
エヴァスマホ“SH-06D NERV”の開発者に直撃! コンセプトは”iPhoneにできないこと”
2012-05-16 16:00 投稿
●プロジェクトのコンセプトは「iPhoneにできないことをやる」
2012年5月16日、NTTドコモからAndroid搭載のNERV特別仕様スマートフォン“docomo NEXT series SH-06D NERV”のリリース日と、その詳細が正式に発表された。本製品は、2009年7月22日に発売された“SH-06A NERV”に続く、『ヱヴァンゲリヲン』とのコラボレーションモデル第2弾。今秋公開予定の映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の世界観をコンセプトに開発されたAndroid搭載スマートフォンとなっており、6月16日より全国のドコモショップをはじめ、量販店などでも予約が開始される。生産台数は30000台。
ベースとなっているのは、シャープ製Android端末“docomo NEXT series AQUOS PHONE SH-06D”。外装からインターフェイス、卓上ホルダに至るまで、ベース端末の姿が霞むほど(?)徹底的にカスタマイズが施されており、そこには作り手のこだわり、そしてエヴァへの愛を感じさせる。今回は、本製品を手がけたNTTドコモ プロモーション部 プロモーション戦略 第2プロモーション企画担当 岡野令氏と、プロダクト部 第1商品企画担当の小川洋介氏にインタビューを敢行。本製品に込められた想いを聞いた。
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NTTドコモ プロモーション部 プロモーション戦略 第2プロモーション企画担当 岡野令氏 | NTTドコモ プロダクト部 第1商品企画担当 小川洋介氏 |
●こだわりの塊! これぞ、エヴァ愛に包まれた端末
――エヴァ携帯は、これで2台目ということになりますが、改めてスマートフォンでエヴァ携帯を作ることになった経緯をお教えください。
岡野令氏(以下、岡野) 結論から言ってしまえば、初代エヴァ携帯(SH-06A NERV)の反響が驚くほどよかったというのが、いちばんですね。通常、携帯電話というものは、だいたい2年使われると機種変更されるものなので、年を経るごとにお客様の保持率は下がるものなんです。でも、初代のエヴァ携帯は、リリースされてからもう3年も経つのに、購入者の3分の2の方が、まだ使ってくれているということもあり、今度はスマートフォンで出そうと。初代エヴァ携帯をずっと使い続けてくれている方が、スマートフォンに乗り換えられるきっかけにもなると思いますしね。
小川洋介氏(以下、小川) もうひとつ、これは大きな話になるのですが、僕らは「iPhoneにできないことをやろう」、「海外に住んでいる人でも欲しいと思えるような、日本発のものを作ろう」という命題を持っていまして。そうなると、視野に入ってくるのが日本のアニメ文化。アニメというコンテンツを、ここまで端末に融合させて作り込むのは、日本にしかできないことなんです。エヴァ携帯の開発には、そういった意図も含まれています。もともと日本のスマートフォンってガラスマって呼ばれていて、あまり評判がよくなかったんですよね。なので「日本も海外勢力に負けてばかりではないですよ」と言われるものを作りたかったんです。
岡野 海外メーカーではなく、日本のメーカーであるシャープさんに協力をお願いしたのも、そういった点からです。日本のメーカーでないと、このクオリティには絶対に到達できないと思っています。確かに、Androidやソフトウェアの開発技術は海外メーカーのほうが優れている点はあるかもしれませんが、ここまでカスタマイズした外装のクオリティ維持や、3Dのインターフェイスの開発は、日本のメーカーじゃないと無理なんです。前回もシャープさんにお願いして、非常にクオリティの高いものを作っていただいたこともあり、最初から「シャープさんにお願いしよう」というのは決めていました。
――端末を見させていただきましたが、カバー部分はもちろん、ホームボタンのデザインとか、ワンセグのアンテナにまでNERVの文字が印字されていたりとか、本当に徹底して作り込まれていますよね。
岡野 外装やインターフェイスのデザインは、エヴァ本編で実際にモニタやグラフィックのデザインをしている、TGB designさんにお願いしました。本編に出てくるモニタの雰囲気と、エヴァ携帯のディスプレイの雰囲気も合っていますし、外装も作中に出てくる装甲板や基地内の壁面のようなスタイルに仕上がっています。
小川 そういった意味でもエヴァ純正のデザインなんですよ。エヴァには、エヴァならではのデザインのポリシーというものがあるのですが、私たちにはその再現は難しいんですよね。初期には、我々もデザインの草案を作ってみたりしたのですが、どうにもエヴァっぽくならない。エヴァっぽくデザインしているつもりなのに、見比べてみると全然違って(笑)。
岡野 この装甲板のようなパネルは、特殊装甲っぽい雰囲気を出すために、専用の金型を作ってクレードルに入る限界まで厚さを持たせました。あと、着色をするのにもかなり気を遣いましたね。というのも、このパネルって凹凸がある上に湾曲しているので、この面にキレイに色を付けるのが大変なんですよ。マスキングをして塗装してっていうプラモデルみたい作業を機械で行うと、どうしても吹き零れが出て汚くなってしまうんです。最終的には印刷という手法を選択したんですが、面が湾曲しているために、ズレが発生してしまうものもかなりあったんですよね。かなり歩留り(製品の出来高の比率)は悪かったのですが、クオリティを下げるわけにはいかないので、この手法を選択しました。
小川 こっちのキラキラしているほうも、ムラなくメッキを張るために蒸着という技術を使用しているのですが、これも端がギザギザになってしまったり、メッキがはみ出してしまったり、そういった事態がたまに起きちゃうんですよね。また、ホログラムの部分も、ホットスタンプという箔を焼き付ける手法を選択しているのですが、これもまた面が湾曲しているものですから、ズレが起きちゃうんです。なので、こちらも歩留りがかなり悪くなってしまったんですよ。
岡野 こういったコラボ製品というのは、コストがかかるものなんですよね。でも、ここまでのものを作るとなると、それも仕方のないことですから、シャープさんの協力・同意を得て、採算度外視でとにかくクオリティの高いものを追求しています。
▲“SH-06D NERV”には、2種類のリアカバーが同梱されており付け替え可能。
――採算度外視でとなると調整とかいろいろ大変そう……。
岡野 じつは社内調整がいちばん大変でした(笑)。
――なるほど(笑)。端末のインターフェイスもかなり複雑ですよね。
岡野 表示されているものは、すべてウィジェットなんです。インターフェイスは、MAGI(作中に出てくるスーパーコンピュータ)との連動をコンセプトにしていて、スーパーコンピュータの内部に潜り込んだイメージを作り上げるために、わざと複雑に見えるデザインにしています。数字やアルファベットが羅列されている図柄もエヴァっぽい雰囲気を醸し出す、ひとつの要素なんですよ。だから、CPUの使用状況をモニターするウィジェットとか、普段はあまり使わないような機能もあります(笑)。
▲端末下部にある基本メニュー以外はすべてウィジェットで構成されている。それぞれのウィジェットの大きさは固定になっている。
▲画面をピンチインするとMAGIシステムの画面になる。画面中央の球体がクルクルと回り、前面に表示されているホーム画面をタッチすると、その画面へと遷移する。
小川 でも、これだけ数字が並んでいても、実際ウィジェットに表示されている情報自体はそんな複雑ではないんですよね(笑)。時計だったり、ミュージックプレイヤーだったり、天気だったり、GPSだったり。ちなみに、こういったウィジェットは20種類くらいありまして、すべてデザインにこだわって作っています。あとは、ホーム画面の雰囲気を壊さないように、アプリのショートカットアイコンも、エヴァっぽいものに変更できるようにしました。このアイコンも80種類くらい用意しているので、自由にカスタマイズして、楽しんでもらいたいですね。
岡野 あと、ウィジェットでとくに注目してもらいたいのは、Google検索バーですね。本来はデザインの変更が認められていない部分なんですが、Googleにお願いをして、デザイン変更を加えたものになっています。これは、後にも先にも、もうないんじゃないかと思います。
小川 端末の起動画面もエヴァっぽい特別な仕様になっているので、購入していただいた方には、そこも注目して欲しいですね。
――ベースになっている“docomo NEXT series AQUOS PHONE SH-06D”が3月29日に発売されて、”docomo NEXT series SH-06D NERV”が発売されるまで約3ヵ月くらいありましたが、その間は何を?
岡野 ずっと端末の調整をしてしました。いまもまだ調整中です。よくあることですよ(笑)。
――仕様を決定する上で悩んだことはありましたか?
岡野 3D機能を取るか、LTE機能を取るかは、かなり悩みました。どちらも採用したかったのですが、都合によりどちらかということになってしまいまして。エヴァの世界って、特に指令室では映像が浮かんで見えるような技術が採用されているじゃないですか? なので、3Dを使って原作の世界観を演出したいという気持ちもあり。高速通信を利用したいという気持ちもあり。いろいろ葛藤はあったんですが、決め手になったのはLTEのカバー率でしたね。高速通信は魅力的ですけれど、日本全国どこでも使えるようになるにはもう少し時間がかかりそうなので、今回はエヴァの世界観を活かす、3D機能を選択しました。
――つぎにはプリインのコンテンツについて聞かせてください。ゲームやムービーなど、内容はすでに発表されていますが、具体的にはどういったものになるのでしょうか?
小川 まずは、ゲームアプリですね。これは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のワンシーンである第8使徒との戦いを再現したアクションゲームになっています。ジャンプと加速だけのシンプルな内容ですが、意外と難易度が高いです。もうひとつが、エヴァの登場人物とメッセージでコミュニケーションが取れるというアプリです。これは、キャラクターと仲良くなると、目覚まし機能が使えるようになったり、そのキャラクターの電話番号をゲットできたりするといった内容も含まれています。目覚ましの音声も電話での会話音声も、録り下ろしとなっているので、ファンの方には喜んでいただけると思います。アプリに収録されているキャラクターは伊吹マヤだけなんですが、反響が大きければアップデートでキャラクターを増やしていきたいですね。
岡野 あとは、エヴェ携帯だけのオリジナルムービーと、劇中に出てくる兵器の3Dモデルを閲覧できる図鑑アプリもプリインされます。オリジナルムービーには新規カットが入っていて、図鑑の3Dモデルには実際に劇中で使われたCGを使っているので、ぜひ見ていただきたいですね。あと壁紙も。壁紙はデフォルトのパレットUI使用時に選択できるものですが、約10種類ほど用意しています。
小川 シャープさんの携帯独自の機能で、横からの覗き見を防止する”ベールビュー”というものがあるのですが、これのフィルターとなる画像も数種類用意していますよ。
▲こちらがプリインされているアクションゲーム。初号機、弐号機、零号機から使用するエヴァを選択可能。電線などの障害物を越えると第8使徒との戦いが始まる。
▲図鑑に登録されているエヴァ初号機。実際に動いているシーンを楽しめる。エヴァシリーズのほかにも使徒やエントリープラグなども用意されているので、ファンは要チェック。
▲パレットUIでのみしか使用できないが、いずれも力作ぞろいの壁紙で、MAGIのUIとどちらを選ぶか悩ましい。
――なにからなにまでエヴァ尽くしですね。
岡野 もちろんです。しかしそれだけでなく、「エヴァに興味がないという人でも、満足できる使用感が得られるように」というコンセプトも持って作っているので、Androidで最高の端末になっていると自負しています。Androidでできることは、すべて詰まっていますし、それでも動作は快適です。起動も早いです。さきほど述べたように「iPhoneにはできないこと」が詰まっていて、Androidのいい点をすべて活かした端末なので、ぜひとも期待していてください。
あらゆる場所にエヴァへのコダワリが込められた端末“docomo NEXT series SH-06D NERV”。台数30000台の限定生産品となるため、品薄は必至。予約開始から数時間で、予約上限に達する可能性も大いにありうる。絶対に手に入れたいという人は、いますぐ予約しておこう。発売は6月下旬予定だ。
※記事内で使っている端末画像は2D表示のものです。
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