」ってなるし、『タップソリティア』では、非リア充もリア充も、みんなが幸せになれるんじゃないかと。私がリア充にならないことが、ユーザーにとってのメリットになればと思います。

――リア充にならないことが、メリットになるというのは?

河上 私が寂しい気持ちでいれば、寂しい人の気持ちとか、物足りない気持ちを埋められる方法を見つけられると思いまして。だからと言って、私はそこまで不幸でもないですけど(笑)。若干非リア充の気持ちがわかるところに踏み込んでるので、その感覚を失わないようにしたいです。世間にはリア充じゃない人のほうが多いはずなんで。たとえば、結婚されてたりする人も、リア充ってわけじゃないですよね。悲しい大人の事情もありますから。条件的にはリア充でも、気持ちを含めリア充かと言ったら、そうじゃない人もいる。それに条件的に非リア充な人っていうのを含めると、もう相当な数の人が非リア充なわけですよ。だから、私が非リア充の気持ちを忘れないようにして、今後も非リア充の人や、働きすぎの人たちなどに向けたものを提案していけたらと思います。

――そもそも、『ソリティア』のゲームを作ろうと思ったきっかけは何でしょうか?

河上 自分自身、『ソリティア』がすごい好きなんですけど、いまスマートフォンアプリの市場にあるものって、しょぼいんですよ。音が気持ちよくなかったり、スマートフォンならではの操作を無理矢理採用していたりとか。変にドラッグを使うのって、ダルイじゃないですか。タップひとつでどうにでもなって、行き先ひとつならダブルタップで動かせば済む話なのに。なので、軽い操作感でサクサク遊べて、音が気持ちいいものをこだわって作ろうと思いました。『ソリティア』のゲームでBGMにこだわっているものってなかったんで、そこにも。たとえば、夜遅くに仕事から帰ってきて、ちょっとだけゲームをやろうっていうリフレッシュの時間に、いい音楽があったら気持ちもあがりますよね。「仕事しすぎて最近イケてないな」とか「最近オシャレの手抜きがヒドイな」とか、そういうマイナスの気持ちがあっても、アプリを立ち上げればオシャレな気分になれて、失いつつあったプラスの感情を取り戻せるような気分が演出できればと。

――ソリティアと一口に言っても、たくさん種類がありますが、なぜ今回この4つを採用したのですか?

河上 この4つをプレイする人がいちばん多いですから。無駄にたくさんのゲームを入れてクオリティを落とすよりも「だいたいそれやるよね」っていうヤツだけを入れて、ほかのところに容量つかったり、気を配ってあげたほうがいいかなって。あと、ウチの『ソリティア』ってカードに仕込みがないんですよね。『フリーセル』は難易度を設定するためにある程度動かしてますけど。なので、必ず解ける『ソリティア』だけが出てくるわけじゃないんです。必ず解ける『ソリティア』って、やらされてる感がすごい出てきちゃうんで、それだと長く遊ぶには向いてないので。こうしなくちゃ解けないっていうパズルって、リフレッシュしたいと思っている人をすごい拘束しちゃうし。なので、やらされてる感は絶対に出しちゃいけないと思って、仕込みのない『ソリティア』を作りました。ちなみに、この4つの中だと、私は『ピラミッド』が好きです。瞬間的に13になるかどうかを計算するので、ちょっと頭を使った気になれるんです(笑)。これ結構重要で、頭よくなった気がするのって楽しいんですよ。あと、運の要素もあるゲームなので、一気にクリアーできたときは「お、今日は運がいいんじゃないか?」っていう、運試しみたいな感じでも使えますし。

南 達也氏(以下、南) ぼくは、『フリーセル』が好きですね。長く遊べますし、あとパソコンに入ってたから遊びなれてるってのがありますから。仕事中に『フリーセル』をしたりはしないんですけどね。意外とマジメなので(笑)。でも、『タップソリティア』には結構ハマりました。音楽がいいんで、ほかの『ソリティア』とは違って、のめり込み度が違う。音楽がいいんで、イヤフォンを付けてないと遊びたくないという気持ちもあるんですけど。


――音楽には強いこだわりがあるんですね。

河上 繰り返し聞きたくなる、ずっと聞いていたくなる音楽を作ろうと思っていたので。いま開発中のものも、そういう方向性で作っています。というのも、スマートフォンを持っている人って、画面をカスタマイズしたり、ケースなどのデザインにこだわる人が多いですよね。音楽プレイヤーとしても使っていたり。なので、グラフィックと音楽がいいっていうのは、スマートフォンユーザーとの親和性がいいんじゃないかなと。そういうわけで、“HEMP”は音楽にこだわりをもったブランドにしていこうと思ったんです。音楽プレーヤーでゲームを遊ぶというコンセプトで、タイトルを作ったら面白いんじゃないかと。あ、さっき“HEMP”のアプリは夜遊びって言ったのですが、あまりにも大人っぽく作りすぎた感があったので、ちょっとした音の遊びを入れておいたんです。このタイトル画面にあるメニューボタンを押すと、吹き戻しの音がするんです。あの、吹いたら紙がピューって出るオモチャ。ここで子供心を演出してみました(笑)。この音も、最初は大人っぽく加工されてたんですけど、なんか違うなーって思って。で、実際に吹き戻しの音を収録しなおして、「もっと強く吹いて! ピーッって!!」って言いながら、打ち合わせしてました(笑)。

 しかも、その打ち合わせは、6月末くらい、フィックスぎりぎりだったんですよ……。急な話だったんですけど、繰り返し触ってたらおもしろくて「入れよう!」ってなって。実際に入れてみてもおもしろかったからね。

――ゲーム機で遊ぶゲームと、音楽プレイヤーで遊ぶゲームにはどういった違いがあるという印象でしょうか?

河上 あはは、難しいこと言っちゃったよ(笑)。私は割とゲーマーでもあるんですけど、ゲーム機でやるときはガッツリしたゲーム性を求めたり「やるぞ!」っていう心持ちがないとできないんですよ。最近プレイステーション Vitaを買ったんだけど、ちょっとドッシリかまえないとできないんですよね。でも、音楽プレイヤーでのゲームっていうのは、ちょっと遊びたいときとかにやれるものだと思うんですよ。「よしっ!」ってかまえてゲームに入るか、気楽にスッとはいれるか、その違いがあるんじゃないかなって。音楽プレイヤーで遊ぶゲームなら、音楽聞くついでにゲームやろうかなぁくらいの気持ちで遊んでもらえるんじゃないかなと。

――今作には、ゲーム音楽家の齋藤博人さんが参加されていますが、齋藤さんが“HEMP”の携わることになったきっかけは?

河上 齋藤さんは、SuperSweepという会社さんに「なんかこういう音楽を作るので、いい人いないかな?」って話をしてたら紹介してもらったんですよね。知り合いからの紹介って感じです。機会があったら、またいっしょに仕事をさせていただきたいですね。

――つぎに出すアプリの構想などはもうできているのでしょうか?

河上 つぎに出すやつは、海がテーマなんです。沖縄の、太陽が昇って日がサンサンと照っているような海。別に海に行ってなくても、海に行ったときのことを思い出すような、海に行った気分になれるような。なのにパズルっていうのを作ってます。これも、無心にやっちゃうゲームになってますね。時間泥棒ですよ。

 その海をテーマにしたアプリは貝殻を使うんですけど、その貝殻をわざわざ沖縄から取り寄せたんですよ、資料用に。その中に乾燥しきってないヒトデが入ってて、それがスゴイ臭かったんですよ(笑)。ホントに臭かった。鼻腔に残る系の、公衆トイレのような臭いでキツかった。でも、それでも楽しく作れているので、こちらも期待していてください。


――では、最後に“HEMP”の目標を教えてください

河上 海外の人が危ない名前だと思いながらも「“HEMP”でもやってろよ」って言ってくれるような、スラング的な、ブラックジョーク的な名前になって、多くの人に振り向かれるようなブランドになっていきたいですね。なので、リリースアプリは、最低でも英語、韓国語、中国語をサポートしたものを出していく予定です。

――本日はありがとうございました!

音やコンセプトに対して、並々ならぬこだわりを持った新ゲームブランド“HEMP”。そして、このたびリリースされた『タップソリティア』。ブランドのこだわりは、実際にどこに反映されているのかを確認するために、『タップソリティア』をプレイしてみたのだが……。なるほど、音楽やグラフィックをはじめ、アプリ全体の雰囲気作りに注力されているという印象を受ける。ゆったりとした、しかしテンポのよいBGMとシンプルなインターフェイスが、『ソリティア』というゲーム性を引き立て、没入感をより強いものにしているのだ。その没入感たるや、ちょっと遊んでみるつもりが、4時間ガッツリ遊んでしまうほど。なんという時間泥棒! “HEMP”=“ハッピーになる葉っぱ”という意味も込められているという理由がよくわかる。また、『タップソリティア』には、ゲームにそこまで没入せず、音楽そのものをゆったり楽しむという用法もありそうだ。風が気持ちいい日曜の昼に、コーヒーを飲みながらプレイしてみるのをオススメする。

さて、海外展開も視野にいれており、いずれは日本を代表するブランドになる可能性も秘めている“HEMP”。はたして今後どのような展開を見せるのか? まずはつぎのアプリに期待をしつつ、今後の行く末に注目しておこう。

タップソリティア

メーカー
スパイシーソフト
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金有り)
対応機種
Android 2.2以上

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧