【個人開発ゲームを斬る】『必殺なめこ戻し』もう“なめこ”は見たくありません。by長野県民

2013-03-04 08:30 投稿

●なめこを長野県に送り戻せ!

個人開発ゲーム専用の情報サイト、“あぷまがどっとねっと”の藤田武男氏が、いま旬の個人開発ゲームを語り尽くす! 記念すべき第1回めは『必殺なめこ戻し』。こちら、ひと味違った“なめこ”です。

……………………

“なめこ”ってご存知ですか?
皆様のスマホに入っている感じのやつではなく、ちゃんと食べられる感じのやつです。
その“なめこ”を日本で1番作っているところご存知ですか?
そう、長野県なんです。

このアプリは「各都道府県で収穫されたなめこを長野県に送る、戻す事」が目的のゲームです。

なぜ?
なぜなんでしょうね。
やればわかるかもしれないのでダウンロードしてみました。

 ▲メイン画面です。▲なめこが収穫される地域がわかります。

 

メイン画面。ぼーっと見つめていると、各都道府県の色が刻一刻と変わっていきます。
どうやら各地で“なめこ”が収穫されると、数に応じて濃い色になっていくようです。
そのままぼーっと見つめ続けるのもなんとなく癒し系ですが、せっかくなんで収穫したい地方をタップで選びましょう。

 ▲関東地方では、こんなになめこが採れているんです。 ▲さっそく長野県に戻しましょう。

 

まずは“関東地方”を選択してみました。
画面下部の“まとめて戻す”ボタンをタップすると、耳障りのいい“ドラムロール音”とともに、各地の“収穫なめこ数”が減っていきます。
これで長野県への“なめこ戻し”完了。画面上部“長野県現在のなめこ数”で増加数が確認できます。
この調子で各地方から長野県に“なめこ”をどんどん戻しましょう。

 ▲各地から長野県になめこが戻ってきます。▲「意味わからねー」などの声も……。

 

各地から送られてくる“なめこ”のおかげで長野県だけ真っ赤っかです。
この状況を長野県の皆様はどう思ってらっしゃるのか?
そのHOTな声は画面上部に“ヘッドライン”風に表示されます。
「なんで戻ってくるんだ」
「意味がわからねー」
そうとう戸惑ってるご様子です。
“なめこ”は時間が経つと各地で“収穫”されますので、声は気にせずどんどん長野県に送ってあげましょう。

 
▲長野県のなめこ量を音声合成で教えてくれる謎の機能もw

 

「345,019,291 ナメコガナガノケンニアリマス」
現在の長野県のなめこ量を“音声合成”で教えてくれる謎の機能あり。
たまに関係ない事も喋ってくれます。謎のゲームの謎の機能に謎の台詞が重なって疑心暗鬼を生じます。

 ▲長野県に送られたなめこを送り返すモードも。▲名付けて“長野県民モード”。ON/OFFを切り替えられます。

 

“音声合成”が喋るんだから、長野県民だって黙っていられません。
“長野県に送られたなめこを更に各都道府県に送り返す”というモードもあります。
まさに泥仕合です。
タイトル画面で“長野県民モード”のON/OFFを切り替える事ができます。

 ▲“長野県民モード”でなめこを送り返す。▲長野以外が真っ赤に染まるのです。

 

長野県だけ真っ赤っかな状態で右上の“全国へ送る”ボタンをタップします。
すると各都道府県に“なめこ”が送り返されて、長野県以外が赤く染まります。
ですので、長野県民の皆様、安心してご遊戯ください。

と、ここまで遊んでみて、「何のために“なめこ”を長野県に戻す必要があるのか?」という謎が解けなかったため、開発者であるナカニシさんに直接聞いてみました。

Q1. なぜ、なめこを長野県に戻すことになったんですか?
A1. 毎日どこかで誰かが“なめこ”を収穫している。集計したら一日に何本の“なめこ”が収穫されているのだろう?
そんな疑問から、改めて“なめこ”というキーワードを調査すると、長野県がなめこ生産量日本一であるとの情報を得ました。もちろん食べられる“なめこ”の話です。そこで“リアルなめこ”をたくさん生産している長野県に、全国で収穫されたとんでもない量の“バーチャルなめこ”を送れば、どんな感じになるのか、というのがそもそものキッカケです。

Q2. ココはこだわったという点はありますか?
A2. 長野県に送り返す時の“爽快感”にこだわりました。
ドラムロールが流れ、凄い量のなめこが戻る演出部分は、このアプリのキモの部分ですので頑張りました。
長野県に戻すだけでは長野県民の皆様の反感を頂きそうなので(笑)、反撃できるモードも用意しました。
どちらのモードも“貯めて貯めて貯めてドカーン”という気持ちよさを感じてもらえると思います。
後は、ついつい癖になる“音声合成によるなめこ量の読み上げ”や、“実際に戻している感”を演出する“ヘッドライン風長野ボイス”などのニンマリして頂くのが狙いのお遊び要素ですね。

Q3. ちなみにナカニシさんは長野県出身なんですか?
A3. いえ、縁もゆかりもございません。大阪生まれの大阪育ちです。

ただ単に“なめこ”人気に便乗した、似せただけのよくあるアプリではなく、“なめこの普及率”という点に着目し、“郷土愛”をくすぐる要素を盛り込み、大ヒット作『俺の校長』で評価された@sn630さんの独特な世界感で丁寧に味付けした“放置系爽快アプリ”です。
今後のバージョンアップで、ミニゲーム的な要素も追加する予定とのこと。

『必殺なめこ戻し』

是非、遊んでみてください!

 

■あぷまがどっとねっと(あぷまが)
「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも!
ちなみに左のイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※アクセスはこちらから
 

 

必殺なめこ戻し

メーカー
SHUJI NAKANISHI
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad

この記事のタグ

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧