古きよき『FF』の集大成!スマホ版『ファイナルファンタジーIX』を遊んでみた

2016-02-17 22:12 投稿

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クリスタルが紡ぐ物語、再び

『ファイナルファンタジーIX』(以下、ファイナルファンタジーをFF)は、『FF』シリーズとしての原点回帰をテーマとした作品。シリーズ初期の『FF』において重要な役割を持っていたクリスタルがタイトルロゴに描かれているのも、そのテーマの表れだ。

RPGの王道ともいえる中世ファンタジーの世界観、低めの頭身で表現されたキャラクター、天野喜孝氏によるイメージイラスト、各所に散りばめられた“クリスタル”をはじめとするキーワードの数々……これらの要素が詰め込まれた本作は、まさに“古きよき『FF』シリーズの集大成”となっているのである。

『FFIX』のオリジナル版がプレイステーション(以下、PS)で発売されたのは、忘れもしない2000年7月7日。それまでの『FF』シリーズを全てプレイしており、大の『FF』ファンを自負していた筆者も、発売日に購入してガッツリと遊び倒した。学生だった当時は時間があり余っていたこともあり、タイムアタックや低レベルクリアなどのやり込みも含めて、何周も繰り返しクリアしていた。それほどまでに『FFIX』にのめり込んでいた筆者なので、もちろん作品への思い入れも強く、このたび配信開始となったスマホ版にも即座に飛びついた。

というわけで、本記事では、スマホ版『FFIX』を実際にプレイした感想を、オリジナル版『FFIX』を存分にプレイ済みである筆者の立場から紹介していきたい。

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▲最初のボス戦では“ぬすむ”を忘れないこと。ずっと昔に遊んだ記憶、残ってますよ!

ジタン、ビビ、ガーネット……蘇る思い出の数々

ゲーム開始直後、主人公ジタンと、ジタンの所属する盗賊団タンタラスの面々が登場する。彼らを見た瞬間、薄れかけていた当時の記憶がフラッシュバック。かつて共闘した仲間たちを見て、なんだか懐かしい旧友に再開したような気分になってしまった。それどころか、本作ではキャラクターなどのグラフィックが高解像度化されているため、彼らがどんな姿をしているのか、プレイステーションで遊んでいた当時よりも細かい部分までハッキリと見えるのも嬉しい。

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▲劇団に扮するタンタラスのメンバーと、ガーネットにスタイナー。彼らの顔を見ただけで懐かしさのあまりちょっと泣けてきてしまい、歳を取ったことを実感……!

シリアスな物語の合間に挟まれるキャラクター同士の掛け合いはコミカルさもあり、非常に小気味いい。本作ではアクティブタイムイベントというシステムによって、ジタンと別行動している仲間に起きているイベントを垣間見ることもできる。『FFIX』が長い間ファンに愛されている理由として、こういった部分で深まっているキャラクターたちへの愛着は大きいのではないだろうか。

ジタンやビビといった主要キャラクターはもちろん、脇役キャラクターが一時的に仲間になったり、物語上で活躍する場面が用意されており、そういった掘り下げによって、どんなキャラクターにも思わず感情移入してしまうというのも、本作の魅力のひとつだ。

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▲大事な作戦会議中に、選択肢でふざけたりもできる(何度も繰り返すと怒られたりも)。『FFIX』はコミカルな場面も多く、話がテンポよく進むのでストーリーに入り込みやすい。

また、物語の序盤で訪れることになる“アレクサンドリア城下町”を目にした瞬間も感動モノ。特徴的な丸みを帯びた造形と豊かな色彩で描かれた街並みが、手元のスマホにまるごと収まっているのである。

個人的に、『FFIX』の美しい街並みの表現は、本作の“どこか暖かみを感じさせてくれる世界観”を作り上げる大きな要素なので、そういったグラフィック的な部分がスマホでもしっかりと味わえるというのは嬉しい限りだ。

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▲アレクサンドリア城下町の様子。子供の頃からファンタジー好きだった筆者は、こんな街へ実際に行ってみたいと毎日のように妄想していた。

時間泥棒な“寄り道”が楽しい

アレクサンドリア城下町といえば、筆者の記憶に強く残っているのが、物語の序盤から遊ぶことのできるミニゲーム“なわとび”だ。なわとびを飛べた回数によって、後述する“クアッドミスト”で使えるカードや、特別な称号(だいじなもの)を手に入れることができる。画面に「!」のアイコンが表示されたらボタンを押すというだけの単純なルールだが、途中スピードが上がったり、縄を回すリズムが変わるなど、意外にも骨のある難易度なのだ。

筆者はオリジナル版で、1000回以上飛んだ時にもらえる称号欲しさに何時間もぶっ続けで遊んでいた記憶がある。こういう要素に燃えてしまうコレクター気質は今でも変わっていないので、もちろん今回もチャレンジしたのだが、なんと20回でいきなり撃沈してしまい、称号は後回しにすることに決めた。ここでムキにならないのは、けっしてクリアするまで続ける根性がなくなったからではなく、あの頃よりも大人になったからだということにしておく。

また、なわとびと同じようにカードと称号を手に入れられる“かけっこ”や、チョコボを使って世界中の宝を探す“ここほれ!チョコボ!”、非常に完成度の高いカードゲーム“クアッドミスト”など、やり込めるミニゲームや寄り道的な要素がいくつも用意されているのも本作の特徴のひとつ。どれも遊びごたえ十分なので、こういったミニゲームの類が好きな人や、やり込み好きのプレイヤーは、ぜひとも挑戦してみてほしい。

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▲意外にも難しいなわとび。慣れてきたら、画面よりも“着地の音”に合わせてボタンを押すのがコツだ。

オリジナル版にはなかった新機能が追加

元々はPS用ソフトとして発売された『FFIX』だが、本作では操作方法やキャラクターのグラフィックなどがスマホ用に最適化されている。基本的な遊びの部分で一切のストレスを感じることなくスムーズに遊べるので、コンシューマからスマホへの移植作品としても高い完成度でまとまっていると言えるだろう。特にグラフィックはとてもオリジナル版が15年以上も前のゲームとは思えないほどに美麗で、「古臭いグラフィックのゲームは苦手」という人でもすんなりと受け入れられるはずだ。

また、本作ではオリジナル版にはなかった機能として、”アチーブメント機能”“オートセーブ”“ブースト機能”などを搭載している。ブースト機能には“高速モード”や“エンカウントなし”、“ギルMAX”といった7種類が用意されている。
スマホならではの“どこでも気軽に遊べる”という利点もあるため、時間のない人やストーリーだけをサクッと楽しみたいという人にも嬉しい仕様だ。

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▲本作では、仲間キャラクターの名前に漢字を使うことができる。これもオリジナル版との違いだ。

結論を言えば、間違いなく“買い”です!

ここまで駆け足で『FFIX』を紹介してきたが、本作の魅力はここでは語りつくせないほどに多い。正直、それらの魅力をこれから初めて味わえる人が羨ましいほどの名作なので、プレイしたことのない人は是非ともダウンロードして、本作の全てを実際に味わってみてほしい。

また、筆者はオリジナル版をプレイし尽くしていたのだが、今回スマホ版を遊んでいて、やはり『FFIX』は何度プレイしても飽きることのない完成度を持ったゲームだと実感できた。そんな訳で、既に『FFIX』をプレイしたことのある人も、この機会に再び『FFIX』に触れてみてほしい。ストーリーを進めるにつれて蘇る当時の記憶が、どこかノスタルジックな本作の世界観と相まって涙腺を刺激してくれるはずだ。

ファイナルファンタジーIX

ジャンル
RPG
メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
配信中
価格
2500 円(配信開始記念で2016年2月21日 まで2000 円)
対応機種
iOS 7.0 以降、Android OS 4.1 以上

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