ソニーファン待望のSony Tabletをお先に体験しちゃいました!【ハードウェア編】
2011-09-01 10:01 投稿
●ソニー初のAndroidタブレット2機種がついに登場。今までにない形状にはどんな意味があるのか?
2011年4月26日、ソニーより突如Android OS 3.0を搭載したタブレット機2種類が発表された。1種類はタブレット型としてよく想像する1枚板状のもの、そしてもう1種類は二つ折りのタブレットだった。今回は、このタブレット機2種類の製品版をソニー本社にて、いち早く触ることができたので、読者の皆さんにお届けしよう。
さて、今回の2機種のシリーズ名は4月の発表当時から変わらず“Sony Tablet”となり、“Sony”の冠がついた初めての商品となるとのこと。1枚板の平たい方は“Sシリーズ”、ふたつ折りのほうは“Pシリーズ”という呼称で、これまで発表されたS1/S2という仮称から更新された。Sシリーズは“リッチ メディア エンタテインメント”を提供するハイパワーメディア再生端末としてのタブレット、Pシリーズは“モバイル コミュニケーション エンタテインメント”として、外出時にも持ち歩ける高機能タブレットとしての位置づけとなる。
●“一枚板”と言われたタブレットの常識を大きく変えた偏重心デザインのSシリーズ
まずはSシリーズから説明しよう。Sシリーズのラインナップは3種類。Wi-Fi通信のみ対応のモデルが16GBと32GBのストレージを搭載した2種類、そしてWi-Fi/3G通信対応のモデルは16GBストレージ搭載の1種類だ。次に外見だが、その形状最大の特徴は雑誌を開いて折り返した時のような片側に重心が偏った“偏重心”スタイルがまず目に付く。
▲雑誌を折り広げて片手で持ったかのような外見を持つSシリーズ。一見、この重心が偏ったように見えるデザインは持ちにくそうに見える。しかし、約625g(Wi-Fi/3Gモデル)という重量のバランスを力の入りやすい持ち手側に寄せることによって、その“持った感”というのはこれまでのiPadに代表される“一枚板”のタブレットよりも軽やかだ。
この偏重心デザインは縦位置で持った場合は持った感覚を軽やかにし、膝やテーブルの上に置く場合は、手前側になだらかに画面を向けるのに都合のいいデザインだ。そういった意味で家庭内でソファーに座ったり寝そべったりして使う用途を想定しているわけだ。
また、液晶には1280×800ドットの9.4型ワイドの広視野角のIPS液晶を採用している。またバックライトにはLEDを採用し、高画質な画面表示を可能としている。家庭内で皆で写真を見たりビデオを見たりという使い方を想定しているためだ。そのためスピーカーなども、本体背面ではなく横面から音が出るように調整されている。これでテーブルに置いて動画を見ていたら音がくぐもって聞こえるなんてこともなくなる。▲雑誌のページをめくったような“偏重心”スタイル。実際に持ちやすい。
マルチメディア端末として重要な動画・音楽・電子書籍データを格納するストレージは重要。今回はメモリースティックではなくSDスロットを装備している。また、USBホスト機能も対応しているので外付けHDDなどからデータを読み込むことも可能だ。
背面からのショット。背面には500万画素のカメラが搭載されている。前面側にはSkypeなどのビデオチャットに使うための30万画素のカメラを搭載している。また、側面前方部分には赤外線ポートも装備されており、学習リモコン機能などを通じてソニー製品に限らない幅広いAV機器のコントロールセンターとしても機能する。
●二つ折り筐体採用のPシリーズ。タブレット端末ならではの高い処理能力を屋外で使おう!
次にPシリーズだ。ラインナップは3G+Wi-Fiモデルの1種類となる。その最大の特徴は、ふたつ折りの外見。通常はふたつ折りの状態でカバンの隙間に突っ込んでおき、使用時は広げて約7型のワイド液晶型タブレットにして机に置きながら使うという形になる。
液晶は1024×480ドットの5.5型ワイド液晶をふたつ装備しており、シングルスクリーン時は854×480というXperia Acroなどと同じ解像度、フルスクリーンモードでは1024×480×2というこれまでのAndroid端末には無い変則解像度で画面が表示されることになる。▲上下画面(または左右画面)で、違う情報を発信できる。
Androidアプリは、2画面に渡る“フルスクリーンモード”と上1画面分の“シングルスクリーンモード”をユーザーは使い分けることになる。基本、一般Androidアプリは1画面分のシングルビューモード、Pシリーズ専用に作られた電子書籍アプリやメール、予定表なんかは端末を縦持ちにしてデュアルビューモードで扱う形になる。
背面にはSシリーズと同様に500万画素のカメラを装備し、内側には30万画素のインカメラを装備している。また、スピーカーはモノラルのものが装備されており、基本は底面にあるマイク端子兼のヘッドホンを使うことになる。
ストレージはmicroSDスロットを装備しており、こちらに各コンテンツを収納する形になる。スロットへのアクセスは底面の外装を外してアクセスするが、外装は上面も外れるようになっており、交換可能だ。マットブラックとホワイトの外装が用意されている。
実際触ってみると、約372グラムという重量は思ったより軽く感じる。ふたつ折りにできることで、カバンの中にも入りやすく、Sシリーズが家庭内で使うことを想定しているとすれば、Pシリーズは屋外でインターネットアクセスを主眼に置いて活動することを想定しているわけだ。Sシリーズ/PシリーズともにCPUにはNVIDIA社のタブレット向けCPU“NVIDIA Tegra 2”を搭載しており、その動作は非常に軽快だ。特にこれまでタブレット端末限定で搭載されて来たCPUが、持ち運びを重視したPシリーズに採用されたことにより、これまでイマイチ屋外に持ち出しづらかったタブレット端末ならではの処理能力を屋外で扱えるようになったというのは大きい。また、SシリーズはこれまでiPad路線を踏襲した一枚板のデザインから、実用シーンを想定したデザインに大きくタブレット端末の流れを変えてくる端末だと言えるだろう。
最後に発売日と価格だが、Sシリーズの発売日は9月17日。Wi−Fi接続の16GB/32GBモデルのみでそれぞれ予定価格は約45000円と約53000円となる。8000円の差で32GBの追加ストレージが手に入ると考えれば、最初から32GBモデルを選択しておくのが賢明と言えるだろう。また、Sシリーズ/Pシリーズ共にWi-Fi/3G対応のものは、携帯キャリアから接続プランセットでの販売となるため後日発売日が発表となる。具体的な時期ははっきりしていない。
※2011年9月1日に、Wi-Fi/3GモデルはNTTドコモから発売されることが決定した。、
次稿ではこの高機能タブレットが、ソフトウェア、サービス、ゲームの面でどういった提案をしてきたかを書きたいと思う。
[追加情報]
ソニーのタブレットデバイス“Sony Tablet S(3G+Wi-Fi対応)”および“Sony Tablet P(3G+Wi-Fi対応)”はNTTドコモが取り扱うことに。よって、この2モデルに関しては、ドコモの3Gネットワーク及びspモード、ドコモマーケット(スマートフォン版)、およびmopera Uが使用できる。また、ドコモのデータ通信専用の定額料金プラン及び“月々サポート”も利用できるという。
ドコモショップでの取り扱い開始時期は2011年10月〜11月を予定。2011年10月中旬以降、全国のドコモショップで予約がスタートし、ドコモショップ、ドコモオンラインショップ、ソニー直営店及びオンラインショップで販売が開始される。
※NTTドコモのリリースはこちら
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