【特別インタビュー】『クラッシュ・オブ・クラン』が全世界で熱狂的にプレイされる秘密に迫る!

2013-08-05 13:20 投稿

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『クラッシュ・オブ・クラン』が全世界で熱狂的にプレイされるワケ

『パズル&ドラゴンズ』とのコラボをきっかけに、日本語へのローカライズが完了した『クラッシュ・オブ・クラン』。それに合わせて開発元であるSupercellが日本支社を設立することが明らかになった。全世界で熱狂的な支持を受ける『クラッシュ・オブ・クラン』の魅力とは何なのか、Supercell社のCEOであるイルッカ・パーナネン氏に、メールで質問をぶつけてみた。その回答から見えてくるものは? 一問一答形式でお届けする。

——Supercellは、もともとスマートフォンのゲームメーカーなのですか?

2010の設立当初は、どのデバイスでもプレイできるクロスプラットフォームゲームの開発を目指していました。最初に開発したゲームはブラウザとFacebookでプレイできる『Gunshine』です。2011年中頃にはアプローチを変えて、モバイル向けのゲーム開発に集中することにしました。

——本社のスタッフの人数はどれくらいですか?

フィンランドのヘルシンキにある本社には、110人のスタッフがいます。内訳は、アーティスト、プログラマー、ゲームデザイナー、カスタマーサポートスペシャリスト、コミュニティマネージャー、広報、パートナーシップ会社、財務、管理部です。ゲームはすべて本社で開発していますよ。

——少人数制にこだわっているという話を聞いたのですが、ゲームを開発するうえでのモットーなどがありますか?

設立当初からのモットーは“最高の人間が最高のゲームを作る(The Best People Make the Best Game)”というものです。これがすべての根幹となっています。さらに私たちのチームは“小さなユニット(cell)”にわけられており、業界の基準からしてもととても小さなユニットです。そこから、“スモールは新しいビッグ(Small is the new Big ※注)”というモットーも生まれました。

※注:“○○○ is the new XXX”は英語のことわざのひとつ。“成功するには大きな企業でなければいけないという常識は古く、いまは小さくあることで大きな成功をつかめる”ということを意味している。

——代表作の『クラッシュ・オブ・クラン』は、どのくらいの人数で、どのくらいの費用と期間をかけて開発されたのですか?

5人のチームで、6ヵ月かけて開発しました。つねによりよいゲームにするため改良を重ねているので、いまでも“完成”はしていません。

——どのようなコンセプトで作られましたか?

『クラッシュ・オブ・クラン』は壮大な戦闘ストラテジーゲームです。コンセプトは基地建設とタワーディフェンス、それにプレイヤーどうしの対戦が組み合わさった、奥深いソーシャルプレイを兼ね備えたゲームです。

——グラフィックがとてもポップな印象を受けます。影響されたゲームやイラストレーターはいますか?

ヴィジュアルについては、ストラテジーゲームファンだけでなく、幅広いプレイヤー層に魅力を感じてもらえるように考えました。目指したのは、オリジナル性のあるファンタジー世界です。メインアートの一部は、『ゲームボーイウォーズ アドバンス』や『ガントレット』など、昔のコンシューマーゲームやアーケードゲームを参考にしています。

——アメリカのApp Store売上ランキングで、16週にわたり1位を獲得しました。ここまでヒットした理由は何だと思われますか?

ソーシャルプレイがとても楽しくて、夢中になれるところだと思います。そしてもちろん、少しの幸運もあったでしょうね!

——ゲーム運営において、もっとも大切にしていることを教えてください。

プレイヤーの皆さんの声です。『クラッシュ・オブ・クラン』のようなゲームは、新鮮でおもしろくあり続けるため、つねに新しい要素を取り入れ続けることが重要だと考えています。

——北欧はスマートフォンゲームに強いイメージがあります。

フィンランドは、モバイル向けも含めてゲーム開発の歴史が長いからでしょう。そのため、クリエイティブとエンジニアリングの、両方のスキルを持ち合わせた非常に有能な人材が育っています。また、地元のゲームディベロッパーたちの成功が、大きな刺激にもなっていることも確かです。

——これから着手してみたいゲームのジャンルなどありますか?

スタッフはみな根っからのゲーマーなので、いろいろなジャンルのゲームをプレイしてインスピレーションを得ています。現在も新しいコンセプトがいくつかあり、試作をくり返しています。でも、どんなジャンルのゲームになるか、お知らせするにはまだ早過ぎますね(笑)。

——日本法人を設立するに至った理由を教えてください。

日本という国と市場をとくに大切に考え、力を注いでいます。専用のチームを作って、日本人プレイヤーをサポートしていきたいですね。開発部隊はありませんが、マーケティング、カスタマーサポート、コミュニティ運営、ローカライズに焦点を合わせていく予定です。

——日本発のモバイルゲームで、もっとも注目しているタイトルはなんですか?

『パズル&ドラゴンズ』には非常に注目しています。オフィスでも多くのスタッフがプレイしています。

——『クラッシュ・オブ・クラン』は日本語にローカライズされました。そのほかのタイトルはどうなります?

『Hay Day』も含め、今後発売するすべてのゲームを日本語化する予定です。

——最後に、日本のゲームユーザーにメッセージをお願いします。

日本のゲームコミュニティに対して、深い感謝の思いを伝えたいです。プレイヤーの皆さんから素晴らしいご支援をいただき、本当にありがとうございます。『クラッシュ・オブ・クラン』をよりいっそう楽しく夢中になっていただけるよう、今後ともがんばってまいります。

 

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クラッシュ・オブ・クラン

メーカー
Supercell
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

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