【E3 2015】チェコの新進気鋭メーカー『DEADTRIGGER』、『UNKILLED』のトップにインタビュー

2015-06-19 14:00 投稿

MADFINGER GAMESはどんな会社なのか?

2015年6月16日~18日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催する世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2015”。

会場の中でもスマホゲームだけでブースを出展するメーカーは数えるほどしかない。その中で、スマホゲームだけでブースをかまえていたのが、MADFINGER GAMESだ。

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出展されていたタイトル『UNKILLED』は、iOS、Android向けに今夏配信予定とし、“Unity”のファーストパーティーとして最新のエンジン技術を使って開発されている。

※【E3 2015】Unityの最新技術を駆使した家庭用ゲーム機レベルのゾンビFPS『UNKILLED』

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同社の代表作である『DEAD TRIGER』と同じゲームジャンル、ゾンビFPSになる。

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では、なぜまた同じゾンビシューターゲームを作ることになったのか?

 

このE3開催のタイミングで、同社のCEOであり創立者でもあるマレック・ラバス氏と話せる機会を得たので、新作『UNKILLED』のことをはじめアレコレお話を聞いてきた。

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MADFINGER GAMES
CEO&CO-FOUNDER
マレック・ラバス氏

開発スピードには自信あり!

――まず、MADFINGER GAMESができあがった経緯や、現在の規模を教えてください。

マレック 以前、PCや家庭用ゲーム機のゲームを作る会社にいたのですが、長期に渡る開発に少し飽き飽きしていたんです。そんな折にiPhoneが登場して、モバイルゲームの波がまさにこれからってときでした。そこで仲間4人で集まって、2010年にMADFINGER GAMESを立ち上げました。

当初は、大きな事業にしようという気持ちはまったくなかったのですが、リリースしたゲームが評価されて、気がついたら会社が育っていきました。これまでにリリースしたゲームは10タイトルほどありまして、社員は現在70人ほどいます。

――では、さっそく新作の『Unkilled』について聞いていきたいのですが、開発期間や開発人数を教えてください。

マレック 開発がスタートしたのは今年の1月からですね。

――ええっ!? ちょっと開発スピードが早すぎませんか?

マレック 当社の長所は、開発が早いことなんですよ(笑)。『DEAD TRIGGER』も開発期間は4ヵ月です。どんなに時間がかかったとしても、8ヵ月以内でリリースできるように意識しています。

『Unkilled』の開発人数は、ゲームのコアとなる部分を担当しているのが11人ですね。

――リリース時期はいつごろになりそうですか?

マレック 我々はゲームの最終調整にとても時間をかけて、納得できるクオリティーにします。その作業がたぶん夏ぐらいまで続くので、リリース予定は今夏ですね。

――では、開発度は90パーセントぐらいと考えていいでしょうか。

マレック ええ、映像やサウンドはもう全部完成していて、あとはチューニングを残すだけです。リリースしてからも、ユーザーのフィードバックを受けて、どんどんクオリティーを高めていきたいと考えています。

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――代表作である『DEAD TRIGGER』と同じ、ゾンビFPSゲームをまたなぜつくろうと思ったのですか?

マレック 『DEAD TRIGGER2』のリリースでさまざまなことを学ぶことができ、また違った方向性のゾンビゲームも作りたいと思ったんです。たとえば『DEAD TRIGGER2』はオープンワールドのため選択肢が多く、ハードコアゲーマー向けの内容でした。『UNKILLED』では、カジュアルゲーマーにも受け入れられるように、1ステージも短く、ストーリーラインにそってゲームを楽しめるスタイルになっています。

もう『DEAD TRIGGER2』は遊んでいないというユーザーを、今作で呼び戻したいという気持ちもありますね。ただし、カジュアルユーザーしか楽しめないというわけではなく、コアユーザーの人でも『DEAD TRIGGER2』とは違ったスタイルのプレイで楽しめると思います。

――コントローラーには対応します?

マレック ええ、完全対応しています。リリース時からコントローラーで遊べますよ。

――それはいいですね! 今後会社としては家庭用ゲーム機向けのタイトルを作る考えはありますか?

マレック いえ、基本的にはずっとモバイル向けのタイトルを作っていきたいと考えています。でも、今回のようなNVIDIAのSHIELDみたいに、Androidベースで移植が簡単ならば、その機会はあるかもしれませんね。

――『UNKILLED』のプロモーションについてですが、どのような手法をお考えですか?

マレック 当社は基本的に大きなプロモーションを行わず、口コミによる広がりを重視してきました。ですので、『UNKILLED』でも同様の手法でスタートしようと思っています。当社のゲームはこれまで合わせて1億件ほどダウンロードされていますが、すべて口コミとその話題によって、AppleさんやGoogleさんが宣伝してくれた結果なんです。なので、本作もその予定です。

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――『DEAD TRIGGER』では“Everyplay”が導入されていましたが、本作でも導入されますか?

マレック 現在同じようなサービスをいろいろとリサーチ中です。とはいえ、8~9割の確率で“Everyplay”になるのではないかなと思います。

――いまゲーム実況動画が流行っていますが、マーケティングで活用できる可能性は感じられますか?

マレック ええ、とくにモバイルゲームでは実況動画が重要だと感じています。たとえばYouTubeにプレイ動画をアップすると、映像のクオリティーが高いため、PC用のゲームだと勘違いしてしまう人もいます。モバイルでもこんなクオリティーのゲームを楽しめる、ということを知らせるためにもいいキッカケになるのではないかと思いますね。

――では、最後に日本のユーザーへメッセージをお願いします。

マレック 『UNKILLED』は日本語版も同時にリリースし、また日本のFPSプレイヤーでも遊びやすいように作られていますので、ぜひ遊んでもらいたいですね! あと、日本のユーザーからの意見や要望がもっと欲しいです。シャイにならず、意見や感想をどんどん送ってきてください!

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UNKILLED

ジャンル
FPS
メーカー
MADFINGER GAMES
配信日
今夏配信予定
対応機種
iOS/Android

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