岩野Pに『乖離性ミリオンアーサー』製作秘話を聞いてみた!

2014-11-20 10:00 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

乖離性ミリオンアーサー

色んな話、聞いてます!

[関連記事]

※【新作】これぞ正統進化! 『乖離性ミリオンアーサー』堂々配信

※【動画あり】岩野Pの解説付きでお届けする『乖離性ミリオンアーサー』プレイムービー

01145

いよいよ配信開始となった、『拡散性ミリオンアーサー』(以下、『拡散性』)の正統進化タイトル『乖離性ミリオンアーサー』(以下『乖離性』)。

前作同様シナリオに鎌池和馬氏、音楽に前山田健一氏という豪華スタッフに加え、さらに音楽制作には『サガ』シリーズなどで活躍中の伊藤賢治氏、主題歌には水樹奈々さんというビックネームが連なっている。

最大4人が同時にプレイできるキャラクターコマンドバトルなど新たなゲームシステムが搭載され、超絶進化を遂げた注目の『ミリオンアーサー』最新作。本作を制作するうえでのコンセプト、そして製作秘話を岩野弘明プロデューサー(文中、岩野)から聞くことができた。

ロングインタビューとなったが、ぜひとも最後までご覧いただきたい。

 
01
▲スクウェア・エニックス 第10ビジネス・ディビジョン プロデューサー 岩野弘明氏。

スマートフォンに最適化された”トレーディングカードゲーム”

――まず新作『乖離性ミリオンアーサー』(以下、『乖離性』)の制作コンセプトをお聞かせください。

岩野 もともと『拡散性』は、当時のソーシャルゲームの様式に合わせて作られた作品でした。そのため手軽で入りやすい反面、戦略性が乏しい部分もあります。でもせっかく騎士たちのデザインが綺麗で、デッキを構築する楽しみもあるなら、よりカードゲームとしての戦略性が問われるものを作りたい。しかもそれは既存の『拡散性』ではなく、”新作”でやりたいと思い、『乖離性』の企画を立ち上げました。

――この進化構想はいつごろからあったんでしょうか?

岩野 『拡散性』が配信された直後……2年前ぐらいでしょうか。企画の立ち上げに時間をかけているので、開発自体は1年半ぐらいです。かなり時間をかけて構想を練っていたので、製作している途中に「アレ入れなきゃ、コレ入れなきゃ」ってなっちゃって(笑)。それで、リリースまでかなりお待たせしてしまったという感じですね。

――難産の末に生まれた『乖離性』。一番こだわった部分はどこでしょうか?

岩野 バトルの根本のシステムです。じつは”ターンごとにコストが増加していき、状況に適した騎士を出す”というシステムは、制作後半までありませんでした。バトルシステムは練りに練った結果、いまの形になっています。

――コストシステムが導入されるまでは、どういったシステムだったのでしょうか?

岩野 コストなしでターンごとに自由にカードを出せる仕組みや、逆に1枚ずつしか出せない仕組みなど、いくつかのパターンを試しながら作っていたのですが、企画書ベースではおもしろそうに見えても、いざ作ってみると全然おもしろくなくて……。試行錯誤の末、“ターンごとに出撃コストが増えていくコスト制”と、“そのコストに合わせてカードを何枚も出せる”仕組みに落ち着きました。

――コスト制が導入されて、ゲームにどのような変化が生まれましたか?

岩野 このシステムを導入したことで、戦略性が格段に濃くなりましたね。いわゆるトレーディングカードゲーム(以下、TCG)によくある戦術なのですが、支援系のカードで弱体化させて攻撃したり、手札を増やしていったりといった行動もこれによって可能になっています。

――TCGに似た戦略性をスマホで体験できるようになったわけですね。

岩野 『乖離性』の裏テーマには、“TCGの面白さを、スマートフォンに最適化するとどうなるのか?”というものがあります。カードタイプのソーシャルゲームは簡単すぎて飽きの早い部分がありますが、TCGも奥深いおもしろさこそあれど、難しくてプレイするまでの敷居が高い。

――たしかに、TCGは遊ぶためにかかる時間や労力も膨大ですよね。

岩野 一般的なTCGは、数十枚に及ぶカードの組み合わせを考え、何時間もかけてデッキを作成します。ですが、スマホゲームユーザーにそうしたマインドや時間を求められないですよね。そこで、『乖離性』ではデッキを10枚にしました。これならTCGよりカンタンで、時間をかけずにデッキを組み立てられます。10枚という制限下でも多彩な戦略が採れるよう工夫も施されているので、『乖離性』ではスマホゲームとTCGの中間を狙ったものができたと思っています。

――本格TCGの”深さ”とスマホゲームの”手軽さ”のバランスを取った結果、それがいまの形になったわけですね。

岩野 そうですね。先の話にはなりますが、ある程度の時期が来たらルールを増やして、ゲーム性を高めていく構想もあります。最初から全部詰め込むと“手軽に遊べるTCG”というコンセプトが揺らぐので、リリース当初は基本的なファクターだけ入れ、ユーザーさんがゲームに慣れてきたら徐々にその枠を広げようと思っています。

02
▲自身もコアTCGプレイヤーだという岩野氏。インタビュー後の雑談では「某有名TCGの最新弾を10ボックス購入した」(注:パックではない!)という驚きの発言も。

――階段を登っていくようにユーザーの方々もルールを覚えていくので、それに応じてシステムを追加していくと。

岩野 最初からTCG的な部分を強めると、やはり「難しい!」という声が出てくると思うんです。そういう人のためにも、アーサー一致(※1)のカードを入れたり、レア度の高いカードを入れたりするだけで楽しめるよう、戦略性をある程度排除してバランスを調整しました。そのほかにも、オートプレイも用意してありますよ。

(※1)アーサー一致:各アーサーごとで存在する”アーサータイプ”と、デッキに組み込まれた騎士のアーサータイプが一致している状態のこと。アーサー一致していると、騎士は通常時よりも強力な”覚醒”のスキルを使用できる。

次ページ>>世界観は同じだが、キャラクターは一新

wiki_bana▲『乖離性ミリオンアーサー』攻略wikiはこちらから

乖離性ミリオンアーサー

対応機種iOS/Android/ブラウザ
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカースクウェア・エニックス
公式サイトhttp://www.kairisei-ma.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/kairiseiMA_PR
配信日配信終了
コピーライト

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧