【対決】有線VS無線 バッテリー消耗が少ないのはドッチ!?

2013-11-16 12:00 投稿

通信と再生、バッテリー消費にどう差が出る?

通勤・通学中はもっぱら音楽を聴いている。というか、家でも聴いている。そんなNO LIFE NO MUSICな人にとって、いちばん気になること。それは「イヤホンを通じて音楽を聴く際、有線接続とBluetoothの無線接続、どちらのほうがバッテリー消費量が大きいのか?」である……たぶん。有線接続をした場合、イヤホン内で音を発生させるエネルギーを、スマートフォンから供給しなければならない。Bluetooth接続をした場合、音を発生させるためのエネルギーを供給する必要はないが、音楽のデータをBluetooth機器に転送するエネルギーが必要となってくる。このふたつのエネルギーは、どちらのほうが大きいのだろうか? どうしても気になったので調査してみた!

有線 vs 無線 実験ルール

勝負のルールは以下の通り。

1、1時間最大ボリュームで音楽を流し続けたときのバッテリー消費量を競う
2、端末のバッテリーは100%の状態でスタート
3、音楽再生アプリ以外は終了させる
4、機内モードをONにし(Bluetooth利用時は、Bluetooth機能のみをONにする)、他の通信にエネルギーを割かないようにする
5、再生する音楽はどちらも同じものを利用し、その際のボリュームはマックスにしておく
6、再生中は画面をオフにする

▲機内モードは、電話機能、モバイルデータ通信、Wi-Fi、Bluetoothなどを一括でオフにする機能。これを利用することで、突発的な事故や今回検証すべき点以外でのバッテリー消費を防ぐ。
▲再生する音楽はプレイリストリピートをし、検証中は常に音楽が流れている状態を維持する。また、接続を切り替える際は、曲の状態をリセットし、1から再生する。
 
▲起動アプリはデフォルトの音楽再生アプリのみ。バックグラウンドでアプリが動き、バッテリー消費に差が出ないようにした。

今回は、あくまでも有線と無線とで、使うエネルギーにどれほどの差が生まれるのかを比較するための実験だ。余計なものが生まれる因子は可能な限り排除して実験を行う必要がある。ちなみに、使用する機器は、iPhone 5S(iOS7.0.3)、Sony社製イヤホン、Sony社製Bluetoothイヤホン(Bluetooth3.0対応)。はたして、結果はいかに!?

まずは有線イヤホンでの再生をスタート。画面をオンにすることで、バッテリーの消耗が起こってしまうため途中経過は不明だが、1時間音楽を再生し続けた時点でのバッテリー残量は96%。つまりは4%の消耗ということになる。まぁ予想はしていたが、ただ音楽を流し続けているだけでは、それほどのバッテリー消費はないようだ。

 
▲1時間の再生で4%を消費。これを大きいと見るか、小さいと見るか!?

続いて、バッテリーをフル充電した状態でBluetooth接続をオンに切り替え、実験開始! こちらも同じく途中経過は不明だが、1時間経過時点でのバッテリー残量は、なんと驚きの100%!! その後2時間再生し続け、計3時間の再生を試みたが、それでもなおバッテリー残量99%という経過になった。

 
▲1時間が経過した段階で、まだ100%を維持。この結果には驚きだ。

正直、無線通信に使うエネルギーのほうが多いと予想していただけにこの結果には驚き! Bluetoothイヤホンは、ワイヤレスになるというメリットのほか、バッテリーの消耗を抑えられるというメリットも存在していたのだ。ただし、これは音量MAXという環境下での実験。音量を下げれば、有線接続でもバッテリーの消耗を抑えられる可能性はある。さらに、使用OSのバージョンやBluetoothのバージョンが古い場合は、また結果も違ってくる可能性があるので、この結果はあくまでも指針ということにしておこう。

しかし、バッテリーマネジメントにおいてBluetoothという通信規格が優秀ということは事実! もし、スマートフォンで音楽をよく聞くという人は、Bluetooth機器を利用してみてはいかがだろうか?

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧