【新作】社会に絶望した男がきゅうりを食べまくった結果 『俺はこうして河童になった』

ただの急性胃炎、そのはずだった……

2015年11月13日の金曜日、男は職場で倒れた。
「きっと、俺は刺されたんだ」

朦朧とする意識のなかで、悲劇の主人公を演じて気持ちを落ち着けようとする彼の身に起こったのは急性胃炎。

なんだかちょっとネガティブな男は、この一件を期に社会への不満を積もらせていく。
それが今回紹介する育成ゲーム『俺はこうして河童になった』だ。

はい、たどり着く末路はタイトルの通りです。
ではなぜ、どうやって河童になってしまうのか？

深い闇に落ちていく様子と、きゅうりの食べっぷり(答えはこのあとすぐ！)をご覧いただきたい!!

母から届いた栽培キットが男の飢えを満たす

病に倒れた男は会社に居場所をなくし、気づけば経済状況も底をつく最悪の状況にまで落ちていた。

そんな息子を心配した母親が、台所事情の足しにと“きゅうり栽培キット”を送ってきたのだ。

なんできゅうり!?

しかも栽培キットって!!

すくすく育つきゅうりだけが彼に残されたライフライン。どんなに悲観的なことを考えて絶望しても空腹は訪れる。

それを満たすために、ただ食べ続けるしか選択肢がないのだ。

食べっぷりのいい彼の勇姿を刮目せよ!!

何がどうなって主人公が河童になるのか、その真相はもちろん気になる。

しかし、本作はけっこうなボリュームで、結末を迎えるまでに24回のイベントを辿る必要があるのだ。

もしかすると、プレイしている著者自身が河童になっちゃうかも、ってくらい長い。それでも遊び続けてしまう理由は、果敢にきゅうりを食べ続ける彼の姿が、あまりにもアレだからなのだ……。

『俺はこうして河童になった』参考プレイ

間違いなくこれ
ギネスにチャレンジできるレベル!!

って言うか、すでに河童だろっ。

これを5分に1度、畑を埋め尽くすきゅうりを収穫するたびに拝める。

最初は不気味にも見える彼の表情も、いつの間にか、ご飯を食べて褒められたい犬を見ている感覚になり、「よぉし、よく食べたね」とご褒美にきゅうりを追加したくなるってわけだ。

まぁ、かわいげは1％もないけどね!!

4つのマルチエンディングを目指して食いまくれ！

きゅうりを高速食いさせてばかりで、ちょっと作業感もあるゲームに見えるよね。

しかし、徐々に異変を見せる彼の日記から溢れる闇は深く、すべての出来事に対して悲観的になるその様子は目が離せない。

4つのマルチエンディングを楽しみながら、今日も明日も明後日もコツコツときゅうりを収穫。

塞ぎこんでしまった彼が、どうやって河童になるのかを見守っていきたい!!

P.N.深津庵
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