【インタビュー】『ミリオンアーサー』シリーズ岩野P完全新作『アリスオーダー』の謎に迫る!

2015-05-29 14:33 投稿

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豪華クリエイター陣が共演

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本日(2015年5月28日・木)突如ティザーサイトがオープンしたスクウェア・エニックスの新作ゲーム『アリスオーダー』

『ミリオンアーサー』シリーズでおなじみの岩野弘明プロデューサーが指揮を執り、メインキャラクターデザインにhuke氏(代表作:『ブラック★ロックシューター』、『STEINS;GATE』ほか)、ストーリー原案に七月鏡一氏(代表作:『D-LIVE!!』、『ARMS』)ら豪華クリエイターを迎えた期待の新作だ。

まだタイトルと一部イラストが公開されただけの本作の謎に迫るべく、岩野氏に直撃インタビューを敢行。本作の世界観やキャラクターについて話を聞いた。

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『アリスオーダー』ってどんなゲーム?

――『アリスオーダー』は、どういったコンセプトのタイトルなのでしょうか?

岩野弘明氏(以下、岩野) ずばり“美少女超能力ミリタリーバトル”です。これだけを聞くと「なんのこっちゃ?」という感じですが、超能力を使える美少女で部隊を組み、銃撃戦をくり広げるタイトルとなります。

――ということは、ジャンルはシューティングやアクションゲームのようなものになるのでしょうか?

岩野 いえ、バトルシステムはターン制のシミュレーションRPGです。美少女キャラをフィールド状に配置して、ターンごとで攻撃をする。さらに兵種ごとの属性相性、攻撃手段、登場する美少女キャラクターの能力などを考慮しながら戦っていきます。シミュレーションゲームではありますが、一回の戦闘を短時間で楽しめるように作っています

――シミュレーションRPGと聞くと、戦略性の高さとスマホゲームならではの手軽さバランスがキモになってくると思いますです。そのあたりはいかがでしょうか?

岩野 つくり自体はシンプルですが、キャラの配置のしかたが攻略の鍵を握るなど、シミュレーションゲームらしさもしっかり残っていますよ。それぞれのキャラクターごとに攻撃範囲、移動範囲が違うので、彼女たちをどのように配置するかといった戦略を練っていくことになります。

――シンプルながら奥深い。これは楽しみです(笑)

岩野 キャラクターたちにはそれぞれ超能力……スキルのようなものが備わっていて、それもまた考慮して戦略を組み立てるといったゲーム性になります。

――これは続報が気になります。ストーリーや設定に関してもお話をお聞きしたいのですが、まずこの『アリスオーダー』というタイトルに込められた意味を教えていただけますか?

岩野 まず“アリス”ですが、これは”超能力を使う女の子”の総称となります。そして“オーダー”“派兵する”という意味を持ち、“超能力少女を派兵する”というコールサインを指します

――ということは、今回公開された下のイラストの少女も”アリス”なのですね。

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岩野 はい、彼女もアリスのひとりです。

――同じく廃墟と化した渋谷、新宿のイラストも拝見させていただきましたが、世界観についてもお聞かせいただけますでしょうか?

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岩野 舞台は近未来の日本です。突如、日本地図が変わってしまうほどの大災害が発生するのですが、じつはこれ、平行世界からの侵略によるものなんです

――そうした平行世界の住人たちの脅威に、現代の住人が立ち向かうと?

岩野 そうですね。主人公をはじめとする現代の人間たちは、アリスの力を借りることで、平行世界からやってきた侵略者からの脅威に立ち向かっていきます。

――ちなみに現代の日本の状況はどうなっているのでしょうか?

岩野 世界の状況としては、一般市民は平行世界のことなど知らず、「すごい災害が起きて大変だ!」という認識です。そして、軍の上層部など一部の人間はこの事実だけをつかんでいますが、各国の正規軍だけではすでに対応できていない。国内外の民間の軍企業(PMSCs)も多数生まれ、彼らが治安維持、そして敵を撃破しているという状況です。

――そんな世界の中で、プレイヤーはどのような立ち位置なのでしょうか?

岩野 主人公となるプレイヤーは、多国籍企業のVEGAに所属している民兵です。指揮官になるための演習を行っていた時に平行世界の襲撃を受けるのですが、その後、先ほどのイラストの少女“竜胆真夏”と出会うことで物語はスタートします。

――この竜胆真夏という少女は、どのような設定のキャラクターなのでしょうか?

岩野 彼女はもともと平行世界側の人間で、舞台となる現実世界の日本に亡命しています。亡命中に妹の“真冬”とはぐれてしまい、その妹は逆に平行世界側の軍人になっている、という設定です。真冬は亡命の際に真夏に見捨てられたと思い、彼女ことを強く恨んでいます。このふたりの関係性も、物語に大きく絡んできますよ。

――ちなみに、超能力を使用できるのは真夏をはじめとする女の子だけなのでしょうか?

岩野 女の子だけです。もともと超能力を使えるのは平行世界側の人間だけだったのですが、世界がつながってしまった影響で現代の女の子たちも能力に目覚めてしまいます。つまり彼女たちアリスは、突如超能力に目覚めただけで、その多くが”ふつうの人”でした。ですが、その強大な力が侵略者との戦いに唯一対抗し得るものだったため、戦いに駆り出されていきます。もちろん女性だけのストーリーというわけではなく、軍のトップや指揮官に渋めの男性、『ヨルムンガンド』のキャスパーみたいなビジネスマンっぽい男性キャラクターも登場しますよ(笑)。ですが、基本的に超能力を使えるのは女の子だけです。

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▲インタビュー時には、キャラクターのラフ画数点も見せてくれた岩野氏。

huke氏&七月氏との強力チーム

――メインキャラクターデザインを『ブラック★ロックシューター』で有名なhuke氏が担当されていますが、氏の起用までの経緯を教えていただけますか?

岩野 以前からhukeさんとはいっしょに仕事をしたいと思っていました。新しい企画を進めるときに何度もお声がけさせていただいていたのですが、スケジュールが合わない状況が続いていて……。かれこれもう6、7年前の話ですね。そのあとも『ミリオンアーサー』シリーズでイラストをお願いしてみたり、何度もスケジュールをお聞きしたりしていたところ、ついに2年ほど前に「今ならいっしょに出来そう」とお話を頂いたのがきっかけでした。

――かなり以前から計画されていたんですね。

岩野 そうですね、やっと実現できて嬉しいです。しかも、hukeさんもミリタリーがお好きなようでして。ちょうど僕がミリタリー女の子ものを作りたいと考えていたときに、運良くスケジュールが開いたので、この企画が実現しました。

――今回のイラストは、すべてhukeさんが手掛けられているのでしょうか?

岩野 ゲームの性質上キャラクターが多数出ますから、hukeさん以外にも描いていただいています。他に参加していただいている方々についてはhukeさんに紹介していただいた方が何人もいらっしゃいます。また、キャラ以外でもUI(ユーザーインターフェース)のデザインなんかは、hukeさんといつも仕事をしていらっしゃるデザイナーの方にデザインをしていただいたりと、ゲーム全体のデザインに、hukeさんテイストが出ていると思います。

――ボタンのアイコンなどもhukeさんチーム作のものになっているのですね。それほどのミリタリーマニアがたずさわっている作品となると、リアルな銃の表現、こだわりなども気になるところです。

岩野 hukeさんとも、どのレベルでリアルさ再現するかは議題にあがりました。今回は女の子が主役になるのですが、リアルな装備をさせてみても現実感が沸かないし、キャッチーな絵にもしづらい。ある程度装備や服装にファンタジー要素は入っているのですが、装備についてはファンタジーになりすぎず、時代設定から逸脱しない技術の範囲でデザインしていただくことになりました。

――たしかに考えてみると、女の子全員が迷彩柄、リアルな銃器を装備していたら味気ないですね。

岩野 あと”迷彩柄”ってじつは権利的なものがしっかりあるんですよ。昔の柄は既に権利が切れているようなのですが、最近の柄はダメなものが多いです。また、軍は迷彩柄を採用しても大丈夫なのですが、民兵はダメ、みたいな切り分けもあります。あと、仮にフィギュア化をするってなったときに、迷彩柄って作りにくいということも聞きます(笑)

――ここで迷彩についての豆知識が手に入るとは(笑)。ちなみに岩野さん自身もミリタリーマニアだったのでしょうか?

岩野 もともとミリタリーにどっぷり浸かっていたわけではなく、ここ数年で観たアニメの『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ&パンツァー』、映画の『ゼロ・ダーク・サーティ』『ネイビーシールズ』などの影響でミリタリーにハマっていきました。僕は、小学、中学時代は田舎に住んでいて、子供の頃から近くの野山でサバゲーをしてたこともあって、わりと適性はあったのかな、と思います。そういえば友達が毎月『GUN』っていう月刊誌を買っていてよく読ませてもらっていたのですが、その本で銃の名前とかを覚えましたね。……って考えると実は元からミリタリー好きだったみたいです(笑)

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――幼少期のあるあるですね!(笑) 本題に戻りますが、huke氏に加えてストーリー原案に『ARMS』、『D-LIVE』の原作を担当している七月鏡一氏も起用されています。その狙いはどこにあるのでしょうか?

岩野 作品の方向性として、かわいいだけでなくかっこいい、いわゆる”かっこかわいい”を目指していたので、シリアスな部分を含めた骨太な世界観で、物語としておもしろいものを作りたかったんです。僕自身、『ARMS』が好きだというのもありますが、hukeさんのイラストと七月さんのストーリーがマッチすると思い、今回お願いをさせていただきました。

――七月さんにお願いしたときのエピソードなども教えていただけますか?

岩野 七月さん自身は弊社の『ロード オブ ヴァーミリオン』シリーズのストーリー原案や、ヤングガンガンの『牙の旅商人』で漫画原作をされていて、紹介してもらいやすかったのが幸運でした。企画の話をしていたところ、意外なことに七月さんが大の『艦隊これくしょん』好きだというこが発覚して意気投合したこともあって、スムーズに話は進みましたね。

――そういえば『ミリオンアーサー』シリーズをはじめ、いままでの岩野さんの作品はファンタジーかつポップなイメージのものが中心でした。今回シリアスな作品をつくろうとした経緯、背景はあるのでしょうか?

岩野 ハッキリ言ってしまうと、僕ってどんなジャンル、テーマも大好きなんですよ(笑)。ですが今回は“hukeさんと組ませていただく以上、hukeさんのかっこかわいいテイストを最大限活かしたい”ということをひとつのテーマとして掲げました。それに最近はかわいらしい女の子が出るコンテンツばかりでしたので、差別化したいという気持ちもありましたね。それで骨太な形を目指しました。

竜胆真夏、真冬姉妹の誕生秘話

――本作のヒロイン、竜胆真夏はどのような経緯で誕生したのでしょうか?

岩野 真夏は七月さんから頂いた初期の設定では、“ですます調”で「あわわ~」って言いそうなキャラクターでした。ですが、世界の危機に立ち向かう感じの雰囲気としてはちょっとゆるい気もしたので、最終的にはクールでぶっきらぼうな感じに落ち着いています。そういう意味では初期の設定からは一番変わったキャラかもしれません。その後hukeさんのラフイラストを見てすごく設定とマッチしていたので
、キャラデザは一発で決まった感じです。

――一発オッケーが出たキャラクターデザインですが、岩野さんからhukeさんにお願いをするときに何か要望なども出されましたか?

岩野 hukeさんの描かれるキャラは、かっこいいのにかわいい、かわいいのにかっこいいという普通はなかなか表現できないような絶妙なバランスの雰囲気を持っているんですね。なので『アリスオーダー』においても、是非その雰囲気をだしていただきたいということをお願いしました。

――イラストはまだ公開されていませんが、妹の真冬はどのようなキャラクターなのでしょうか?

岩野 当初、真冬は”クール”、”ツンデレ”といった言葉が合うキャラだったのですが、それだけでは真夏と似通ってしまう。ストーリー的に真夏を執拗に追いかけるキャラクターなので、ヤンデレっぽいと言いますか、異常な復讐心を発揮するキャラクターとして作り上げました。今回は真夏のみイラストを公開させていただきましたが、デザイン的には、“戦闘狂でヤバイやつ”っていう感じが全面に出ています。

――ふたりの関係性が、ストーリー上でどう展開していくか楽しみです。最後に、本記事を見ている読者へメッセージをお願いします。

岩野 シミュレーションと聞くと難しそうなイメージもありますが、時間に縛られず気軽に楽しめるように。それでいて、のめりこむとしっかりとやりごたえのある作品を目指しています。“ミリタリー”は一見地味に聞こえますが、”超能力”と組み合わせることで新たな感覚を味わえるはずです。ぜひご期待ください!

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【お詫びと訂正】
本誌内に掲載されている七月鏡一氏の代表作『D-LIVE!!』の表記が誤ったものとなっておりました。読者の皆様、並びに関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、訂正させていただきます。

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アリスオーダー

ジャンル
超能力ミリタリーRPG
メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
2015年配信予定
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS/Android
備考
STAFF(敬称略)
■プロデューサー:岩野弘明
■メインビジュアル:huke
■シナリオ:七月鏡一(代表作:「ARMS」「D-LIVE!!」)
■音楽: 林ゆうき
■キャラクターイラスト:huke、石槌ぎんこ、TOKIYA SAKBA、せんむ、イセ川ヤスタカ、しょういん、
じゃいあん、apapico、CHAN×CO、睦月堂、Garuku ほか

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