【大塚角満の熱血パズドラ部!】第574回『長い長い戦い』

2016-12-05 15:51 投稿

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長い長い戦い

1週間前に書き始めたのに忙しくて仕上げられず、気がつけば12月に……((((;´・ω・`)))) でも、捨てるのももったいないので仕上げてしまおう。

皆さん、テクニカルダンジョンはどこまでやってありますか?

じつはワタクシ、イルシックスがボスの“伝説の雪渓”まではやってあったのですが、つぎの“伝説の樹海”で何度か失敗して、

「もう、テクダンは、卒業……」

と『北の国から』みたいなことをつぶやいて、足を向けなくなっていたのです。それはもう、長いこと……。

でだな。

このあいだの日曜日。テレビを観ながら「喝~~~っ!! あっぱれ~~~!!」とわめいているうちに時が経ち、気がつけばなんっっっっっにもすることがなくなっていた。趣味の自転車に乗ろうにも、外はいつ雨が降り出してもおかしくない天気(しかも寒い)だし、暇つぶしに遊んでやるかと飼いネコのルナを探したら、いつのまにかキャットタワーに上って寝息を立てていた。

「じゃあ、こういうときこそ据え置きの積みゲーを」

と奮い立つも、AのソフトのパッケージにはBのソフトが、じゃあってんでBのパッケージを開けたらCというソフトが入っていて……という、永久に目当てのソフトが出てこない“積みゲーあるある”が炸裂して、呆れてゲームをすることはあきらめてしまった。

「こうなったら……溜まっている原稿でも書こうかな」

珍しくキリリと引き締まった顔で思い立つも、すぐにノートPCを会社に置きっぱなしにしていることを思い出して、

「けっ! 仕事なんてやってられっか!」

とやさぐれて寝転がってしまう。

ふいに出現した、何もやることがない混沌とした時間。こんなときこそ、“やろうと思いながらもついつい先送りしてしまっていたこと”に挑戦するのはどうだろうか?

「そうだそうだ。そうしようそうしよう」

俺はスマホを取り出し、無意識のうちにパズドラを起動した。降臨系のダンジョンはほぼほぼクリアーしてしまっているし、早急にスキル上げをしなきゃいけないモンスターもいないので、とりあえずスペシャルダンジョンはスルーである。

「となれば……」

誰にともなくつぶやきながら、テクニカルダンジョンを開く。見るとその歩みは、冒頭にある通り伝説の樹海で止まっているではないか。

「なんてことだ。こんな場所で足止めを喰らっているなんて!」

わざとらしく独り言を言い、迷わずこのダンジョンを選択。いつもの“ボワテミスパ”ではなく、

「ところどころで面倒な連中が出てくるから、防御もしっかりしていきたい」

との思いから、初の“転生セレスパ”を選択。セブンザードが待つ魔の樹海に潜っていった。

やりながら思い出したのだが、俺がこのダンジョンで失敗していた最大の原因は、5階に登場する“神魔の執行者・メタトロンたまドラ”であった。“めつまのいぶきたまぁ!”という、何を言ってるのかよくわからないスキルにより“99ターンの間、50以上のダメージを無効化”となり、思うようにHPを削れなくなってしまう。そうこうしているうちに「さばきたまぁ!」で即死のダメージを食らってゲームオーバーとなってしまうのだ。

しかしこのときは、まったく、なーんの問題もなく鬼門の5階をクリアー(よく覚えていないのだが、転生セレスのダメージ半減と覚醒スサノオノミコトの“灼嵐の剛壁”を使っていたかも)。続くケルベロスライダー・ジゼも余裕で蹴散らし、

「いままでクリアーできなかったのは、なんだったんだ?」

と拍子抜けする勢いでボスのセブンザードの前に立ったのだった。

574-1

そしてこのセブンザードも、長ったらしいバインドやら猛毒を喰らったりして、それなりに苦労させられたとは思うのだが、気がつけば、

 
574-2

わりとあっさりとダンジョンクリアー!! ついに先に進むことができたのであった!

この勢いを駆って、俺は続く“伝説の星海”を選択した。イケイケのいまだったら、このダンジョンも余裕でクリアーできるのでは!? と思ってしまったのである。なんたって、ヒマだったからね。

伝説の星海には、いまもっとも安定感があるボワテミスパで入っていった。そのゆるぎない磐石感はここでも健在で、抜群のHP、まずまずの回復力、そしてボチボチな火力をもって序盤のダンジョンをズンガズンガと駆け抜けてゆく。

「これは……このまま最後までいけるのでは!!?」

そう思いかけたとき、“木と水を消すことで最大火力が出る”というボワテミスパの前に、こんなモンスターが現れた。

 
574-3

究極氷龍・ニブルヘイムである。最初は、

「こいつもあっさりといけそうだな」

楽観的に、そんなことを考えた。しかし、気がつくとこいつは、

“99ターンの間、30万ダメージ以上吸収”

というスキルを使い、さらに毎ターン毎ターン、

“左から3列目を水ドロップに変換”

という、とてつもなく余計なことをしてきやがったのであるっ!! 30万ダメージ以上吸収を避けるために木属性のみで攻撃したいのに、これじゃどうやっても水ドロップも消えちまうじゃねーか!! いやでも、

「じゃあ……」

ってんでヴェルダンディのスキルを使って盤面を木・火・回復ドロップだけにしても、今度は火力が足らなくてほんのちょっとしか削れねーし!!!(泣) かといって、回復ドロップを3つ消しさえすれば死ななかったので(バルボワの回復力2倍はダテじゃない)、リタイアするのも惜しかったし……。どうやら俺は、腹を括るしかないようだ。

「こうなったら……ヤツの30万ダメージ以上吸収が切れるまで、お付き合いするしかないな……」

こうして、俺とニブルヘイムの“99ターンデート”が始まった。

ちょっと削ったら、

 
574-4

ブリザードレイで水ドロップ生成。これによりつぎのターンで、

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ニブルヘイム、全回復(´・囚・`)

 
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わし、たくさん削られるも、

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ちょっと回復ドロップを消しただけで全回復(´・囚・`) キリがないったらありゃしない。

「ぼちぼち終わりかな」

と思っても、

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まだまだ遥か彼方の20ターン。

「いい加減……終わるよね?(涙)」

そう祈るも、

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イヤンまだよと8ターンも残っている。

それでも、意地と根性でデートを続けること40分、ようやく30万ダメージ以上吸収の呪縛が解けて、

574-10

ついに、ニブルヘイムを葬ることに成功したのであった!! その達成感は格別で、

「いやあ、長かった!! でも、なんとかこのダンジョンもクリアーできたぞ!!!><」

と、わし感激。そんな、すっかりエンディングを迎えているおじさんの前に2匹のトリザカナが現れて、

 
574-11

「アレヨアレヨ(゚Д゚≡゚д゚)」

と呆けているうちに、

574-12

ゲームオーバー………………って!!!!!

あの長い戦いはなんだったねん!!!!! こんなことになるなら、無駄なことはしないでリタイアしときゃよかったよぉぉぉおおお!!!!><

おしまい。

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大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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