【TGS2014】『The World II』が気になったのでプロデューサーに聞きました

2014-09-20 03:44 投稿

『The World II』ってどんなゲーム?

インディーゲームコーナーの一画で、ひときわ目立っていた『The World II』。ファミ通Appでも昨日記事にまとめたけど、どんなゲームか気になったので、プロデューサーにあれこれ聞いてきました。

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——『The World II』はどんなゲームなのかをお聞かせください。

Luo氏(以下、Luo) 中国と台湾のスタジオで共同開発したゲームで、プレイヤーは、英雄を育てて、モンスターを倒していきます。英雄は60人以上、モンスターは80種類以上が存在します。

——基本は3人で戦うのでしょうか。

Luo 基本的には3人ですね。AIキャラクターを入れるか、友だちを誘っていっしょにプレイする形になります。

——ゲームのスタイルとしては、モンスターを倒して素材を得て、武器などを作っていくという……。

Luo そうですね。素材を入手して装備を作って、キャラクターをより強く育てていきます

——無料で遊べますか?

Luo 無料ダウンロードで、課金もあります。英雄がたくさんいますので、課金で英雄を集めたり、素材を買ったりとかもできます。

——英雄はオリジナルなんでしょうか? それとも歴史上の人物?

Luo オリジナルですね。英雄の職業には勇者やレンジャーなどさまざまな種類があります。それぞれの職業には、いろいろなスキルがありますよ。同じキャラクターでも、スキルによって戦いかたも異なってきます。スキルは戦闘前にも選べるんです。

——ファンタジーRPGのようですが、どんな世界観なのでしょう。

Luo 皆さんが想像しやすい作品でいうと『モンスターハンター』シリーズでしょうか。でも、同じというわけでなく、プレイヤーはモンスターを倒すゲームが好きで、たくさんモンスターが出てくるゲームを作りたいと思ったからなんです。

——ストーリーはありますか?

Luo 世界観やプロローグはありますが、ゲーム内でのストーリーというのはありません。ただ、マップ上にいろいろなミッションがあります。プレイヤーは行きたい場所に出かけてミッションを受けてもいいし、昼と夜とで出現するボスが違ったりもするので、楽しんでいただけるのではないでしょうか。

やっぱり気になる戦闘シーン

——デモをプレイさせていただきましたが、ゲームの細かい部分をお教えください。攻撃はオートで、技や回避のボタンを押していくのですよね。

Luo いまのバージョンはそうなんですが、皆さんが遊んでいるのを見ながら、よりよく変えていきたいと思っています。

——では、プレイヤーの体力の回復手段は?

Luo HPが減ったら、だんだんと回復していきます。赤いゲージがHP、青いバーがスキルのゲージです。上にあるのは、ボスのHPですね。

——ボスのHPの横にある数字はなんでしょうか?

Luo 例えば、×9だったら、HPゲージが9本分残っているということです。ゲージを0にしたら、またゲージがフルになりますが、数字は×8となり、1本分減っています。

——倒すには、9回ゲージを0にしないといけないのですね。すごい体力! ところで、ボスの体のところどころに、○の表示が出るのですが、これは?

Luo あれは、ボスの部位破壊できる部分を表しています。集中攻撃して倒すと、特殊な素材が手に入ります。

——なるほど。では、画面上の時間表示は何を表しているのでしょうか。

Luo ミッションの制限時間です。時間内にモンスターを倒さないとクリアーになりません。ミッションによっていろいろ条件が異なり、制限時間がないミッションや、一定時間生き残るというものもあります。

——デモ版のミッションはクリアーできますか?

Luo クリアーできますよ! がんばれば。立ち回りをうまくやれば倒せます

最大の特徴はコミュニケーション重視

——1作目の『The World』は中国でたくさんダウンロードされたそうですが、こちらが初のタイトルなんでしょうか。

Luo そうですね。2011年にスマートフォンでリリースされました。最初はJAVAで作って、それからスマートフォン向けのバージョンを作りました。

——スタッフは何人くらいいらっしゃいますか?

Luo 40人くらいです。

——『The World』のときから40人で?

Luo そのときは、会社を立ち上げたばかりだったので、9人しかいませんでした。いまは、中国と台湾と共同開発しているので、両方合わせて40人になりました。中国のスタッフが企画を、台湾のスタッフが美術や3Dグラフィックの技術を担当しています。

——『The World II』になって大きく変わったところは?

Luo 『The World』はアクションRPGでしたが、『The World II』になってMMORPGになりました。まったく違うタイプのゲームです。

——で『The World II』の、ここは絶対にほかのゲームに負けないというポイントを教えてください。

Luo プレイヤーとプレイヤーのコミュニケーションが、しっかりたっぷり取れるところですね。国作りことも、全部プレイヤーが決めるんですよ。国を作って、いろんなところでプレイヤーと交流できるんです。

——戦っているときもコミュニケーションできるんでしょうか。

Luo 戦闘中は、チャットを打つのではなく、ボタンを押して指示ができます。あらかじめ自分が録音した音声メッセージを再生できるんですよ。

マルチプレイも熱い!

——クロスプラットフォームということですが?

Luo スマートフォン版は、スマートフォンユーザーどうしで遊べます。ゲーム機はゲーム機どうしで遊べるようになります。10月にiOSとandroidと、ウィンドウズフォン版をリリース予定です。その後に、マルチプレイができるバージョンをリリースします。

——マルチプレイではどんなことができるのでしょうか?

Luo チームを組んだり、クランを作ってクラン対抗戦ができます。プレイヤーは、モンスターを操ることもでき、ほかのプレイヤーと対抗できるんです。

——マルチプレイのマッチングサーバーは、世界共通なのか、中国なら中国、日本なら日本だけというように国別なのでしょうか?

Luo 国別のサーバーになりますが、ひとつのサーバーで5000人接続できます。日本のユーザーは、海外のプレイヤーとあんまりプレイしたくないのかな? という感じもあるので、日本版は日本だけを考えていますが、海外プレイヤーとも遊びたいという希望がありましたら、変えていくかもしれません。

——PVPはどうなりますか?

Luo プレイヤーどうし、3対3の戦いになります。先ほども言いましたが、ひとりのプレイヤーがモンスターを操って、3人のプレイヤーと対戦することもできます。いまはまだ、モンスターを操れるゲームはそんなにないと思っているので、ここもポイントですね。

——日本版のリリースはいつごろになりそうですか?

Luo 日本版は、代理会社を探しているので、まだ決まっていないですね。日本語版のローカライズの準備はできているのですが、まだ作業自体は始まっていません。今回、東京ゲームショウに出展した目的も、日本での代理会社を探すためなんです。10月にリリースされるのは中国版です。台湾もまだリリース日は決まっていません。英語バージョンと中国語バージョンを作っていますが、まずは中国版を先行させます。

——リリースされた後はどのように展開されていくのでしょうか?

Luo いまのところは、モンスターを毎月を追加していきたいと思っています。

——日本でもリリースされる日を楽しみに待っています。本日はありがとうございました。

▲お話を伺ったプロデューサーのおふたり。左からJason(王)さんと、Raistlin Luoさん。

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