【インタビュー】『乖離性』岩野プロデューサーの新作は美少女超能力ミリタリー!氏が語る『アリスオーダー』の魅力とは?

2016-01-29 16:28 投稿

『乖離性』プロデューサーの新作は超能力ミリタリーRPG

2016年1月28日に、スクウェア・エニックスより配信が開始された『アリスオーダー』。

本作は、『ミリオンアーサー』シリーズを手掛ける岩野弘明氏が指揮を執り、メインビジュアルをhuke氏(代表作:『ブラック★ロックシューター』、『STEINS;GATE』)、シナリオを七月鏡一氏(代表作:『ARMS』、『D-LIVE!!』)ら豪華制作陣がおくる超能力ミリタリーRPGとなっている。

今回は、プロデューサーを務める岩野弘明氏に話をうかがえる機会を得たので、huke氏や七月鏡一氏とともに作り上げた洗練された世界観や、手軽に遊べながらも戦略性の高いゲーム性についてなど、本作の魅力をいろいろ聞いてみた。

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▲『アリスオーダー』のプロデューサーを務める岩野弘明氏。
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“かわいさ”と“かっこよさ”を兼ね備えた世界観

──まず初めに、今作を『アリスオーダー』というタイトル名に決めた理由はなんだったのでしょうか?

岩野弘明氏(以下、岩野) 女の子が多く登場する作品ですので、タイトルに“少女感”を出していきたいと思い、当初は『ヴァージン・ラストオーダー』というタイトルを考えていたんです。ただ、商標の関係でこのタイトルが使えなくて……。

──なんと。それはいきなりのトラブルですね。

岩野 そうなんです。そこで新たなタイトルを考える中で、本作の世界観を作ってくれている七月鏡一さんの『ARMS』という作品が大好きなこと、その作品が『不思議の国のアリス』をテーマのひとつにしていたことから、“アリス”という単語が出てきたんです。

──確かに“アリス”という単語には少女を連想させますね。

岩野 “アリス”には、かわいいだけでなく、中二っぽい雰囲気もあるので、この単語をタイトルに使いたいと思いました。プレイヤーは部隊の隊長となって超能力少女たちに指示を出す、まさしくオーダーを出す立ち位置だったので、少女たちを“アリス”と、そしてその少女たちに下す作戦コードのことを通称“アリスオーダー”と呼ぶことにし、タイトルにそれを採用しました。

──なるほど。つぎに『ブラック★ロックシューター』、『STEINS;GATE』などで有名なhukeさんをメインビジュアル担当に起用したきっかけを教えてください。

岩野 hukeさんとは6、7年くらい前から「いつかいっしょにやりましょう」というご相談をしていたんです。でも、なかなかスケジュールが合わない状況が続いていて……。そんな中、やっとここ数年でスケジュールが合い、今作のメインビジュアルをお願いできました。

──hukeさんはミリタリーが好きという話をお聞きしたことがあるのですが、その点は作品作りにも活かされたのでしょうか?

岩野 そうです。本作はバトルが銃撃戦で行われ、銃の存在がフィーチャーされた作品なのですが、hukeさんは、キャラクターデザインを起こす際に、キャラクターの持つ武器の設定まで細かく書いていただいたりして。

──こだわりっぷりがすごいですね(笑)。

岩野 それでいて、「ミリタリー感が前面に出すぎるとマニアックになってしまうので、ある程度のポップさが必要」というご提案もいただけたり、かなり世界観まで踏み込んだデザインを描いていただけました。

───キャラクターの見た目だけでなく、銃火器にも注目ということですね。

目指したのはスマホで気軽に遊べるシミュレーションRPG

──ここからは、ゲームシステムに踏み込んだ話をうかがえたらなと思います。本作を開発するにあたり、もっともこだわった部分はどこでしょうか?

岩野 まず、戦略的なシミュレーションRPGをスマートフォンに最適化したかたちを目指し、そこにこだわりました。シミュレーションRPGと聞くと「難しそう……、時間がかかりそう……」というイメージを抱きがちですが、それをスピーディーかつ手軽に遊んでいただけるように、落とし込んでいきました。

──以前『乖離性』でお話を聞かせていただいたときは、“トレーディングカードゲームをスマートフォンに最適化”とお話されていましたが、今回は“シミュレーションRPGの最適化”を目指したと。

岩野 スマホのゲームを遊ぶ際に大事なのは「空いた時間にパッと触れる」、「直感的に操作できる」ということだと思うんですよ。なので、その少し触ったときにゲームのおもしろさを感じられるように、フィールドのマス目が細かくなりすぎないように、そして1度のプレイ時間が長くなり過ぎないようになど、操作性やテンポ感を大事にしました。

──ちょっと空いた時間でも気軽に始められて楽しめるようになっているんですね。

岩野 そうですね。本作では、ゲームを始めてすぐに、最高レアリティの★6に進化可能な★5ユニットを確実にゲットできるガチャを無料で回せるようになっているので、そこで戦力を整えてから、ゲームに慣れていっていただけたらなと思っています。

──おお、大盤振る舞いですね! 最近のスマホゲームだと、最初のガチャでレアなキャラがゲットできないとプレイのモチベーションが下がってしまうこともあるので、これはとてもありがたいです。

岩野 そして、それらゲーム性と両立して、登場する女の子たちのキャラクター性も前に出すという部分にもこだわりました。

──“キャラクター性も前に出す”とは具体的にどのようなことを指すのでしょう?

岩野 まず、キャラクターたちをできるだけ大きく表示したいというのをひとつのお題として挙げました。一時期は、RTS系の方向も考えましたが、それだと表示されるキャラクターが小さくなり過ぎてしまい、かわいらしいキャラをゲットできたときにしっくりこないんじゃないかと。やはり魅力的でかわいらしい女の子が登場する以上、大きく表示したいと考えました。

──確かに魅力的なキャラが多いので、画面に大きく見られるのはうれしいポイントですね。

岩野 そして、もうひとつのポイントとしては世界観への没入です。それを表現するためにプレイヤーと超能力を使う少女、アリスたちが対話するようなシーンを多数用意しています。

──アリスたちと対話?

岩野 戦闘パートでは隊長であるプレイヤーの指示をデバイスで確認する設定なのですが、バトルのターン開始時にアリスたちがプレイヤー側をチラっと見るんです。これはデバイス越しのプレイヤーに指示を求めているしぐさなのですが、そういう細かい点にもこだわっています。

──指示する側も本気になっちゃいますね! 愛情が湧きそうです。

岩野 また、ホーム画面ではタッチするとアリスたちが話しかけてくれるのですが、ここでも会話しているような雰囲気を味わえるはずです。とにかくキャラクターがしゃべりまくってうるさいぐらいなので(笑)

──うるさい(笑)。タッチするだけでキャラクター性をつかめるのも楽しそうですが、声優ファンにとってもうれしいですね。

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奥深い戦略性が魅力の対人戦“アリスリーグ”

──本作では、敵ユニットの撃破が目的である、いわゆる“PvE”のほかにプレイヤーどうしの対人戦“PvP”も遊べると耳に挟んだのですが、それついてお聞かせいただけないでしょうか。

岩野  “アリスリーグ”という、プレイヤーどうしのパーティが激突する対人戦コンテンツを用意しています。対人戦と言ってもリアルタイムバトルではなく、攻め込む側は自分で操作、攻め込まれている側はAIによる操作でバトルが進行していきます。そこで戦果を挙げていき、自分のランクを上げていくのが目標になります。

──なるほど。では“アリスリーグ”はどのようにユーザーに遊ばれ、発展していくと予想していますか? 

岩野 アリスリーグには、アリスたちのパーティ編成以外に地雷やバリアなどのギミックがあるのですが、それらのバリエーションをどんどん増やしていきたいと考えています。その中で、ユニット編成のトレンドやメタゲームなどがユーザー間で展開されていくのではないでしょうか。

──流行りのチームに対して対抗策となるチームと防御陣形、さらにその対抗策に相性がいいチームを構築と、試行錯誤することがものすごく楽しそうです。

岩野 そうですね。ゲームを知らない方だとしっくりこないかもしれないのですが、たとえばアーケード『三国志大戦』で、蜀の桃園の誓いデッキが強かったのが、新カードの登場のような環境の変化により、曹操の号令デッキのほうが強くなった、みたいなトレンドの変遷による流行のデッキの移り変わりに頭を悩ませつつ、楽しんでいただきたいと考えています。

まだ未定ですが、今後追加していきたい要素として、より大きなフィールドでの大規模バトルも頭にはあります。PvPだけではなくGvG的な展開も組み込みたいですね。

『アリスオーダー』今後の野望と展開

──岩野さんが担当する『ミリオンアーサー』は、リアルイベントや漫画掲載などのサイドコンテンツも充実していますよね。『アリスオーダー』でもそのような取り組みをお考えなのでしょうか?

岩野 まずは『乖離性』での『弱酸性』のような漫画的なことを展開していきたいと考えています。今作のテーマがミリタリーですので、グッズ周りも展開していければいいなと考えています。

また、個人的には、ユーザーのみなさんとサバゲーにも行ってみたいです(笑)。

──それはぜひ実現してほしいですね(笑)。では、最後にユーザーの方へひと言メッセージをお願いします。

岩野 シミュレーションRPGに対して、“難しい”や“重い”などの印象を思い描いている方には、けっこう軽く遊べる内容になっていますし、逆にコアに遊びたい方のためにゲーム性の深堀りも可能になっています。

もちろん七月さんによる重厚感あふれるストーリー、それを彩るhukeさんをはじめとするイラストレーターの方々の描くキャラクターにもご期待ください。できればストーリーは2週間に1回更新していきたいと考えているので、この展開も目が離せないはずです。『アリスオーダー』をよろしくお願いします!

──ありがとうございました。

 

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▲『アリスオーダー』の最新発表キャラや情報がまとっている公式攻略まとめ

アリスオーダー

ジャンル
超能力ミリタリーRPG
メーカー
スクウェア・エニックス
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS/Android
備考
STAFF(敬称略)
■プロデューサー:岩野弘明
■メインビジュアル:huke
■シナリオ:七月鏡一(代表作:「ARMS」「D-LIVE!!」)
■音楽: 林ゆうき
■キャラクターイラスト:huke、石槌ぎんこ、TOKIYA SAKBA、せんむ、イセ川ヤスタカ、しょういん、
じゃいあん、apapico、CHAN×CO、睦月堂、Garuku ほか

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