『DQM スーパーライト』プロデューサー激白!あの顛末から今後の展望まで(後編)
2014-02-20 21:00 投稿
具体的にどうなる? 転生から闘技場まで
前回に引き続き、本作のプロデューサー柴貴正氏、『DQM』シリーズプロデューサー犬塚太一氏にあれこれ聞いてみたインタビューをお届け。
今回の内容はおもに、ユーザーがいちばん気になるであろう、今後の展望について。闘技場、転生、バトルシステムの調整などのアプデは予告されているが、いつ、どのような内容になるのか? 現状で使いづらいシステム面も含めて、ストレートにぶつけてみた。
注:インタビューはスクウェア・エニックスにて2月13日に実施。
EからSランクに!? 転生の今後について
――では具体的に、重きを置いて改善しようと考えている部分はどこですか?
柴貴正氏(以下、柴):やはり、“地図ふくびきスーパー”をくり返し引かなくても、強いモンスターが手に入ってキチンと遊べるというところ。そこに力を入れるべきかなと思っています。
犬塚太一氏(以下、犬塚):そうですね。
――なるほど。
柴:先ほどお話したとおり、まずはある程度のモンスターを転生できるようにします。転生のラインがきっちりとすれば、たとえばBランクのモンスターから、Aランク、Sランクとステップアップして入手できるようになりますから。
――極論になるのですけど、EやDランクからSランクまで転生できるモンスターが出てくる可能性は?
柴:うーん、そこまでは現段階ではどうなるかわからないですが。
犬塚:いきなりすぐに、そうしたモンスターを導入できないとは思いますけど、最終的に育ったときにSランクになるというのはアリではないでしょうか。
――では、運営していく中で問題がなければ実装の可能性もあると?
犬塚:はい。希望ですが。
――少し前に、転生できるモンスターが数体増えていたようですが、今後はいつごろ、何体ぐらい増やす予定ですか?
柴:アップデートで少しずつ増やしていきたいと思っています。もちろん調整の必要がありますが、毎月、数十体ずつくらいは増やしたいなと。
――かなりのペースですね。でも、実際どのモンスターを残しておくべきか、迷っているユーザーも多いみたいです。
柴:そうですよね。たとえば「俺のミミック残しておいていいのかなぁ」とか、迷われている方が多いのは理解しています。ただ、基本は“転生で遊ぶゲームにしていきたい”と思っています。100%すべてのモンスターを転生できるわけではないですが。
――どんなモンスターから転生可能となっていくのでしょうか?
柴:みんなが楽しみやすいモンスターからというのがまずありますが、バランスの取りやすさというような開発の都合もありますね。
――あと、現状はふくびきでいきなりSランクを引いた場合と、BないしAから育てたSランクの場合では、とくぎを引き継げる分、後者が有利だと思いますが、今後ランクをダウンさせるなどの仕様は追加されますか?
犬塚:アイデアとしては、SランクからSランクに転生可能にして、その際にとくぎを引き継げるようにするというものがあります。そうしておけば、とくぎを自由に付けて自分好みに育成できるようになりますから。
――それはうれしい! 直接引いたSランクのモンスターの育成にも力が入りますね。
賢さ依存が強化! ゲームバランスの展望
――現状は2回攻撃が強く、物理攻撃にバイキルトを使うという方法が主流に思えます。じゅもんのほうがあまりフィーチャーされていない点についてはどう思いますか?
柴:今後は、もっととくぎにスポットを当てていくようになると思います。先日のチョコレートダンジョンで実験的に実装していたのですが、「チョコゴーレムはメラミなどの炎系とくぎに弱い」というような設定にしてありました。
――確かに、通常の攻撃が通らず苦労した記憶があります。
柴:このように、特定のとくぎを使わないと攻略が困難なモンスターも増えてきますので、いろいろなとくぎを持つモンスターを育てる必要が出てきます。そういった状況では、Cランクなどの育てやすいモンスターを使ってしのいでいくことになるのではないでしょうか。
犬塚:家庭用の『DQM』シリーズだと、序盤からふつうにそういった敵が出てきたと思うんですが、今回はソーシャルゲームということで1歩ずつ、ゆっくりとバトルの幅を広げていくつもりです。一足飛びにやってしまうと、ついて来られなくなってしまうお客様も出てしまうので。
――物理攻撃が猛威を振るっているのは、あくまで初期段階だからということですね。
犬塚:個人的には、“アタックカンタ”(注1)とか“冥界の霧”(注2)などのとくぎをガンガン入れていきたいですけど、さすがに新規のお客様はついてこれなくなりますので。
柴:早くそういうゲームにしたいですね。
犬塚:そういう風になっていくのは、まだまだ先の話だと思いますけど。
柴:そうですね。まだまだ先の話でしょう。一歩一歩です。
――では、攻撃呪文も“賢さ”依存になっていくのですか?
柴:じつはいまもなっていますよ。
――え、そうなんですか!?
柴:賢さに依存する割合が小さいので、わかりにくかったと思いますが(笑)。今後はもっと極端な割合にしてもいいかなと考えています。賢いモンスターは呪文が本当に強くなる。賢いモンスターで呪文パーティを作ることもできると思います。敵にも、ザラキを連発してくるヤツを登場させたりするので、パーティの編成もひと工夫が必要になるかもしれません。
犬塚:AIの調整もどんどんしていきたいですね。
柴:基本ですけど、HPの低い相手から狙うとか、少しずつ調整していく予定です(※2月21日現在、この仕様は調整済み)。そして段階的にもっと賢くしてきたいと思います。
――バトルスピードの高速化についてはいかがですか?
柴:いまは最優先でバグの修正を行っています。あとはダンジョンの追加、特別クエストの配信もキチンとしなくてはいけません。並行して転生も調整を続けていかなければいけないので、バトルスピードの調整は、優先順位的には高くありません。スピードを速めるともう通常のスピードには戻れなくなりますし、自分的にはちょうどいいと思うのですけど。
犬塚:ただ、少しでも時間をやりくりしながらプレイしている人のためには、さらなるスピードの調整も大事かとは思っています。
――優先することが、まだほかに多い段階ということですね。では、イベントについてお聞きします。先日の“リバイアさま”のような高ランクモンスターが入手できるチャンスは今後もありますか?
柴:無課金のユーザーがAやSランクのモンスターを入手できるチャンスでもあるので、たくさんイベントを開催していきたいと思っています。ひと月に1回か2回は入れていきたいと考えていますね(※2月21日まで、悪魔の騎士、死神の騎士のイベントを開催中)。
注1.一部の攻撃手段を除く物理攻撃を反射するとくぎ。
注2.一定時間、アイテム以外で回復を行うとダメージを受けるとくぎ。
闘技場で遊べる時期はもうすぐ!?
――闘技場の実装を楽しみにしているユーザーも多いと思いますが、進捗状況はいかがでしょうか?
柴:できてはいますが、まだまだ調整していかなくてはならないな、といった状況ですね。
犬塚:3月中に何かしら実装できればいいな、という感じです。
――もちろん、ユーザー対ユーザーで戦うことになるのですよね?
柴:そうですね。バトルコンテンツとしての実装を考えています。誰が本当に強いのかを決める、コアユーザーの遊びというイメージです。ランクマッチにすれば、全ユーザーが楽しめますし。
――ランクとはモンスターのランクですか?
柴:モンスターのランクもそうですし、対戦用にプレイヤーのランクを設定してもいいですね。
犬塚:真剣な場になるとライトユーザーが引いてしまうと思うのですが、そのフォローを考えているところです。堀井雄二さんがそういう部分を非常に気にされているので。やっぱりフワーッと遊びたい人もいるじゃないですか。そういったお客様が「俺たちの場じゃない」って思わないように、両立させたい。ヘビーな神々の戦いもあれば、ふわーっとした戦いもある。
柴:神々の戦いの恩恵が、ふわーっと遊んでいるお客様に落ちていくみたいな仕組みがいいなと考えているところですね。
――それは楽しみにしています。あとはほかのシステムの話として、“パワーアップ”が使いづらいという意見をよく見かけるのですが。
柴:はい。そう認識しています。
犬塚:そのあたりのノウハウは、ゲーム内で明示していこうとも考えています。
柴:それに今後は、とくぎにスポットを当てることになるので、耐性を上げていく仕組みにできればと思っています。パワーアップを重ねていくことで、炎に効きにくいスライムを育てることができたりとか。先ほどの話にもあったチョコゴーレムを、炎に強くすることもできるわけです。そうすれば、闘技場での対戦がより熱いものになりますし、何よりオリジナルのモンスターを育成できますから。
犬塚:現状だと高レベル×高レベルにしないとほとんど意味がなく、むしろ戦力が下がってしまうという。ただ、まだ転生の実装のほうが先ですね……。
――最後に、スタミナが少ないという意見も多いのですが、こちらに関しては?
柴:それも認識しておりまして調整予定です。やはり自分たちが遊んでおもしろいゲームにしなくてはならないですからね。その段階に持っていくためには、まだまだ遠い道のりですが、臨機応変に調整してきたいと思っています。
――ありがとうございました。すべて実現する日を楽しみに待っています。
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ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- スクウェア・エニックス
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS6.0以降、Android OS4.0以降
- コピーライト
- (C) 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. Developed by Cygames, Inc
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