『Tokyo 7th シスターズ(ナナシス)』総監督と公式同人誌についてアレコレ話してきた

2014-11-09 14:20 投稿

▲『ナナシス』まとめページはこちら

貴重なトーク(?)はけっこう長いです!

2014年10月30日に大型リニューアルを実施した『Tokyo 7th シスターズ』(以下、『ナナシス』)。11月にはAndroid版のリリースが発表されており、新時代のアイドルたちのさらなる活躍に期待が高まる。

アプリ以外にも、2014年10月12日に徳島県で開催された“マチ★アソビ”の即売会にて公式同人誌“ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12”を販売するなど、ゲーム以外の展開にも力を入れている。

今回は、ゲーム配信開始時からファミ通Appの『ナナシス』担当に任命され、愛を叫びまくっているライター・竹中プレジデントが、総監督である茂木伸太郎氏に公式同人誌の制作秘話などを中心にイロイロと話をうかがってきた!

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▲『Tokyo 7th シスターズ』総監督を務める茂木伸太郎氏。手に持つのが、公式同人誌“ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12”。

“ハジマリノヒノスコシマエ”っていつ?

竹中 今日はよろしくお願いします! そうそう、ゲームのリニューアルもおめでとうございます。新しくなったリズムゲームはやりごたえたっぷりでハマっています!

茂木 ありがとうございます! 楽しんでいただけているようでなによりです。今日はよろしくお願いします。

竹中 本日は、公式同人誌“ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12”を中心に話を聞かせていただけたらと思っています。まずは、ズバリ題名からお聞きしたいです! “ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12”には、どのような意味が込められているのですか?

茂木 それにはふたつの意味合いがあります。ひとつは、『ナナシス』のゲームでコニーさんがナナスタにやって来る“始まりの日”という話があるんですが、その日の少し前にあたる部分のことを指しています。ふたつ目が、制作的な意味合いで、2年前から“Project 7th”を始動しているという意味での“スコシマエ”です。

竹中 0話の“始まりの日”はゲームを始めて最初に読める0話のストーリーですね。“スコシマエ”とは、具体的にどのくらい前のことなんですか?

茂木 だいたい3年くらい前ですね。本の内容には、ニコルやミトが14歳のときの、ちょうどナナスタと出会う前後の“セブンスシスターズ”の歴史も入っているので、それで少し前という意味も込められています。

竹中 題名の後ろについている“ Ver 8.12”も気になるんですが、これにはどういう意味が?

茂木 それはふたつ目の意味に関係していて、2年前の8月12日に“Project 7th”が始動したからです。始動と言ったって、会社に企画が通ったとか予算が下りたとかではなく、僕の頭に“Tokyo 7th シスターズ”というものが浮かんだ、文字通り“始まりの日”です。

公式同人誌制作のきっかけ

竹中 アプリの運営側がみずから公式の同人誌を展開することは珍しいケースだと思うんですが、なぜ公式同人誌を出そうと思ったんですか?

茂木 第一に、作り手側がどういう意識のもとで作品を作っているのかを伝えたかったという意図があります。僕の構想として、“ナナシス”という世界観だったり、キャラクターの設定だったりがすでに作られていて、ゲームはあくまでそれを表現する方法のひとつだということなんです。

竹中 それはどういうことですか???

茂木 もともと“Project 7th”というプロジェクトが、IPを目指して作られているので、アニメだったりドラマCDだったり形態を変えて展開される可能性は十分にあります。

竹中 IPを目指していながら、プロジェクト始動からゲーム以外のコンテンツでの展開はありましたか?

茂木 それはないですね。一般的な考えとして、IPを目指す=アニメ化やメディアミックスだという考えがあると思いますが、僕の中ではまずはゲームだったんです。なので、この2年間は、アニメ化やメディアミックスは後回しにして、多方面のコンテンツに可能性を求めることができる“ナナシス”という世界観をより作っていこうと動いてきたんです。それがいま、同人誌の販売であったりします。

竹中 同人誌の中身を拝見すると、イラストに対して、茂木さんやイラストレーターのMKSさんのコメントが添えられていますね。これもやはり茂木さんの意図があるのでしょうか?

茂木 はい。コメントは制作者側の心意気を伝えるためには必須でした。意図ではなく心意気です。単純にゲームの設定資料を載せる、ラフ絵など原画を並べる、 ショートストーリーを載せるという本があってももちろん良いのですが、それは公式イラスト集などでやればよいですし、そこは同人誌。ファンの皆様と一緒に 歩んで行きたいという気持ちもあり、より身近に感じていただければ嬉しいです。

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▲セブンスシスターズのメンバーとナナスタシスターズのメインヒロイン12名のラフ画が掲載。コメントでは、キャラ制作時の裏話も語られている。

茂木 あとは『ナナシス』の世界観やキャラクター設定などを感じてもらえたらいいな、という思いからですね。登場する女の子たちには普通の家族がいて、女の子たちどうしでもつながりがあったりするんです。そういった背景もしっかり作られているので、キャラどうしのサブストーリーや過去ストーリーにも展開ができることへの、いわばアピールですね(笑)。

竹中 つまりは、世界観や設定をあらかじめ出しておくことで、ユーザー側の想像をかき立てる効果を狙ったということですか?

茂木 そこまで狙ったものではなく、そういうものがあるんだと、予感的なものを感じてくれればいいなくらいですね。

描かれた“セブンスシスターズ”はいつの話?

竹中 難しい話をして疲れたので、同人誌を見て癒されながらお話しませんか?(笑)

茂木 そうですね(笑)。

竹中 同人誌の表紙を見ると少し若い……、いや本編の彼女らもまだまだ若いですけど(汗)。ここに描かれている“セブンスシスターズ”のメンバーは、いつの時代の彼女たちなのですか?

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▲公式同人誌の表紙デザインはこちら。裏表紙は表紙から引き続いて、彼女たちの脚が写っているデザインになっている。

茂木 ここに描かれているのは、本のタイトル通り“始まりの日”の3年前、ニコルやミトが14歳のときの彼女たちですね。

竹中 14歳って僕の年の半分……若いですねー。ミトだけがこちらを向いているのが気になるのですが、これには何か理由があるのでしょうか?

茂木 それは14歳全後の“セブンスシスターズ”を語るうえでの視点が、ミトだからです。“セブンスシスターズ”を語るうえで、ニコル視点でストーリーを進 めるのはちょっと違うかな、って思っていまして。“セブンスシスターズ”のメンバーの中でいちばん僕ら(プレイヤー)に身近な感覚の持ち主は誰かなと考え たときに、「ミトだろう」ってなったんです。

竹中 確かに、個性爆発なこのメンツの中では、いちばんふつうっぽくはありますよね。ミトは私服も地味ですし(笑)。

茂木 そうなんですよ(笑)。ミトは、氷の歌姫と呼ばれているカリスマ的存在なのですが、それはファン視点というかアイドルとしてのミトの話であって、一人 の女の子として捉えると、育った環境がおばあちゃんと日本家屋にふたりで暮らししているバッググラウンドがあったり、服に気を使わないなどの設定があるの で、じつは僕らにいちばん近い存在なんです。

竹中 めちゃくちゃ気になっているページがあって、このアイドルとして活動している時代の“セブンスシスターズ”と、それより幼い雰囲気の彼女らが並んでいるイラストが描かれているじゃないですか。これって“セブンスシスターズ”のメンバーって幼いころから知り合いだったってことですか?

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▲幼少時代のセブンスシスターズが描かれた初期のイラスト。

茂木 いいところに気づきましたね(笑)。半分アタリで半分ハズレです。ここに描かれている幼い時代の彼女らは、あくまでイメージビジュアルでしかなくて、ストーリー上このシーンがあるわけではないのです。

竹中 あ~そうなんですね!!!

茂木 彼女らの子ども時代という名目でイメージビジュアルとして存在しています。

竹中 なるほど。ということは、メンバーはみんな“セブンスシスターズ”というグループに入ってから出会ったということですか?

茂木 いえ、この時代でもニコルとミトは出会っています。ニコルとミトは、同じ制服を着ているじゃないですか。ふたりは幼なじみなんですよ。

竹中 あ、ホントだ! では総監督の頭の中にはほかのメンバーとの出会いのストーリーもあったりするわけですよね?

茂木 ええ、ありますよ。

竹中 うおぉぉぉぉぉ! ぜひ教えてください!!

茂木 それは今後のストーリーに期待してください(笑)。

竹中 (ガーンッ!!)気になってしょうがないです……。それともう1点、最後のページにあるイラストがものすごく気になっているんですよ! 泣いているハルの頭をニコルが撫でているイラストなんですけど、ハルとニコルって面識あったんでしたっけ?

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▲ファンのあいだでさまざまな憶測が飛び交ったイラスト。よ~く見ると……。

茂木 プレジデントさん、そのニコルよーく見てみてください。よく見るとニコルが……。

竹中 むむっ(ジィーーー)。!!!! こッ!これッて!?

茂木 そうなんですよ。ちゃんと考えて描いてるんです。ストーリーがどんどん進んでいったり、別媒体でストーリ展開していったとして、将来的にユーザーさんがこのイラストを見て「あ、あのイラストにはこういう意味があったのか」と思ってもらえたら、してやったりな感じです。

最後に総監督からまさかの逆質問

竹中 公式同人誌についていろいろお話聞かせていただいでありがとうございました! ゲーム内でも、ライバルユニットが登場したりと、大きいストーリーが動き出した感じで今後の展開が楽しみです!

茂木 メインとなるストーリーがどう展開していくかは、多くのユーザーさんも気になるという声をいただいていますので、その期待に応えていけるようにがんばっていきます。

竹中 楽しみにしています!!

茂木 ところでプレジデントさんにひとつ質問があるんですが、いいですか?

 
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竹中 おろ? はい、何でしょう??

茂木 『ナナシス』が他の媒体でストーリー化されるとしたら、どんな内容、というかどの部分を一番見たいと思われますか?

竹中 え!!? そんな話がもう動いているんですか!?

茂木 というか、個人的に「プレジデントさんには聞いておかなくては!」みたいなのですね。

竹中 そうなんですか……。ならばいずれ僕の意見が反映されるかもしれないので、真剣にお答えしますよ! 僕は基本的に萌えを愛する少年ですので、1話ごとにひとりの女の子をメインヒロインにしたオムニバス形式が好きですね! あ、でも、支配人やコニーさんたちがどうなっていくのかも気になります……ぐぬぬ……この2パターンを採用して2クール構成にしちゃいましょう!(笑) 1クール目でキャラの紹介と掘り下げ……(以下省略)

茂木 ありがとうございます。(参考にするとは言っていない)

竹中 今日は楽しい時間をありがとうございました!

Tokyo 7 th シスターズ

ジャンル
アイドル育成リズムゲーム
メーカー
Donuts
配信日
Adnroid版2014年11月配信予定
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 5.1以降/Android 4.1 以上

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