グリーが欧州市場に向けてたしかな第一歩を刻んだ【gamescom2012】

2012-08-16 00:30 投稿

●『探検ドリランド』や『MONPLA SMASH(モンプラスマッシュ)』など20タイトル以上を出展

ドイツ・ケルンにて、欧州最大規模のゲーム見本市“gamescom2012”が2012年8月15日~19日(現地時間)に開催。同イベントに、グリーが初出展を果たした。今年5月にGREE Platformをグローバルに向けてオープンして以降、ロサンゼルスのE3、北京のChina Joyと、世界規模のゲームイベントに精力的に参加しているグリー。gamescom2012への出展はその流れに連なり、まさにヨーロッパ市場に向けての本格展開を告げるもの。会場では、『探検ドリランド(Driland)』や『MONPLA SMASH(モンプラスマッシュ)』など、20タイトル以上が出展され(⇒タイトルラインアップはこちら)、欧州の関係者にお披露目された。

グリーブースでもっとも大きなスペースが取られていたのは、E3と同じく『探検ドリランド』。会場では、『探検ドリランド』のナビゲーターを務めるハルカ(英語名はHolly)がお出迎えし、来場者を喜ばせていた。日本ではGREEでもトップの人気を誇る『探検ドリランド』。欧州市場での展開においても、”最重要タイトル”として期待値も高いことがうかがえる同作だが、欧州ユーザーの反応が気になるところだ。『探検ドリランド』に負けないスペースで展開されていたのが、『MONPLA SMASH(モンプラスマッシュ)』。モンスターを育成してバトルしていく『MONPLA SMASH(モンプラスマッシュ)』。かわいいモンスターのキャラクターはヨーロッパでも人気が出そうだ。こちら、欧州では近日配信予定だ。一方で、『Wacky Motors』も、海外での重点タイトルのひとつ。レースゲームは洋の東西を問わず人気のジャンルと言えるが、『Wacky Motors』は世界市場に向けての戦略タイトルと言えるだろう。

▲gamescom2012が開幕。初日は関係者向けということもあり、まずは挨拶代わり、といったところ。こちらは『探検ドリランド』。

▲欧州でこれからサービスを開始する『モンプラスマッシュ』。手応えは十分のようだ。

会場では、グリー子会社の開発会社Funzio(ファンジオ)による2タイトル『Kingdom Age』と『Modern War』も出展されていた。北米モバイル開発会社Funzioのタイトルはヨーロッパのユーザーにもなじみが深いようで、「タイトルのイメージがつかみやすい」、「わかりやすい」とのことで、来場者がゲームを触る姿が頻繁に見られた。GREEのグローバル展開においては、Funzioの2作も重要な戦略タイトルとなりそうだ。

ヨーロッパのイベントということでは、英国発のタイトル『Moshi Monsters』も見逃せない。イギリスで大人気の子ども向けブランド『Moshi』をモチーフにした『Moshi Monsters』(⇒関連記事はこちら)。こちら、じつは英国グリーの開発になるもので、現在、いわゆる村系の『Moshi Monsters VILLAGE』とカードバトル系の『Moshi Monsters』(タイトル未定)の2タイトルを開発中とのこと。残念ながら会場では映像のみの出展となっていたが、グリーの提供する新たなモデルケースとして、注目を集めそうだ。

▲Funzioの『Kingdom Age』も注目度が高かった。

▲英国発のタイトル『Moshi Monsters』。

▲ユービーアイソフトの看板タイトル『アサシンクリード』シリーズのソーシャルゲーム化作品『ASSASSIN'S CREED UTOPIA』も映像出展されていた。

会場では、『Moshi Monsters』の開発を手掛けるGREE UKの開発トップ、田中剛氏にお話をうかがうことができた。2011月9日にロンドンにオフィスを設立したいうGREE UKだが、開発スタジオに関してはつい先日立ち上げたばかりで、他国の拠点からのノウハウなどを吸収して、ぐんぐんと成長しているとのこと。開発スタッフは欧州から優秀な人材が集まっているらしい。欧州での展開に関しては、gamescom2021での反響を分析してから、プロモーション活動などを含め欧本格展開をしていくとのことだ。「ヨーロッパは国によって嗜好が異なるので、やり甲斐がありますね。もちろん、グリーはグローバル戦略をかかげていますので、どの国に対しても積極的に取り組んでいきます。スタジオを立ち上げたばかりですが、GREE UKでは2013年中には10タイトルのリリースを目標にしています」(田中)とのことだ。

gamescom2012においても、たしかな存在感を示したグリー。ヨーロッパ展開の本格的な一歩は、たしかなものとなったようだ。

▲ヨーロッパのハルカ。若干日本とは趣が違うようで……。これもカルチャライズ?

▲こちらは『モンプラスマッシュ』のコスチュームに身を包んだ方。

▲『Wacky Motors』の女性。勇ましい。

▲『Kingdom Age』をプレゼンしていた女性。

▲ハルカ(Holly)がお出迎え。欧州のゲームファンにも存在感をばっちりと印象付けたかな?

▲ノベルティーグッズを配布し始めるや、会場にはたくさんの人が!

▲グリーのグローバルがわかるパネルも。

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