2015年11月29日(日)、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにてCygamesの新作対戦型オンラインTCG『Shadowverse(シャドウバース)』の先行体験会が開催された。
体験会では『シャドウバース』ディレクターの齊藤優太氏が登場。プロゲーマーのstansmith氏による解説を交えながら、参加者に向けて『シャドウバース』のゲームルール案内、および体験会でプレイ可能なキャラクター5名とそのデッキの特色について、各デッキの代表カードを例に上げながら解説を行った。
そのほか、ステージ上にはゲストとしてタレントでモデルの佐藤かよや、本作に出演する女性声優から優木かな、佐倉薫、石上静香も登場。
▲人気タレントの佐藤かよもゲストで登場。
▲左から優木かな、佐倉薫、石上静香。本作ではそれぞれアリサ、イザベル、エリカのキャラクターボイスを担当している。
デッキ解説のあとは参加者全員に端末とヘッドフォンが配布され、参加者同士でマッチングしての対戦会となった。同時にステージ上では出演者による公開試合も開催。声優の3人は実際に各自の担当キャラを使用し、場を盛り上げた。
▲公開試合での一幕。画面左下のキャラクターをタップすると、相手に様々なメッセージを送ることが可能だ。
ゲームシステムやデッキ解説は以下の通り。
▲手札のカードを使用することを“プレイ”という。
▲ユニットは基本的に場に出た直後は動けない。
▲敵のユニットも含め、ワンタップで能力を確認可能だ。
▲進化直後はユニットにしか攻撃できない。
▲「EPは出し惜しみしないほうがいいかも?」とのコメントも。
▲直感的でわかりやすい操作になっている。
▲最初にコストの高いカードを引いても使用できない。コスト4以上は交換を推奨。
▲攻撃をしかけられるのは前のターンまでに出しておいたユニットのみ。
▲ここまでが基本操作案内。ここから下はキャラクターデッキ解説だ。
▲フェアリートークンを並べてからのコンボが強い。
▲攻撃力や防御力と比較してコストが高いユニットには強力な特殊効果が付与されているケースが多い。他のゲームにはないような効果などもあるそうだ。
▲コストの軽いユニットによる速攻が得意。
▲左の“海底都市王・乙姫”はプレイ時に最大で4体まで1/2のトークンを召喚する。
▲スペルカードを使い、手札の中でカードを強化していくという独特の戦いかたをするデッキ。
▲いままでにない個性的な能力。実際にプレイして感覚を掴んでほしいとのこと。
▲コストが重めのユニットが多いため前半戦がつらいが、耐えしのげれば後半は有利になる。
▲右のジェネシスドラゴンは場に出てすぐ攻撃ができる、クイックという特殊能力を持っている。
▲バーサク発動時に真価を発揮するデッキ。敵の体力を吸収するカードもあるため、バーサク発動後に体力を回復するということも可能だ。
▲ユニットの中にはバーサク発動時でないと能力が低下するものもある。
『シャドウバース』の戦闘の流れ
・試合は1対1のターン制
・20点の体力をゼロしたプレイヤーの勝利
・デッキはユニット、スペル、フィールドの3種類計40枚の構成
・場に展開できるのはユニット、フィールド計5枚で、場に出すにはPPを消費
・各カードは場に出して次のターンから戦闘に参加可能
この体験会では特性の5人のキャラを操作し、他の来場者と対戦することができた。そこで判明した気になるこのゲームのルールを紹介していこう。
試合は1対1での対戦形式。互いにカード40枚のデッキと20点の体力を持って戦い、先に体力が0になるか、デッキが残り0枚でカードを引けなくなると敗北する。
全40枚のデッキを構成するカードはユニット、スペル、フィールドの3種類だ。ユニットは場に出て戦闘に参加するカード。スペルは使用すると即座に効果を発揮し、場には残らない。フィールドは戦闘には参加しないが、場に留まって効果を発揮し続ける。場に展開できるカードの数は、ユニットとフィールド合計で最大5枚までとなる。
ゲームはターン制で、プレイヤーは1ターンに1枚デッキからカードを引くことができる。またPPという数値があり、これは毎ターン開始時に自動で最大値まで回復する。PPの最大値は1ターン目が1、2ターン目は2、3ターン目は3……というように、ターンごとに+1されていき、10ターン目で上限の10に達する。
PPを消費することでカードを使用できる。カードはすべて左上にコストが記載されており、カードを手札から出す際にこのコストの分だけPPを消費するのだ。使用したいカードは手札から場へドラッグアンドドロップすればよい。効果が不明なカードはワンタップすると説明を見ることができる。
ユニットは場に出た次のターンから戦闘に参加可能だ。戦闘は1ターンに1回、敵ユニットや相手プレイヤーキャラを選択して攻撃する。ユニットにはカード左下に攻撃力、右下に体力が記載されており、攻撃力のぶんだけ対象の体力を減らすことができる。体力が0になったユニットは場から墓場へと送られる。
『シャドウバース』の特徴的な要素とは?
このゲームの特徴の一つに、“進化”という要素がある。これは全ユニットが対象で、戦闘が進むと場に出ているユニットを選択して“進化”させることが可能だ。
進化させたユニットは絵柄が変わり、攻撃力と防御力が増加する。ユニットによっては新たな能力が発動することもある。ユニットを強化することで、戦闘をより優位に運ぶことが可能だ。
だがユニットを進化させるには厳しい条件がある。先攻のプレイヤーの場合は5ターン目から進化可能、1試合で進化できる回数は2回まで。後攻のプレイヤーは4ターン目から進化可能、1試合で進化できる可能性は最大3回まで。どちらの場合も、ユニットの進化は1ターンに1回までとなっている。
厳しい条件を乗り越えてユニットを進化させることで、戦況をひっくり返すことも可能となる。それが顕著に表れたのが、ディレクターの齊藤氏とstansmith氏による公開試合だ。
この試合では齊藤氏が手前のユリアスデッキ、stansmith氏が奥のローウェンデッキを使用。
▲齊藤氏の使用するユリアスデッキの特徴は“バーサク”。自身の体力が10以下になると“バーサク”状態になり、ユニットの能力が強化される。
▲“バーサク”発動後の猛ラッシュに劣勢に陥るstansmith氏だが……。
▲場に出たターンでも攻撃が可能な“クイック”能力を持つジェネシスドラゴンを召喚!
▲さらに進化!
▲進化によりジェネシスドラゴンの攻撃力は11に。直接攻撃で一気に勝負を付けてしまった。
実際にプレイした感想
今回の体験会でまず感じたのが、UIの快適さだ。アーケードゲームを意識したというUIは直感的でわかりやすく、操作に余計な意識を割かせることなくゲームへの没入度を高めてくれる。
各キャラクターの特性によるデッキの特徴付けも個性的でおもしろい。とくにイザベルの“スペルチャージ”という能力にそれが顕著だ。この能力は自分がスペルを使用することで、手札の中にあるスペルチャージ能力を持ったカードの性能が変化してゆく。手札内での変化はリアルなTCGでは再現が難しい、オンラインTCGならではの能力である。コンボの構築や対戦相手との駆け引きにおいて、これまでのTCGにない新感覚を生んでくれるだろう。
体験会では先に述べたように公開試合も行われていたが、キャラクターやユニットの能力を活かした高度な駆け引きと派手な演出で、プレイせずに観ているだけでも十分に楽しめた。e-sportsとして賞金制の大会も予定している本作だが、今後e-sportsとしても注目を集めるタイトルになる可能性は十分にあるだろう。
今回の体験会で使用できたカードは全75種類だが、正式リリース時には400枚を超えるカードが用意されるとのこと。プレイの幅がますます広がり、奥の深いゲームになることは間違いないと思われる。期待して2016年初頭のリリースを待とう。
※SHADOWVERSE(シャドウバース)公式サイトはこちら