ゲームメーカーがソーシャルカードゲームに真っ向から挑戦! 『ガーディアン・クルス』はさすがスクエニのクオリティ!

2012-06-25 19:24 投稿

ソーシャルゲームなのに“ガチャがない”!?

スクウェア・エニックスから魔獣カードバトルゲーム『ガーディアン・クルス』がリリースされましたが、もうみなさんはプレイされているでしょうか? 120体以上存在する魔獣ガーディアン(カード)を捕らえて育成し、コロシアムの頂点に立つことが目的の本作。“ガチャがない”ということで話題になっていますが、それ以外の点でも見所が多いゲームで、回線状況が良好だと、オンラインゲームと気づかないぐらいの快適プレイに感動すら覚えます。また、スマホ時代になってカードイラストが美しいのはすでに常識になってきていますが、バトル時の演出も群を抜いています。今回はそんな『ガーディアン・クルス』を紹介しましょう。

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“ガチャがない”と冒頭で書いた通り、このゲームでは魔獣カードを“ハント”というゲームで集めます。ハンティングには通常の“ノーマルハント”とレアが出やすい“スペシャルハント”の2種類があり、前者はハントチケット、後者はスペシャルハントチケットか、300ガーディアンクルスコイン(=300円)が必要です。なお、ノーマルハントは1日1回だけ無料で行うことができます。

ハントは指をスライドさせてスコープを動かし、魔獣のシルエットを中央にとらえて銃で撃つシューティングゲーム。魔獣の体力を0にするとカードを入手することができます。銃の装弾数は5発で、撃ち尽くすたびに4秒程度のリロード時間が必要。60秒の制限時間の中で4秒というのはかなり大きく、狙いの正確さが求められます。

ランダムで手に入るという点ではガチャのような側面もありますが、プレイヤーの腕が上達するほどにモンスターが多く手に入り、魔獣のシルエットから手に入るカードもある程度選ぶことができます。実際にやってみると、確かにガチャと言うよりもゲームといえるでしょう。実際に私は、1回のハンティングで5枚から12枚までハントに成功しており、腕が上達した現在は、バーンサイド平原でのハントは最低8枚ハントできるようになりました。また、無料の“ノーマルハント”でもUR(最高のレア)が手に入るという情報もあり、その点でもほかのゲームとは一線を画します(※ソーシャルでは有料ガチャでしか手に入らないカードが多いのが普通)。

そうして、魔獣ガーディアンを集めて行うバトルも一味違います。
まずはカード能力の多彩さ。攻撃力・防御力・賢さ・素早さ・HP・MP、属性と最大3種類のアビリティ(特殊能力)が存在します。この手のゲームでは攻撃力・HP・属性に特殊能力があるぐらいが普通なことを考えると、これはかなり複雑といえるでしょう。

▲カードの能力が多彩なため、戦術を考える幅も増えています。
バトルは最大10枚までのカードを選択して“デッキ(カードの束)”を準備し、順番にカードを出していって敵と1対1の勝ち抜き戦を行っていく形式で相手を全滅させた側が勝利となります。この画面のエフェクトも美しく「スマホ時代のソーシャルゲーム」と言えるクオリティ。

ゲームの楽しみ方は大きく分けてふたつ。
ひとつは、“コロシアム”でプレイヤーどうしのバトルに勝利してポイントを稼ぎ、頂点を目指す楽しみかた。こちらはとにかく魔獣カードを強化して、最強の魔獣チームをつくるやり込み向けといえるでしょう。コロシアムでは期間を区切ってイベントが開かれており、プレイヤーの得たポイントの順位に応じて報酬が手に入るため、究極的に強くなるためにはコロシアムへの参加が必須。なお、コロシアムへの参加には“コロシアム参加証”が必要となります。

もうひとつが、“ミッション”では、王直属の“ガーディアンテイマー”となり、神獣復活の謎を解くためにストーリーを進めていく楽しみかた。ストーリーは会話で示され、ダンジョンの敵を倒していくことで先に進むRPG形式。いわゆる“ポチポチ”はありません。

▲バトルポイント(3分に1点回復)を消費してバトルするため、買い切りのゲームのように進めることはできませんが、それでも無料でこのRPG感は豪華。ここでも「さすがゲームメーカー!」と思ってしまいますね。
ミッションにかんしては、完全にひとりでプレイでき、最後まで進めるようにできているようです。が、実際にはコロシアムを進めるためにはミッションで“コロシアム参加証”あり、コロシアムでの報酬がミッションを進めやすくしてくれるようにできているため、コロシアムとミッションを並行して遊ぶのがオススメですね。
ほかには“トレード機能”、“プレゼント機能”、“メール機能”など、ひと通りのソーシャル要素がある機能はすべて揃っており、隙はありません。現在は“シルバースライム出現!”というボーナスイベントで、フレンドにレアモンスターのおすそわけができるようにもなっており、人とのつながりが実感できるのも嬉しいですね。

▲プレゼントをもらってメールでお礼をしたり、またプレゼントしたりというのはソーシャルゲームの醍醐味のひとつなので、シンプルでもそういった点は評価できます。
やたら褒めてきた気がしますが、実際ゲームメーカーらしい挑戦も含めて素晴らしいと感じています。ドラゴンコレクション出現以来、多くの類似ゲームが出てきましたが、コピー品かというぐらいシステムが似ているものばかり。もしくは、挑戦的なことを行なっていても基本的な機能がおざなりになっているか。その中で『ガーディアン・クルス』は基本機能をすべて備えた上でバトルも複雑化し、ガチャを廃した挑戦的なゲームになっています。操作に関してもストレスなく、通信も快適、見た目に関してもさすが。「ゲームメーカーが既存のカードバトルを作ってみたら?」というところに真っ向から挑戦したこのアプリ、気になった方は是非、試してみてください。

次回からは、ゲームをより楽しめるように攻略情報をお届けしていきますのでお楽しみに。
一緒に遊んでいきましょう!(ゲームキャストトシ)

ゲームキャストトシ
iPhoneのレビュー、情報サイト“ゲームキャスト”の管理人。現在は、サイトでのレビュー記事にとどまらず、書籍“iPhoneゲームアプリコレク ション”の執筆や、ファミ通Appを始めとした各種サイトへの寄稿も積極的に行っている。また、多くのサイトを巻き込んだ大々的な“iPhoneゲーム大 賞”を企画するなど積極的な活動も注目を集めている。
※ゲームキャストはこちら

ガーディアン・クルス

メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金有り)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad/iOS 4.2以降

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