【注目アプリレビュー】トレーディングカードゲームの王者『マジック:ザ・ギャザリング』に超初心者が挑戦

2013-08-01 12:30 投稿

初心者必見! 無料体験版でギャザを学ぶ

アメリカのウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が製作したトレーディングカードゲーム(以下、TCG)『マジック:ザ・ギャザリング』が世に生まれたのは1993年。10年もの年月を重ねて進化を続け、世界中でさまざまなトーナメントまで開催。“もっとも遊ばれているTCG”としてギネスブックの世界記録にまで認定されたビッグタイトルが、基本無料のアプリとして登場。

たくさんの人がプレイする一方で、“歴史も長くいまから足を突っ込むにはハードルが高い”。そう感じて後ずさりしちゃう人も多いはずだ。かく言う私もそのひとりで、カードゲームは大の苦手という意識が強く、遠くから優しく見守ってきた。また、コレクター意欲が強い性格としては、高額を投資してカードを集めたくなる怖さもあって、絶対に触れてはいけないものだと言い聞かせてきたのだ。

だがしかし。“基本無料”なのである。そう、タダなのだ!! 誰に聞かずとも遊びかたを学べるのなら、遊んでみても損はないよね。というわけで、誕生から10年目のいま、人生初のギャザに挑戦するのであった!!

 

▲ゲーム開始前に観ることができる壮大なプロローグ。その迫力、存在感だけで簡単に心を奪われてしまう。

 

“チュートリアル”で基礎をマスターする!

ゲームの流れを解説してくれる項目。カードに描かれている各要素を細かく解説しながら、実際のバトルをレクチャーしてくれるのだ。最初に土地カードを出してバトルの下準備。相手に攻撃を仕掛けるカードなどを使うにはマナと呼ばれるポイントが必要で、それを土地カードが生み出してくれる。

序盤に土地カードをたくさん出してマナの総数を上昇させておけば、より多くの行動を行うことができるというわけだ。必ず土地カードが左側、右側に各行動を行うカードがソートされるので、迷わず操作することが可能。デッキにある各カードの必要マナ数を確認して、それに必要な分だけ土地カードを出していけば、ひとまずふつうにバトルを楽しむことができたぞ!

 

▲土地カードは見たまんまのデザインなので一目瞭然。この“チュートリアル”では、こちらが勝つように設定されているので、じっくり解説を読みながら各カードの特性を覚えよう。

 

▲行動を行うのに必要なマナ。例えばこの場合、カードの右上には(1)と木のアイコンがある。つまり、緑のマナ1+もうひとつのマナ=2ポイントが必要というわけだ。

 

▲攻撃が可能になったら中央で光っているサークルにクリーチャーと呼ばれるカードを出してバトル開始。ホールド状態で対する相手のアバターをドラッグすると、特定の相手を攻撃することもできる。

 

▲バトルの駆け引きがわからず、つぎつぎと相手に攻撃を仕掛けられるとテンパってしまう。そんなときは、自分のアバター上にある“タイマー停止”をタップ。これでじっくり自分の行動を考えることができる。

 

“1人プレイヤー”で腕試し

理解できたようでいて曖昧な感覚を脱しない。正直、対人バトルなんて10年早すぎる! カードゲームが苦手な人が抱える“心理戦”への恐怖がドドッと押し寄せる。しかし、ここなら相手はCPU。大人気ない攻めかたで初心者をフルボッコにするようなこともないので、安心して遊ぶことができるぞ。

ちなみに“1人プレイヤー”(体験版)でプレイ可能なのは、下記の2コンテンツ。

キャンペーン:4ステージのバトルに挑む
シールドデッキ:実際にデッキ構築を体験

 

▲“チャレンジ”と“カスタムデュエル”は、完全版を購入することでアンロックされる。さまざまな条件下で行われるチャレンジや、より高度なデュエルを楽しむまえに、まずはキャンペーンなどでしっかり腕を上げよう。

 

基本は“チュートリアル”で学んだとおりの手順で進行。土地カードを数枚出してから攻撃に転じてみた。各カードのステータスなどは把握しきれないけど、間違った操作をすればその都度教えてくれるので、恐れず思うとおりに遊ぶことができる。また、負けてしまってもペナルティーなどもなく、何度でもリトライできるので武者修行にはもってこいなのだ!

各バトルに勝利すると選んだデッキのカードがアンロックされ、デッキに入れられるカードが1枚増加。少しずつではあるけれど、自身のデッキを強化できるぞ。なお、増えたカードは“デッキマネージャー”という項目で確認することができるのだ。

 

▲カードどうしのバトル演出がとても派手で、見ているだけでもテンションが上がる。

 

▲自分がだれに攻撃を仕掛けているのか、何をしているかを効果的なエフェクトで表現してくれるので理解しやすい。

 

▲デッキマネージャーを開くとカードがズラッと並ぶ。画面上のグレーなカードがロックされているもので、下にあるのが自分のカードだ。グレーのカードは敵とのバトルに勝つことで入手できる候補のひとつ。

 

“シールドデッキ”で本物のデュエルを味わう

ここで体験できるのは、実際にショップでカードパックを購入して開封するときの、“何が出るかな”というドキドキ感と、それらのカードを使った本格的なCPUとの対戦。無料ながらも開封時の緊張感や、ダブってしまったときのがっかり感はかなりのもの。思わずもう1回! と引きたくなってしまう。カードゲーム特有の物欲が発動してしまうから不思議だ。

なお、集めたカードを使って自由にデッキを構築することが可能。さらに、“自動構築”を使えば、手持ちのカードを組み合わせて、もっとも有効なデッキを完成させてくれる。この機能を使って、どんなデッキが理想的なのかを学ぶこともできるし、それをベースに自分なりのカスタマイズをするなど、基礎だけでなく応用力も高めていけるのだ。

 

▲開封したパック内のカードをズラっと並べて確認。初心者の自分から見れば、どのカードのイラストもかっこよく、みんな強く見えてしまう。見ているだけでも楽しめちゃったぞ。

 

▲“自動構築”機能を使ってデッキ構築をサポート。初心者に優しいありがたい機能だ。

 

▲画面左上にはデッキの強さを評価するゲージがあるので、自身の手で構築するときは必ずチェックしよう。

 

実際に2014年度版のブースターパックを購入すると1パック368円[税込]。36個入りのボックスだと10000円を超えてしまう(店舗によって誤差あり)。もちろん、それだけですべてを遊べるわけではないので、お金がかかるし、キリがない。

しかし、今作の場合はプレイを重ねて報酬を狙うもよし、850円を出せば完全版を購入することも可能。基礎から学べるツールと考えても、とてもリーズナブルにギャザの世界を満喫できるというわけだ。アナログでは絶対に体験できない鮮やかなバトル演出は、コアなギャザファンにもぜひ触れてもらいたい!

P.N.深津庵

 

マジック2014 デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ

メーカー
Wizards of the Coast
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPad 互換 iOS 6.0 以降が必要、Android2.3.3以上

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