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Androidで独自展開するスクウェア・エニックスマーケットの現状

2012-03-24 20:32 投稿

●スクウェア・エニックスがAndroidにかける思い

2012年3月24日、東京大学でAndroid Bazaar and Conference 2012 Springが開催された。日本Androidの会が主催するこのイベントは、Android関連の技術情報を交流・蓄積し、Android開発者の養成と教育支援を行って、Android関連ビジネスの活性化を目指すというもの。オープンプラットフォームであるAndroid OSの現状とこれからを、ゲーム、ミドルウェア、ビジネス、メディア、ユーザーなど、多角的な視点から各分野の専門家が講演を行った。

ここでは、スクウェア・エニックス マーケットのこれまでの軌跡と今後の展開についての講演の模様をお届けする。

 
スクウェア・エニックス モバイル事業部マネージャー 山口和彦氏

壇上に上がったのは、スクウェア・エニックス モバイル事業部マネージャー“山口和彦”氏。独自のマーケットを展開する理由と、これまでの流れなどについて、講演が行われた。

スクウェア・エニックス マーケットはひと言でいうと“Android向けのゲームポータルサイト”。2011年1月にプロジェクトが始動し、サービスが開始されたのは2011年12月。長い時間をかけて制作しサービス開始当初は、5本のアプリをリリース。2012年1月に1本、2012年2月には2本。2012年3月には3本配信してきている。2012年4月以降も、定期的に高品質なアプリケーションを提供していくという。

 

マーケットの特徴として、iOSで高い評価を得た『ケイオスリングスオメガ』や、根強い人気を誇る『クロノトリガー』など、ニンテンドーDSやPSP並の高品質のゲームが取りそろっていることがひとつめに挙げられる。ふたつめは“独自マーケット”ということ自体が特徴になっている。Google Playには、40万以上ものアプリケーションが存在しており、法人個人問わず、制作したアプリケーションをGoogleが用意したサーバーにアップロードするだけで、世界中の人々にコンテンツを配信できる。課金システムも非常に豊富で、クレジットカード決済や、キャリア課金も利用できるなど、優れた性能をもっている。しかし、山口氏は「40万以上のアプリの中で、優良コンテンツが埋もれやすくなってしまっている現状があります。また、著作権を侵害するものなど、優良とは言えないゲームが数多く存在していることもあり、スクウェア・エニックスとしては、ゲーム単体を売るのではなく、ユーザーの方に安心で満足のいくサービスを展開していきたいと考えています。その結果、独自マーケットを開設することになりました」と語った。また、山口氏は「Google Playにはスクウェア・エニックスにマネができない優れた点が多く存在しています。逆にスクエニマーケットには、Google Playにはマネのできないサービスを提供していければと考えております。どちらのマーケットが優れているかというわけではなく、コンテンツの特性に合わせたマーケット選びが重要だと思います」と話す。

 

マーケットの展開に対し山口氏は「スクウェア・エニックスは独自マーケットに取り組んでよかったと思っています」とコメント。その理由を3つ挙げた。

ひとつ目がREVENUE(売上)。スクエニマーケットはサービス開始から売上を伸ばしており、その成長率は前月比からくらべて30~50%の伸びをみせているという。売上があがっているということは、もちろんその分ユーザー数も増えており、現在では有料コンテンツしか配信できていないが、近々でダウンロード無料のアイテム課金型のアプリケーションの配信も考えており、より一層のユーザー獲得を目指していきたいと語った。

ふたつ目がEXPERIENCE(経験)。分析ツールを充実させており、そこから導き出される仮説やデータが貴重な財産となっており、今後のAndroid戦略に向けて大いに役立つという。

3つ目に挙げられたのがFUTURE(未来)。マーケットを始めてから、国内国外問わず、いろいろなオファーをいただくようになったとのこと。いただいたお話から、スクウェア・エニックスだけでは実現できなかったことが実現できるようになっていくという。

最後に山口氏は「今後スクエニマーケットでは、リメイクタイトルやオリジナルタイトルを展開しつつ、ユーザビリティの向上に努めていきたい。小さなことから大きなことまでさまざまな仕掛けを考えているので、今後の動きに注目してほしい」と述べ、講演を締めくくった。

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