【新作】死んだ人と結婚する“冥婚”を題材にしてしまった問題作 『赤い封筒』

それはけっして拾ってはいけない封筒だった

台湾にいまも残る風習であり、独特な内容から日本でもテレビに取り上げられ話題になった“冥婚”。それを題材にした謎解きアドベンチャーがこの『謎解き 赤い封筒』だ。

道ばたに落ちている赤い封筒を拾った男性が、未婚のまま死んでしまった女性と結婚＝冥婚するという。

赤い封筒にはお金、女性の写真、髪の毛などが入っていることもあり、みずから志願する男性もいるのだとか。

本記事で紹介する『赤い封筒』も、その始まりはとても似ているのだけど……。

怪文章に秘められた謎を解け！

残業で疲れ切ったサラリーマンが、歩きなれた帰り道で赤い封筒を拾ってしまう。予備知識でもあれば絶対に拾わないそれを、彼は未開封のまま自宅に持ち帰ってしまうのだ。

手紙のなかには写真と髪の毛。
そして、不思議な内容が書き記された手紙が添えられていた。

序盤こそ、解読も簡単でサクサク進むのだけど、中盤あたりからどうにも解けない手紙に大苦戦。

こういうのって直感というか、インスピレーションといいますか。1度詰まった問題は、どうやっても解けないのが著者のパターン。

ありがたいことに、どの手紙から挑戦しても大丈夫なので、虫食い状態でいいから手堅く消化していくことにした。

手紙に秘められた真意と結末とは

本作をプレイしていて気づいたことがある。

それは、各手紙のタイトルがどことなく、拾った人間、つまりプレイヤーに向けての問いだという点だ。

もちろん、解読で導き出されるワードも、そんな問いに答えているような内容で、進めていくたびにどこか恐怖や不安を感じてくる。

このまま解読に挑んでいいのか。

赤い封筒に秘められた目的は冥婚？

それとも……。

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら