【大塚角満の熱血パズドラ部！】第385回『ヴィシュヌ連盟』

記事タイトルについてですが。 この場合、連合でも同好会でも互助会でもなんでもいいのですが、とにかく、 “ヴィシュヌをリーダー＆フレンドに据えた木属性パーティーでダンジョンの荒波に乗り出す破天荒な連盟” という団体が発足しましたので、ここにご報告させていただきます。今後、ヴィシュヌ連盟に名を連ねる屈強な面々が、パズドラ界に新たな旋風を巻き起こすことになるでしょう……。ふっふっふ……。 今回はせっかくなので、このヴィシュヌ連盟がどのような過程を経て結成されたのかをざっと説明させていただきます。いや、簡単な話なんだけどね。 都内某所の繁華街に、ここ半年ほど足繁く通っているワインバーがある。爽やかイケメン店長のMさんと何名かのバーテンダーさんが切り盛りしていて、気がつけば我々仲間内の根城のようになっていたお店である。 このワインバーに、Aちゃんという女性バーテンダーさんがいる。スラリとした美人でよくしゃべり、いつも我々にお酒を作りながらバカな話で盛り上がってくれるのだが、このAちゃんがしばらく前からパズドラにハマりだし、よく話題に上るようになった。 そんなある日の深夜1時過ぎ。いつものメンバーでお店の扉をくぐると、我々が来るのを待ち構えていたAちゃんが注文を取る前からキャアキャアとまくし立ててきた。彼女は、こんなことを言ったのだ。 ｢あ！！ 山本さん！ 大塚さん！ 待ってました！！ ねえねえ！ この子をガチャで引いたんだけど、どう思う！！？｣ 思えばその日は、ゴッドフェスの当日だったか。 俺と山本プロデューサーは (´･ω･)? ？(･ω･｀) ↑こんな感じで顔を見合わせ、とりあえず出てきたおしぼりで顔面をぬぐってから声を揃えてこう言った。｢パズドラの前に、ビールくださいｗｗｗ｣。 Aちゃんは慌ててビールをグラスに注いで俺たちに出すも、いかにも心ここにあらずな感じであった。当時、彼女はランク100くらいで、｢もしかして私、強くなってきたかも！？｣と実感し始める端緒についたばかり。どんなことにも一喜一憂できる、ある意味いちばん楽しい時代に身を置いていたので、ゴッドフェスで引いたばかりのモンスターを我々に見せたくてしかたがなかったようだ。 生ビールで口を潤した山本さんが、Aちゃんの期待に応えるように言葉を発した。 ｢で、何を引いたの？ 見せて見せて！｣ 待ってましたとばかりにAちゃんがiPhoneを出し、起動しっぱなしだったパズドラの画面を俺と山本さんの眼前に突きつけてきた。 ｢どれどれ……｣ 値踏みするように画面を覗き込むと、そこには↓こんなモンスターが。 思わず、｢あっ！！！！｣と声が出てしまった。山本さんも目を見開き、｢おお！！ｗ｣と言って驚いている。俺たちふたりの反応に満足したのかAちゃんは少し得意顔で、 ｢ね！ ね！ この子、いいモンスターなんでしょ！？ 大塚さんが、いつもリーダーにしているし！！｣ と言って破顔した。 そうかそうか……。ヴィシュヌを引いてくれたのか……。 俺は静かに｢プラントアーミーズへようこそ｣と言ってAちゃんと握手をし、ここぞとばかりに思いのたけをふたりにぶちまけた。 ｢よくぞヴィシュヌを引いてくれたよAちゃん……（泣）。……そう、俺はヴィシュヌをレアガチャで引いたその日から彼の才能にホレ込み、ずっとチーム1のリーダーに据えて活躍の日が来るのを待っておったのじゃ……。しかし、フレンドでヴィシュヌを使っているのはここにいる山本さんだけで、実戦に投入されることはほとんどなく……｣ 言葉に詰まった俺に代わり、山本さんが続けた。 ｢そう、僕もヴィシュヌを活用したいと思ってリーダーにしているんですけど、フレンドで使っているのが大塚さんしかいないんですよね（苦笑）。なので、どうしたもんかなぁ～と思っていたんですけど……！｣ そこで俺と山本さんはふたり並んで (｀・ω・´) ←こんな顔になり、キリッとAちゃんに向き直って声をそろえた。 ｢3人でヴィシュヌを育て、使おうじゃありませんかっ！！！ 今日、この時より、“ヴィシュヌ連盟”結成だあああああ！！！｣ 自分をきっかけに、おっさんふたりがやたらと興奮しているのを見てAちゃんは少々面食らっている感じではあったが、最後には元気に｢おー！♪｣と鬨の声をあげていた。こうして、たった3人による小さな革命部隊、ヴィシュヌ連盟が発足したのであった。 それから、しばらくして。 ヴィシュヌ連盟結成の立役者であり紅一点のAちゃんが、最近になってリーダーをず～～～～～～～っと↓この子にしているのが気になってしかたがない。 ｢いや、プラントアーミーズとしてはヴェルダンディもありがたいが……。いや、ヴィシュヌはどこいった……？？｣ 早くも解散風が吹き始めているヴィシュヌ連盟の、明日はどっちだ（苦笑）。 大塚角満Twitterアカウント→＠otsuka_kadoman 大塚角満（おおつか・かどまん）……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか！』シリーズなど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部！”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。 大塚角満の熱血パズドラ部(改訂版) 大好評発売中！ ※文庫サイズになって復活です ※Amazonでの購入はこちら [関連記事] 【パズドラ攻略まとめ】TOPページへ

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