まるで『アイアンマン』の研究所だ! 目で見て触れるCGを実現したAR HMD“Meta2”登場
2016-06-03 20:38 投稿
ARヘッドマウントディスプレイの技術が革新的に飛躍中!!
Meta社が開発中のARヘッドマウントディスプレイ“Meta2”が、今後2週間以内に開発者版(DK版)をリリースすることを発表した。
Meta2は透過性のあるゴーグルにグラフィックを描き出し、そのグラフィックを手で自在に動かせるというもの。そのため現実の視野を確保したまま、そこに拡張現実が描かれ、それに触れることができる。
これはまるで、映画で描かれる近未来の3Dホログラフィックを擬似的に生み出すようなツールである。今回本デバイスの発表を行った、Meta社CEOのMeron Gribetz氏が言った「(この技術を)アイアンマンも誇りに思うだろう」というコメントがその象徴とも言えよう。映画『アイアンマン』の世界で、主人公のトニー・スタークが自身の研究所で3Dホログラフィックを手で操作するシーンがあった。トニー・スタークはヘッドセットを装着していなかったが、あの光景を、この2016年という時代に再現できる日が近づいているのだ。
では、具体的にMeta2では何が出来るのだろうか? Meta社が提案する使われかたの例を見ていってみよう。
Meta社が提案するARの利用法とは?
(1)建築での利用
まずMeta社が提案したのは、3次元のビルの設計図を描き出し、3次元的にインテリアの内装を選択するという使いかた。
平面図だけではイメージしづらく、扱いが難しい3次元データの図面も、このMeta2を使えば感覚的に取り扱うことが可能となり、よりわかりやすくなるのだという。
(2)学習での利用
Meta2は学習面でも役に立つという。たとえば、脳のグラフィックを拡張現実として描き出し、それをフレキシブルに回転させたり触れたりすることで、理解を促せるという。
(3)オンラインショッピングでの利用
もちろん、ショッピングへの活用も考えられている。Meta2でブラウジングしながら欲しいものを検索。そうして出てきたものを現実世界に引っ張り出して、隅々までをチェックできるという。
ちなみに、Meta2はMeta2どうしで情報を共有し合うこともできるという。それぞれの視野に同じグラフィックを描き出し、お互いが同じ位置だと感じられる部位にそれを描き出すことで、ヘッドマウントディスプレイを付けながらも、アイコンタクトを取りながらAR技術を利用できるのだ。
これを利用すると、たとえばクルマの購入に際しては、パートナーとグラフィック情報を共有しながら、そして目を合わせて話し合いながら買い物ができるだろう。
新時代のビデオ通話も可能に!
これだけでなく、Meta社はMeta2を使ってのビデオ通話も提案している。これもただの通話ではなく、まるでそこに相手がいるかのように話ができるほか、電話先の相手とグラフィック情報を共有したり、グラフィック情報の送受信も通話と同時にできるという。
なんかもう、文字にしてもスゴすぎてよくわからない。詳しく知りたい人は、以下のリンク先から動画を見て確認をするといい。
プレゼン動画はコチラ!(日本語字幕設定も可能)
Meta社はこの技術・ツールの開発に関して「これから数年のあいだに、人類は転換期を迎えるだろう。それは、あらゆるデジタル情報が現実世界に表現され始める未来だ」とコメント。Meta2はその先駆けであることを十分すぎるほど示してくれている。
マイクロソフトのHololensの登場でもわかる通り、VRだけでなくARという技術の拡大もはっきりとわかるようになってきた。そして、もちろんこういった技術はゲームでも活躍すること間違いなし! 今後の展開に期待したい。
なお、Meta2のDK版は公式サイトで予約受付中。価格は949ドル(別途要輸送費)となっている。
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