『INGRESS』史上最大のイベント“Darsana Tokyo”【もうひとつの戦い】その1

2014-12-17 16:58 投稿

本気で遊ぶ世界規模の陣取りゲーム

2014年12月13日、東京で『INGRESS』のイベント、”Darsana XM Anomaly: Primary Site, Tokyo, JP”が開催された。事前参加表明数は約5000人。日比谷公園野外音楽堂で行われたオープニングイベントには、約3500人ものプレイヤーが集結した。

-『INGRESS』とは-

Googleの社内スタートアップ“ナイアンティック・ラボ”が開発・運営する無料アプリ。iOS、Android端末を“スキャナー”として、世界中に散らばる謎のエネルギー“XM”(正式名:Exotic Matter)を捜索。プレイヤーは、覚醒派の“エンライテンド”、解放軍の“レジスタンス”どちらかのエージェントとなり、各地に点在する“ポータル”を繋いでテリトリーの拡大を目指すのが大きな目的となる。

その舞台となるのはこのリアル世界。
GPSによる位置情報を駆使したリアルタイムの陣取りゲームってわけ。

今回の”Darsana”では、事前に指定されていたエリアを舞台に、ふたつの陣営がポータルを奪い合うことになる。東京をメイン会場に、オークランド(ニュージーランド)、ソウル(韓国)、マニラ(フィリピン)がサテライト会場として設定された。

当日の詳細に関しては、多くのエージェントたちが全体像をまとめているので、今回はその戦いに参加した深津庵の視点で、実際この身に起こったことを中心にリポートをまとめる。

まずはこちらを見てほしい。

ゾーン:A
Cluster1=新橋駅SL口〜西新橋
Cluster2=増上寺〜大門
Cluster3=神保町〜東京タワー
Cluster4=虎ノ門

ゾーン:B
Cluster1=麻布十番駅
Cluster2=有栖川宮記念公園
Cluster3=広尾
Cluster4=恵比寿北

ゾーン:C
Cluster1=ガーデンプレイス
Cluster2=恵比寿駅
Cluster3=代官山駅
Cluster4=代官山〜渋谷

[各Clusterの計測時間]
Cluster1=14:00〜14:10
Cluster2=15:00〜15:10
Cluster3=16:00〜16:10
Cluster4=17:00〜17:10

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[Darsanaルール]
1.時間ごとに設定されたエリアに移動。
2.ポータルを奪い合って得点を稼ぐ。
3.同エリア内でCF(コントロールフィールド)を作ると得点が40%アップする。
4.ボーナスポータルを見つけると、たくさんの得点が入手できる。

つまり、設定されたエリアをタイムシフトに準じて移動しながら、各自自由にバトルに参加できるというわけだ。

しかし、これは世界規模の陣取り合戦。

イベント前から両チームはGoogle+のコミュニティツール“ハングアウト”などを使ってグループ分けを進め、どのゾーンを受け持つのかを事前に決めていた。

マイペースエージェント活動を送るオレは、そんなことになってるとは知りもしなかったのだけれど、本格思考のエージェント仲間が多い環境にあったため、彼らに言われるがままチーム(最終的に9人だったか)に参加。

“ゾーンB”の4ヵ所を計測時間に合わせて攻めることになった

[08:30]有楽町駅〜日比谷公園野外音楽堂へ

この日、10時から13時にかけて一般受付や、参加グループの撮影会、本作の生みの親ジョン・ハンケ氏によるウェルカムスピーチなどが予定されていた。

そこで入手できるパケット(限定アイテム)欲しさと、当日戦い抜くために集めた攻撃&防御アイテムを、チーム内で振り分けるため、ちょいと早めに恵比寿駅で待ち合わせ

オレの属するチームリーダーJONI氏による手際のいい指示により、有楽町駅前の大型家電ショップ前でアイテムの受け渡しも完了。挨拶もそこそこに、日比谷公園野外音楽堂に向けて歩き出した。

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日比谷公園野外音楽堂はすでに長蛇の列。
全員エージェントだっていうんだから驚愕だ

そこで始まったのは、両陣営のウォーミングアップ。ただ黙って長蛇の列にいるのかと思ったら、お互い範囲内のポータルを奪い合っていたのだ。

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そしてついに『INGRESS』生みの親

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[スピーチ抜粋]
今日の”Darsana”は、『INGRESS』の歴史のなかでもっとも大きなイベントになりました。今日、人類はDarsanaポイントと呼ばれる地点に達するかどうかが決まります。

これは世界線が切り替わるようなポイントですが、我々はまだ、これが何を意味するのかを知りません。

ただ宇宙の真理を見せてくれるようなことがあるのではと考えています。

もしレジスタンスが勝利するとシグナルが地球から放たれ、“N’zeer(ンジール)”が召喚されます。
エンライテンドが勝利するとシグナルが弱まり“N’zeer”は遠ざかります。
それが何をもたらすかわかりません。

今日、皆さんは日本で言う“KUSAKARI”、“MIZUNUKI”をすることになるでしょう。

と、ジョン・ハンケ。
エージェントたちの笑いを取った。

補足:おもなエージェント活動について、青色のレジスタンスは緑色のフィールドを破壊するため“草刈り”。
同じく緑色のエンライテンドは青色のフィールドを破壊するため“水抜き”と呼んでいる。

また、ふたつのお願いとして、身の回りにある都市の美しいものに気づくことを忘れないこと。東京は世界でもっとも秘密、発見の多い場所であると語り、周囲のエージェントの笑顔に気づくのを忘れないでくださいと続けた。

あとね、「明日は日本の未来を決定する日(選挙)なのかもしれませんが、皆さんは今日、人類の未来を決定します」

っと、ナイアンティック・ラボの川島優志氏のコメントに、みなさん大爆笑でした。

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[14:00]Cluster1スタート。その頃……

ついに始まった全力の陣取りゲーム。
上記で説明した通りであれば、オレは麻布十番駅で戦っているはずだった。

しかし、オレは渋谷駅からベルサール渋谷ガーデンを目指して移動中。
どうしてこんな場所にいるのか?

その理由はこれだ!

もともと、ひとりのエージェントとして、個人的に楽しむ予定だった今回のイベントだったのだけど、数日前に編集部から、「ジョン・ハンケのインタビュー行っちゃおうか」と入電。

聞けば開始時間が14:45から30分間。

往復の移動や準備などを考えると、Cluster1〜2に参加できないことは明確だった。
しかも、当日はオレ単独で行かねばならないというプレッシャー。

せめてカメラマンがいないと、ってことで、同じくエージェントとして”Darsana”に参加表明していた、あしたづひむ(マンガ家・イラストレーター)を連れ出すことになった。





[14:10]ベルサール渋谷ガーデン到着

インタビュー会場であり、アフターパーティー会場でもあるベルサール渋谷ガーデンに余裕を持って到着。そのときはまだ、現場がとんでもないことになっているなんて知る余地もなく……。

それでもオレはとんでもないことに気づいちゃうわけ。

「青マジック忘れた!」

そう、レジスタンスのエージェントとして、ジョンに青マジックでサインをおねだりしようと画策していたのだ。

慌てて近場のコンビニを巡るも、売ってるのは黒と赤ばかり。
15分も探して行き着いた大型雑貨店で青マジックを購入して、さらに気づく。

「いま、14:25だろ。会場に戻ったら40分じゃん!」

なんてこった!

空腹の余り購入しちゃった焼き芋を食べながら渋谷の急斜面を猛ダッシュ。
あれだね、熱々の焼き芋を食べながら走ると胸が苦しいんだね。

[15:30]インタビュー終了

無事、ジョンのサインをゲット。

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関係者のみなさんとお話を終えて渋谷駅に戻ったのは16:00直前。
広尾で行うCluster3にも間に合わないことが判明する……。

チームリーダーのJONI氏に伝え、Cluster4の舞台、恵比寿北へ向かうことになった。
そして、悪夢のような現実を知ることになる……

「その2」へと続く。

P.N.深津庵

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※新情報が続々!『INGRESS』生みの親 ジョン・ハンケ氏に突撃インタビュー

Ingress

メーカー
Google, Inc.
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iOS 7.0 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 この App は iPhone 5、iPhone 6 および iPhone 6 Plus に最適化されています。Android 2.3 以上

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