【注目】ケイブ看板シリーズ最新作『怒首領蜂一面番長』アイテム課金なし完全無料の理由

2015-12-18 11:40 投稿

ケイブの看板シリーズ最新作

『ゴシックは魔法乙女』で快調のケイブから、iPhone、iPad向けの新作シューティング『怒首領蜂一面番長』が登場した。

※【新作】ケイブ最新作『怒首領蜂一面番長』完全無料で登場

ケイブの看板シリーズともいえるシリーズの最新作であり、現在のところ課金要素が一切ない完全無料タイプ。そんな本作の魅力を紹介!

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“一面番長”

そもそも“一面番長”とはスコアラーが使っていたスラングに端を発するもので、“1面だけは全一(全国一位)レベルの腕前を持つ(人物)”を意味する言葉。裏には“2面以降はてんでダメ!”という含みがあり、ぶっちゃけほめ言葉ではない。

あえて自称する場合は、大抵は謙遜含みに“1面のパターンは仕上がった”という意味が込められていたりする。逆に他人に言われるということは、本来は不名誉なことなのだ。

さて、そんな他愛のない前口上は置いといて、ともあれ『怒首領蜂一面番長』である。

スマホ向けということで、短時間でも遊べるように1面単位でのプレイを基本にしている。それがタイトルの由来と思われるが、考えてみれば『ゴシックは魔法乙女』も1面単位でプレイしていたわけで、あちらはさしずめ『ジルバラード一面番長』と言ったところか。あるいはタイトルに紐付けるなら『デススマイルズ一面番長』とか『エスプガルーダ一面番長』とかとか……うーん、どうにも語呂が悪く、カタカナ+漢字という組み合わせの相性の悪さを痛感せざるを得ない。

その点、どこか暑苦しい響きのある漢字オンリータイトル『怒首領蜂』にはベストマッチしている! 君もそう思うよね? ね?

シンプルなゲーム性も凝縮されたシューティングの魅力!

本作はショット+ボムのみのシンプルな縦スクロールシューティング。

操作方法はおなじみのスタイルで、画面の任意の場所を起点とした相対移動で自機を動かす。タッチ&ドラッグ中はショットを自動連射し、自機をタッチすればボムを即座に発射。一定時間無敵になり広範囲に大ダメージを与える。直感的に操作できるので、過去にケイブシューティングを遊んだことのある人はもちろん、「これが初シューティング!」という人もとくに迷うことなく『一面番長』の世界に没入できるはずだ。

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▲シューティング部分の純粋な楽しさや完成度を見ても、他とは一線を画するデキのケイブ作品。シンプルな操作に託された、ケイブの熱い思いが感じられる。

『怒首領蜂』シリーズではお約束ともいえるレーザーやハイパー、ゲットポイントシステム(コンボつなぎ)などは削られている一方で、スマホデバイスで短期決戦的に遊ぶ本作のコンセプトにマッチしており、純粋に弾避けと撃ち込みに集中できる。さらに属性相性やスタミナといった要素もなく、難しいことを考えず好きなときにサクッと楽しめる手軽さが魅力だ。

◎こぼれ話
本作は『怒首領蜂 最大往生』というアーケード作品がベースになっていて、自機タイプやキャラクター、グラフィック、サウンドは同作品との共通部分が多い。『最大往生』はケイブシューティングの中ではかなり難しい部類に入るものの、もちろんこれは似ているようで別作品。
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▲プレイできるステージは1面(町田)、2面(厚木)、1-2面通しの3種類。

最初は“雑魚(EASY)”しか選べないが、条件を満たすと新たな難易度が、兄貴(NORMAL)、特攻隊長(HARD)、副番(MANIAC)、そして番長(GOD)の順に追加されていく。

第一印象こそ「何コレ難しい!」と感じるかもしれないが、プレイを重ねるにつれてどんどんその印象は変化していき、気がつけば夢中でプレイしまくっていることに気づくはず!

その秘密は、自機カスタムのシステムにある。

とにかく1度や2度のプレイでめげることなく、ガンガンプレイを重ねてみてほしい。話はそれからだ。

コインを集めて自機強化!

それでは、その自機カスタムシステムについて話を移そう。

ゲームプレイ中は、“コイン”を獲得できる。

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▲“C”のアイテムがコイン。これを通貨として、さまざまな強化オプションを購入していく。

強化できる部分は、大きく機体、ショット、ボム、AI、コモン(全機体共通)の5つに分かれていて、それぞれを数段階に細かく強化していける(一部、1回取れば終わりのものもある)。

要するに、メインショットが強化されたり、連射速度がアップしたり、ボムのストック数が増えたりといった具合。

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▲最初は敵機に押されることが多く、中ボスも満足に倒せない。だが、コツコツ強化を続けていけばやがて圧殺できるようになる。

これらを全部を強化すれば、初期状態とは雲泥の差を持つ超強力な機体になる。

滝のように放出されるショット、一撃必殺のボム、被弾のリスクを抑える絶対防御、さらにはAI機の参加と枚挙に暇がない。

AIというのは初期は解放されておらず、コモンの特定の項目をアンロックすれば出現、何と擬似2Pプレイが可能になるのだ。

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▲強化された自機とAI機で、ショットはこんなにド派手に! もちろん、攻撃力も相当なものになり、並み居る敵をガンガン倒していける。

さらにカスタムを進めれば他プレイヤーをフレンド登録して一緒に出撃もできちゃう! そのほか、コモンには自機の追加や衣装の追加など、魅力的なカスタムが揃っているので自分の目で確認してみてほしい。

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▲自機を追加すると、出撃前に自機選択画面が現れるようになる。最初はTYPE-A固定だが、3種類の自機タイプを選べるようになる。

完全無料の理由

ここまで本格的なシューティングアプリが、アイテム課金要素もなく完全無料。なぜなのか。

そのひとつの要因とも言えそうなのが、動画広告だ。

ゲーム中に獲得したコインは、リザルト画面で他社アプリのCMやムービーを視聴することで枚数を増やせるようになっている。ほかにアプリからの収益につながりそうなのは、唯一画面下部になるバナーくらいのもの。正直、ここまで高クオリティの作品を完全無料で遊べてしまっていいのだろうかと心配になるほどだ。

この完全無料について、メーカーに問い合わせた返答が、

「完全無料なら社内レビューはいらないと聞きまして(YGW)」
※YGW……本作を手掛けた矢川忍氏。ケイブに所属するシューティングゲーム専門のプログラマーで、代表作は『バトルガレッガ』など。

もちろん、そんな簡単な理由だけではないだろうし、トライアル的な側面もあるのかもしれない。

コインの課金くらいはあってもいいと思えるのだが。あるいは、あえて自力で貯めてほしいという、ケイブの矜持が込められているのだろうか。

シューター納得のデキ

シューター魂をくすぐる熱さと、気軽に遊べる間口の広さを兼ね備えた『怒首領蜂一面番長』。この冬をホットにしてくれる絶好のタイトルなので、シューティングに興味のある人はぜひ遊んでみてほしい!

筆者も十二分に楽しんでいるが、ひとつ欲を言えば固定位置のボムボタンが欲しかったかな。自機タッチは個人的に誤タッチが多く、タイミングもワンテンポ遅れてしまいがちだったので。とはいえ、完全に片手でプレイできる思想で作られたと考えれば、そこには納得できる。オプション選択とかコインで買えるカスタムとか、ぶっちゃけ課金要素でもいいので追加されるとうれしい。

(バロンマサール)

怒首領蜂一面番長

ジャンル
シューティング
メーカー
ケイブ
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iOS 6.0 以上(一部機種除く)

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