ネクソン新作『revisions next stage』の制作秘話も公開! “NEXON Mobile Media Day”リポート

2019-10-28 19:00 投稿

『メイプルストーリーM』効果で2019年は記録更新の連続!?

2019年10月23日、ネクソンの六本木オフィスにてモバイルゲーム事業説明会“NEXON Mobile Media Day”が実施された。

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前半は日本モバイルゲーム市場の分析に加え、ネクソンの日本におけるモバイルゲーム事業の振り返り。後半は、新作ゲーム『revisions next stage』のゲーム内容紹介やスペシャルゲストによるトークセッションが行われた。本記事では簡単にイベントの内容をリポートしていく。

2019年1月~9月までリリースされたアプリタイトルを分析

初めに、2019年1月~9月までの日本モバイルゲーム市場の動向について語られた。先に記載した期間で売上ランキングTOP100入りを果たしたアプリはIPで16タイトル、非IPで9タイトルとのこと。

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うち、リリース後わずか1ヵ月で売上ランキングTOP50入りを果たしたタイトルはIPで10タイトル、非IPで1タイトルとなり、日本モバイルゲーム市場に置けるIP作品の強さが際立つ結果となっている。

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また、TOP100入りを果たしたタイトルの中にはMMORPG作品が5タイトルあり、MMORPGというジャンルが日本モバイルゲーム市場に浸透しつつあることがうかがえた。

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ネクソンモバイル事業の振り返り

続いて、ネクソンのモバイル事業の振り返りが行われた。ネクソンでは2019年9月までに4タイトル(『ダークアベンジャークロス』、『メイプルストーリーM』、『ゴジラ ディフェンスフォース』、『アークレゾナ』)をリリースしていて、中でも『メイプルストーリーM』はネクソンが日本で展開するモバイルタイトルの中では最高の滑り出しを記録。後ほど記載するが各種実績面でも好成績につながる働きを見せている。

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そんなネクソンは2018年第2四半期以降、モバイルゲーム事業において大きな成長を見せ続けている。しかも、『メイプルストーリーM』リリース後の2019年第2四半期では、モバイルゲーム事業に置いて過去最高の売上を記録。これは年間売上で見ても明らかで、第3四半期の段階で過去最高の売上を突破しているとのこと。

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運用中の各タイトルのこれまでとこれからについて

リリースされたタイトルごとにこれまでの運用とこれからの展開についても語られた。以下ではタイトルごとに簡単に紹介していく。

・『メイプルストーリーM』

事前登録施策として、PC版をプレイしていたユーザーどうしの再会企画やオフ会の費用を負担するキャンペーンなどを実施。ほかにも、テレビCMの放映、毎月有名IPとのコラボなども展開。これらの効果もあってか、セールスは4位とネクソンのモバイルタイトルの中では最高記録を更新した。

最新の取り組みとしてはハーフアニバーサリーに着手。プロモーションの中には最大70連無料のランダムボックスなどを実施したことが語られた。

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・『アークレゾナ』

gloopsが開発を担当したタップアクション。個性豊かなキャラクターをフィーチャーしたプロモ展開を実施(声優を当てるキャンペーン、キャラソンを絡めた企画など)。このプロモ展開で生み出されたキャラソンはCDに落とし込みプレゼントするなどさらなる展開へと広める形となった。

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・『OVERHIT』

2019年5月で1周年を迎えた本作では、バディやアーティファクトといった新コンテンツを導入。また、『初音ミク』とのコラボイベントでは、最新の初音ミクに加え、本作オリジナルVer.、オリジナル楽曲なども実装され、話題を呼んだ。

国外向けの施策としては本作のグローバル版を2019年5月末よりリリース。こちら、韓国版ではなく日本語版がベースとなっているとのこと。

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・『FAITH』

2019年11月で1周年を迎える本作でもペットや無双ダンジョンなどの新規コンテンツの拡充が行われたり、コラボイベントを展開したりといった施策を実施。また、メンテナンスの時間を使った完全内製生放送番組を新たに展開している。

なお、1周年を迎えた暁にはプレイヤーキャラに大きな変化が生じる新機能“覚醒”が導入予定であることが本イベントにて告知されている。

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『revisions next stage』ゲーム内容紹介

2019年リリース予定の新作『revisions next stage』の紹介も行われた。本プロジェクトはオリジナルアニメ企画を中心として始動したもので、その後、小説・漫画、Vtuberといった具合に各種メディアミックス展開を実施している。

TVアニメは谷口悟朗監督が指揮を執り、白組の手によってオリジナルCGアニメとして生み出された。地上波にて1話が放送された後、Netflixで最終話まで一気に公開するといったいままでにない施策も展開されている。

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そんなアニメの世界から15年後の未来が舞台となる新作アプリ『revisions next stage』。本作はタクティクス・アニメーションRPGとジャンル付けされたモバイル向けタイトル。アニメ版とは異なる主人公が活躍するオリジナルストーリーが展開していく。

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『revisions next stage』の主要キャラは6人でいずれもパペット・マスターになるための育成機関“MTI”に属している。豪華声優陣が起用されていて、メインストーリーに関しては彼らによるフルボイスストーリーが楽しめる。

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本作ではメインミッションで濃密なストーリーを体験後、パペットを操るターン制シミュレーションバトルへと移行するといった流れでゲームが進行していく。

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パペットにはチェイサー、ブラスター、レンジャーといった3つのクラスが設けられているほか、3すくみの相性に近いカラーという要素も備わっている。

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加えて、パペットにはカスタマイズ要素も備わっている。全6か所の部位にパーツを設定し、プレイヤーごとの好みのパペットに仕上げることが可能。パーツはレアリティなどに応じて見た目も変化するため、さまざまな形のパペットが拝める点もポイントとなっている。

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そんな本作の直近の予定が以下のように発表された。下記以外の情報に関しては続報を楽しみにしてもらえればと思う。

・10/25にリリース直前特番を公開予定(こちら、第2回も10/28に公開予定)
・事前登録25万件を突破。これによりコウ用パペットの新たなパーツがゲームリリース時のタイミングで配布決定。
・『revisions next stage』のテレビCMが放映決定。

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▼『revisions next stage』先行プレイ記事もあわせてチェック▼

TVアニメ『revisions』の監督も登壇!ゲストトークセッション

今回の“NEXON Mobile Media Day”ラストはアニメ『revisions』の谷口悟朗監督(下記写真左)と白組の井出和哉プロデューサー(下記写真右)を交えてのトークセッションが実施された。

アニメ版製作の裏話や、『revisions next stage』とのかかわりなど、ここでしか聞けない話が多数飛び出したので、それらを抜粋してお届けしていく。

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Q:アニメ『revisions』を振り返ったうえで、拘った点・苦労した点は?

谷口監督:未来へと飛ばされる渋谷をどう表現するかが本作のポイントのひとつ。渋谷全体のCGデータを見ながら、戦闘の発生個所にアタリをつけるなどしてロケーション面は整えていけたと思います。

あと拘った点はストリング・パペットの表現ですね。手書きアニメでは不可能とも言える情報量の多さ(パペットを操作するパイロットが見えているうえ、パペット絡みの情報が色々表示jされるという状態)をどのように描いていくか!? といった点で白組さんが持てる技術を発揮した形で表現してくれたと思います。大変でしたが楽しい現場でした。

井出P:やれることの壁は存在するが、やるからには“ならでは”の部分を強調できるようにしていきたいと思いっていました。そういった意味でもパペット周りの表現は苦労させていただきましたね(笑)。人が見えていて、パペットがひとの動きをトレースする形で動いていながら情報も表示される。そういった情報の多さをCGで表現するにあたり拘らさせていただきました。

それと、CGアニメでは弱いとされるキャラクターの表情面(驚き・不安・涙顔など)ですかね。こちらも苦労しましたが一定以上の表現には到達できたと思っています。

Q:アニメ『revisions』放送当時の感想や意見など耳にしていれば教えてください。

谷口監督:CGアニメの表現についてやどういった作業体制であのクオリティを毎週完成させていったのか?みたいな製作サイド向けの質問が多かったですね。あとはCGアニメでもこのレベルまで表現できるようになったのかみたいな感想も耳にしました。

井出P:CGで作る作画アニメ(セルルック)に関する賛否両論がそれ相応に見受けられましたが、こういう声はこれからの活動の参考にできるのでうれしかったです。同業者から感想を頂けたのもうれしかったですね。

Q:『revisions next stage』におふたりはどのように関わっているのですか?

谷口監督:アニメ『revisions』のその後の世界でやっていきたいと伺ったので、世界観や各キャラクターの立ち位置についてなど、未来で“ありうる可能性”というものを共有させて頂き、仕上がった世界観について監修させていただきました。

ありうる可能性について少し案を語らせてもらうと、例えば渋谷の消失と帰還に対し、諸外国からの外圧が発生したり、渋谷を査察する日本・アメリカ・中国の合同チームが結成されたりといったところを案として挙げさせてもらいました。

井出P:白組はゲームのOPムービーの製作に携わらせてもらいました。今回はコウとつかさの関係を軸にしたいということだったので、ヒーローとヒロインの映像をちゃんと落とし込もうという形で製作させて頂きました。

Q:『revisions next stage』の主要キャラで気になるキャラが居れば教えてください。

谷口監督:性能面で感想を言わせてもらうと、コウが主人公だけに使いやすいですね。逆に英知は私のプレイに追いつけないのか、すぐにやられちゃいますね(汗)。あとは、各声優さんの音声がキャラクターたちにいいアクセントになっています。主人公を演じる花江夏樹君もアニメの主人公とは違った意味でしっかりとした主人公像を確立していると思います。

井出P:開発版でストーリーを追わせてもらったという形で感想を述べさせてもらうと、みかが好きですね。性格面というかキャラクター性がコメディに寄っていることもあって個人的にはお気に入りですね。

Q:『revisions next stage』を楽しみにしている皆さんにひと言ずつお願いします。

谷口監督:アニメから始めたプロジェクトがゲームとしても展開していくことにうれしさを感じています。また、これからのアニメの展開手法のひとつともいえるゲームへの展開という機会をいただけたことを有難く思っています。アニメからゲーム、ゲームからアニメなど入り方は人それぞれですが、どちらでも楽しめるようになっていますので、最終的には両方楽しんでいただけるとうれしいです。

井出P:原作オリジナルのタイトルとして仕掛けていった作品にもなります。すでに小説・コミカライズも展開されているメディアミックスプロジェクトで、どこから入っても楽しめると思うので、全面的に楽しんでもらえればと思います。

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