気を抜くとバタバタやられる骨太シミュレーションRPG『Time of Heroes』

2012-01-27 11:30 投稿

●指揮官としての能力にクローズアップした本格シミュレーション

シミュレーションRPGってのはひとつのステージをまったく損害無しでクリアーするものが多い。ヒーローとして成長していくキャラクターなので簡単に倒れてもらっては困るけど、かといって“その他大勢”という感じの取り巻きすらヤられる気配もないってのはなんかなぁ、と個人的には思うわけです。こういう疑問や不満をみじんも感じることなく緊張感のある戦いを満喫できるのが、今回おすすめする『Time of Heroes』。キャラクターはヒーローであると同時に部隊の指揮官でもある。そして指揮する部下たちはあくまでも“一兵卒”でザコ中のザコ。敵ヒーローひとりに10人がかりで攻め込んで全滅なんてことも日常茶飯事である。

しかしこの部下たちの協力が重要で、ヒーロー同士の対決で不利な状況を巻き返してくれるのは部下たちの戦力だし、ヒーローが敵中で孤立しないように周囲を固めてくれるのも部下たちなのである。そして部下たちの能力をサポートしたり、部隊の立て直しをしてくれるのが指揮官であるというわけだ。もちろんヒーローの成長過程で指揮官としての能力を上げていくか、ヒーロー個人の戦闘能力を上げていくかはプレイヤーの選択に任されている。

キャンペーン開始時に難易度や登場する敵の量などを設定できるが、ヒーローと部下の連携という要素もあって「シミュレーションRPGには慣れてるし、Normalスタートでも楽勝でしょ」と舐めてかかるととんでもないことになる。英語とドイツ語しか対応してないということもあって敷居は高いが、難易度が高めで緊張感のあるシミュレーションRPGを求めている人には絶対におすすめできる秀作ですよ。(平野テツヤ)

▲魔法は最終兵器的な存在なので、ひとつのステージで何度も使えるほど万能ではないし、効果も絶大といえるほどではない。もちろん回復系魔法もステージで使えるのは数回だし回復量も20%程度。

▲ヒーローは自身のHPを回復できるが(初期能力で3HP、能力を上げても5HP程度)、これを使うと移動すらできないし3ターンに一度しか使えない。

▲部下たちは自分の指揮官の隣にいれば、毎ターン開始時にHPが2回復する。しかし受ける損害の量を考えると十分とは言えないので、一度戦線から後退して部隊を立て直す必要がある。ちなみに、指揮官がヤられると部下たちは消滅するので、ヒーローのHPと立ち回りには細心の注意が必要。

▲指揮範囲の中の部下たちは、指揮官から攻撃力と防御力のボーナスを受ける。このボーナスと部隊ごとの相性を活かして戦えば、ザコ部隊でも敵ヒーローに立ち向かうことが可能に。頑張れ、オレのかわいいザコども!

▲部下たちとの連携にも慣れ、ヒーローのスキルもいい感じになってきたところで“Coming Soon”の文字が! 最近はお約束になりつつあるパターンだけど、はやくつづきを出してくれ!

【Time of Heroes】
メーカー:smuttlewerk interactive
配信日:配信中
価格:250円[税込]
対応機種:iPhone/iPod touch、iPad
備考:英語・ドイツ語

(C) 2012 smuttlewerk interactive

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