『Ingress』東北復興イベント“Initio Tohoku Mission”に行ってきた!!
2016-04-27 19:08 投稿
現地を訪れ体感する復興を目指したエージェント活動
スマートフォン向け拡張現実技術を利用したオンライン位置情報ゲーム『Ingress(イングレス)』。
本作を開発、運営するナイアンティック(以下、NIA)は、東日本大震災から5年が経過したいま、“少しでも多くのひとに東北を訪れるきっかけをつくる”ことをテーマに、これまで停止していたポータル申請機能を2016年4月中旬~5月末までの期間、限定で復活することを発表した。
ポータルってなんだ?
『Ingress』って陣取りゲームなんじゃないの?
そもそも申請ってどういうこと?
きっとそんな方もいるでしょう。
そこで今回は4月24日に開催された記念イベントにライターの深津庵、イラストレーターのあしたづひむが参加。
現地の様子と戦うだけが『Ingress』じゃない。
もうひとつの魅力と意義をお届けしていきます!
ふたりが目指すは宮城県の女川町!
4月24日の記念イベントは福島県の相馬市といわき市。
宮城県の女川町、岩手県の陸前高田市、4つのエリアで開催。
どこに参加するかはエージェントの自由ということで、1度も訪れたことのなかった女川町を選択した。
2011年3月11日、20メートルを超える津波で女川駅は町とともにに流失。
それから4年のあいだ、代行バスによる運行を続け、当時よりも7メートルほど嵩上げをした場所に移設して再開したのが現在の女川駅だ。
集合場所のまちなか交流館では、アジア統括マーケティングマネージャーの須賀健人氏。
地元エージェントのtakamasa氏による当日の事前説明が行われた。
5年の歳月を経て、女川がどれくらい復興を進めているのか。
いろいろなものに触れ、いまの東北を感じてほしい。
さらに、それを後押しするために今回のイベントがあることを語ってくれた。
そんな中、その横から漂う磯の香りに心が奪われそわそわ。
見えてる、俺、見えてるから!
どれもこれもおいしいのひと言。
売り場を担当してくれた皆さんもとっても丁寧で笑顔でいっぱい。
当日は天候にも恵まれ、うみねこたちも元気に飛び回っていた。
っとそこに現れたのは……。
ポータル申請にチャレンジ!!
復興イベントの目的のひとつであるポータル申請。
ここで少しだけポータルについて説明しますとこんな感じです。
●記念碑や彫刻、図書館や郵便局といった芸術や知識に関するもの
●ユーザーみずからがそれを現地を訪れて申請、認証されるとその地に出現する
●それに触れる(ハック)と、さまざまなアイテムが入手できる
ポータルを申請するのはもちろん、それを奪うための攻撃や守るための強化も、その場にいないと実行できない。
つまり、ポータルの数が多ければ多いほどエージェントの活動が活発になり、そこにひとの流れを作ることにもつながっていく。
その架け橋を作るのが今回の復興イベントなのだ!
っというわけで
著者が歩いたシーパルピア女川はもともと多くの住宅があった。
しかし、東日本大震災を受け、住宅地を安全な高台に移設。
女川駅を中心としたにぎわいの拠点として公共や観光施設、商業などを集めたコンパクトな市街地をテーマにシーパルピア女川が作られたようだ。
ちなみに、仮設中の駐車場になっている土地に大型のショップが建設予定とのこと。
天然マグロやおしゃれなカフェ。
国内10種類の地ビールを楽しめるバーなど、過ごしやすく素敵な場所がいっぱい。
これからもっと活気づいていくであろうことを強く感じることができたぞ。
さて、ポータル申請タイムが16時に終わり、集合場所であるまちなか交流館へ。
そこには、女川町長の須田義明氏のほか、今回の復興イベントにナイアンティックのCEOジョン・ハンケ氏も参加していたのだ。
東日本大震災はとても残念な出来事でした。
しかし、『Ingress』を通じて今日皆さんに会えたこと、お越しいただけるきっかけになったことは私たちの財産です。
皆さんとつながりを持ち、新しい女川を作っていければと考えています。
これからも、この御縁をきっかけに新たな道を歩む女川を見守っていただければと思います。
この度は本当にありがとうございました。
『Ingress』の魅力は両陣営による奥深い戦略性のある戦いだけじゃなく、はじめての地を訪れ、興味深いものを発見する。
それを分かち合うことを私はいちばん大切にしています。
今日、皆さんが見つけ、申請してくれたポータルをきっかけに、日本はもちろん、国外からも多くのエージェントを呼ぶことになると思います。
それが女川へ多少でも収益と活気をもたらすことでしょう。
すばらしい1日を本当にありがとうございました。
そして最後は恒例の記念写真タイム。
いいか撮るぞ? 撮るからな、ってタイミングでみんなの正面にあったスクリーンに登場したのか彼。
ちなみに今回の復興イベントの参加人数は下記の通り。
陸前高田市:約100名
女川町:約300名
相馬市:約250名
いわき市:約350名
女川、300人もいたのかー!!
【余談】宿から見えた万石浦、そこにあった小島の話
今回の復興イベントに参加するため、前日から女川駅ひとつ手前の浦宿駅近くの宿に1泊。
その宿と隣り合うようにある万石浦という海を、スキャナ(『Ingress』の画面)上で見ていたらポータルを発見!
この小島に行くには牡蠣の養殖するかたに船を出してもらうか泳ぐしかないという。
深津とあしたづが揃って途方に暮れていたそのとき。
声をかけてくれたのが車から出てきた宿の仲居さんが、本人もうろ覚えだと念を押したうえでこんな話をしてくれた。
恋い焦がれるも遠方ゆえに意中の男性に会うことが叶わなかった女性。
彼女はその強い想いから自身を龍の姿に変えて追いかけるのだけど力尽き、目の前にある小島に舞い降りたというのだ。
そのとき、仲居さんが龍の飛んできた方向を指差したのが女川方面だった。
そして復興イベント当日。
女川駅から左に進んだ垣根のなかで見つけたのがこれだ。
仲居さんもうろ覚えだと言っていたし、この龍が本来どんな目的で置かれたものかも不明。
しかし、伺った話がその通りならこの像が海を見つめていることも納得がいく。
『Ingress』をしていなかったら小島になんて興味をもたなかったはず。
さらに、途方に暮れる深津がいなければ、仲居さんもそんな話をしてくれなかっただろう。
きっと、女川駅前で龍の像を見つけても、「かっこいい!」とか、「大きい!」くらいにしか思わなかったはずだ。
真相はともかく、こうした出会いや発見。
これこそが『Ingress』最大の魅力なんだよね。
もちろん、ポータル申請はしておきました!!
最後に、エージェントの皆さん。
『Ingress』のストーリー上では敵かも知れませんが、我々は同じ作品を愛するもの同士です。
スキャナから目を離したときくらい同じ仲間として、ともに楽しめる関係性を持って『Ingress』をつぎのステップに進めていきましょう!!
P.N.深津庵(レジスタンス)
※深津庵のTwitterはこちら
Ingress(イングレス)
- ジャンル
- オンライン位置情報ゲーム
- メーカー
- Niantic, Inc.
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(ゲーム内課金あり)
- 対応機種
- iOS/Android
- コピーライト
- (C) Niantic, Inc.
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