【第2回】『Fate/Zero The Adventure』リリース記念。キャストのみなさんに突撃ショートインタビュー(小山力也さん、植田佳奈さん編)

2013-03-21 19:05 投稿

●小山力也さん、植田佳奈さんにインタビュー!

前回のインタビューに引き続き、第2回『Fate/Zero The Adventure』リリース記念インタビュー!今回は、小山力也(こやま りきや)さんと植田佳奈(うえだ かな)さんの収録現場にお邪魔して、いろいろな話を聞いてきたぞ。

[関連記事]
※【第1回】川澄綾子さん、大原さやかさん、豊口めぐみさん編
※iPhone版『Fate/Zero The Adventure』のスクリーンショット大公開!

 

 

●『Fate』は続くよどこまでも!?

 


――『Fate/Zero』を知らない読者さんのために、みなさんそれぞれの役どころを教えてください。

小山力也(以下、小山) じゃあまず僕から。えぇと、僕は主人公の衛宮切嗣(えみや きりつぐ)の役をやらせていただいています。切嗣は、川澄さん演じる、セイバーのマスターでもあります。この切嗣という人がどういう人かというと、まぁ人非人です(笑)。 人非人というと、ちょっとイメージしにくい部分もあるかと思いますが、まず戦いかたが非情で、勝てばなんでもいいというような感じなんですよ。男としても非情な部分がありますし。ただ、優しいところもちゃんとあるんですよね。間違えました、人非人ではありません!(笑)。非常にカッコイイ人でなしを目指してますので、みなさんもその部分に触れてみて欲しいですね。

植田佳奈(以下、植田) 私が演じている遠坂凛は、由緒ある魔術師の家系に生まれた、魔術師のサラブレッドです。『Fate/Zero』では、幼いころの凛が描かれているんですが、『Fate/Zero』の10年後にあたる、『Fate/stay night』では、マスターの一人として、戦っています。小さいころから父である、遠坂時臣(とおさか ときおみ)さんという素晴らしい魔術師に教えられて、魔術師街道をひた走っている女の子なんです。凛は、時臣さんに真摯に育てられているので、何に対しても正々堂々と、真正面から向かい合うことができるんです。その芯が一本通ったところが、とても魅力的な子ですね。

 

―― 『Fate/Zero』の収録も1年くらい続いたと聞いていますし、『Fate』シリーズの初期作品から数えても、かなり長い間同じ役を演じ続けているわけですが、やはりこの作品やキャラクターたちに特別な思い入れがあったりするのでしょうか?

小山 そうですね。ドラマCDから数えて、もう何年になるのでしょうか。僕にとってこのシリーズは「『Fate』は絶対に終わりません」と公言しているくらい、思い入れが強い作品なんです。なので、今回ゲーム作品ができることも嬉しく思っていますし、これからもいろいろ出てくることと思います。どうか、これから先もたくさん『Fate』シリーズが作られていって欲しいですね。

植田 私は『Fate』シリーズのプレイステーション2のゲームから関わっているので、シリーズに携わってもうすぐ10年近くになるのかな。でも、『Fate/Zero』が始まる少し前にあった、劇場版の『Fate/stay night – UNLIMITED BLADE WORKS』の音声を録り始めたころに、やっと凛と一体になれたなぁという感じなんですよ。じつは、オーディションのときは、間桐桜(まとう さくら)役(※1)と、遠坂凛役のふたつを受けていたんですよ。で、最初にオーディションを受けたときに私が感じた凛のイメージは、もっと声の低いしっかりとした女の子というイメージだったんですね。私は声が比較的高いほうの部類に入るので、当初は決まるなら桜の役だと思っていたんです。でも、決まったのはまさかの凛で(笑)。スタートがそんな感じだったので、初めのころは私の中にある凛のイメージと、実際の凛とにはほんの少し距離がありました。でも、それがしっくりきたのが劇場版の収録だったんです。それからは、凛がそばにいる生活が当たり前のようになったので、最近は凛がそばにいないと寂しく思う瞬間があったりします。なので、これからも凛の役は続けていきたいですね。

(※1)間桐桜…凛の実妹。訳あって、間桐家に養子に出されている。

 

―― もし、誰かと役を交換できるとしたら、誰の役を演じて、どんなセリフを言ってみたいですか?

小山 イベントで、いっぱいモノマネをさせていただいたのですが、ぼくはずっと、ホントに何十年も前から津嘉山正種(つかやま まさね)さんに憧れていたので、津嘉山さんが演じていた間桐臓硯(まとう ぞうけん)(※2)の役をやってみたいです。臓硯の若い時代とかいいですね。30~40代くらいの(笑)。

植田 え? そこ?(笑)。

小山
間桐雁夜(まとう かりや)(※3)が生まれたばかりのときに、こう「雁夜よ!」って言うのをやってみたいんです(笑)。とにかく、筋骨隆々で枯れる前の臓硯がやりたいです。

植田
私は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(※4)、イリヤをやってみたいですね。それも、パロディ寄りのイリヤで。ゲーム版の『Fate/stay night』に、”タイガー道場”というコーナーがあるのですが、そこは超テンションが高いんですよ。なので、そこをやってみたい。あと、”タイガー道場”の道場主である藤村大河(ふじむら たいが)を伊藤美紀(いとう みき)さんがやっているので、一緒に超テンションで絡んでみたいです(笑)。

(※2) 間桐臓硯…間桐家の実質的当主。
(※3) 間桐雁夜…臓硯の実子。『Fate/Zero』の聖杯戦争では、バーサーカーのマスターである。
(※4) イリヤ…切嗣とアイリスフィールの娘。『Fate/stay night』では、バーサーカーのマスター。

―― 今回の収録でのセリフは短いものだったと思いますが「このセリフ」いいなぁというものはありましたか?

小山 ラブシーンを新たに設定してくれたので、そこはよかったですね。常に冷静沈着な切嗣が、一瞬弱気なところを見せるんですけど、切嗣にとってあぁいうのは、ひとつの手なんですよね。本人は自覚していないんでしょうけど、そういう物事の本質まで見据えて見てもらえる、より楽しめると思います。これからも、こういうラブシーンというか、健全な触れ合いのシーンは大歓迎なので、ぜひとも用意していただけると嬉しいですね(笑)。あと、娘との絡みでもいいですね。イリヤと凛の魂が入れ替わっててみたいな設定も楽しそうです(笑)。

植田 『Fate/Zero』の作中で、凛が間桐家の養子に行ってしまったときに、凛のセリフで、「桜はもういないの」というセリフがあるんです。このセリフって、ただ聞くだけだと悲しみながら言う一言に聞こえるじゃないですか? なので私も最初は、そのセリフを悲しい感じで演じたんです。でも、監督さんから「魔術師の家系にいる者として、そういう出来事は当たり前のことだから、あまり悲しく読んではダメ」と言われました。それが、今でもスゴク印象に残っていて。今回また久しぶりに演じてみて、そのときのことを思い出しました。あと、今回はゲーム音声の収録ということなので、そこで使われる「あなたは○○座ね」というセリフをひたすら読んだのですが、途中からゲシュタルト崩壊を起こしたというか、魔法を呼んでいるような感覚になっちゃって(笑)。「普段言っている言葉が、こんなにも難しいのか?」って思いました。とくに「しし座」が言えなくて、3回くらいリテイクしちゃいました(笑)。

 

―― 今回『Fate/Zero』がスマートフォン向けアプリとなるわけですが、おふたりはスマートフォンのアプリでハマっているものなどはありますか?

小山 僕はスマートフォンを持っていないので、ちょっとアプリはやったことがないんですよ。元々、ゲームをあまりやらないんですけど、たまに、スマートフォンじゃない携帯で囲碁とかはやったりしますね。

植田 私は、『こたつねこ』というのをやっています。画面の真ん中に置いてあるこたつから、ネコがピョンって飛び出してくるので、それを引っ張り出すというゲームなのですが、これに地味にハマってますね。結構短時間で手軽に遊べてクセになるんです。

小山 いいなぁ。僕もスマートフォン欲しい。ファミ通Appさん、スマートフォンください(笑)。

 

▲こたつから顔を出した猫をスライド操作でひっぱり出すゲーム。最初は15秒の制限時間が設けられ、ねこをひっぱり出すごとに残り時間が増加。タイムオーバーになるまでに引っぱり出した猫の数を競い合う。

 

―― 最後に、ファンのみなさんに一言お願いします。

小山 さっき言ったこととかぶってしまいますが、僕は「『Fate』は続くよどこまでも」といつも言っているんです。なので、今回もまた『Fate』ができて、本当に嬉しかったです。これを機に、また新たな世界を構築できるよう、(原作の)奈須きのこさんと虚淵玄さんにお話しをさせていただくので、ぜひ期待していてください。『Fate/ 0.5』は難しいとは思いますが、また新たな、そして壮大なストーリーを作っていただき、みなさんにも楽しんでいただきたいです。それと、そのスピンオフも作っていただきたいですし、それのタイガーコロシアムバージョンも作って欲しいです(笑)。みんなの期待が、虚淵さんときのこさんの肩にかかっています(笑)また、ユーザーのみなさんからもぜひご声援いただき、その力を頂きたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。

植田 『Fate/Zero』の物語を、もう一度スマートフォンで楽しんでいただくのもいいかと思いますし、今回のアプリ版だけの追加要素といいますか、ボーナスのようなものもたくさんありますので、隅から隅まで楽しんでいただけると嬉しいです。

 

▲貴重な収録中の風景がこちら!

 

ということで、今回のインタビューはここまで。小山さんの手にファミ通Appからスマートフォンが渡るのかどうかは不明だが、『Fate/Zero The Adventure』のリリースはもう間もなく! アプリ版ならではのオリジナル要素も含まれているので、そこも期待して待っていよう。そして、次回で今回のインタビュー連載はラストを迎えるぞ。最後に登場するのはアーチャー役の関智一さんと、ランサー役の緑川光さんのおふたり。乞うご期待!

 

『Fate/Zero The Adventure』公式サイトはこちらから

 

【Fate/Zero The Adventure】
メーカー:ポッケ
配信日:3月末配信予定
価格:未定
対応機種:iOS
著作権:(C)Nitroplus / TYPE-MOON・ufotable・FZPC (C)POCKE,INC. All Rights Reserved.

 

【こたつねこ】
メーカー:Goodia Inc.
配信日:配信中
価格:無料
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要
著作権:(c)2012 Phyzios, Inc. / AO

この記事のタグ

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧