日本でいちばん有名なRPGをオマージュしたファンタジーRPG『ガイラルディア2』

2012-04-28 12:00 投稿

●お手軽にオーソドックスなファンタジー世界を冒険できるRPG

画面写真を見れば一目瞭然だが、本作『ガイラルディア2』は非常に懐かしい──ファミコンからスーパーファミコン黎明期あたりに多くの佳作を輩出した、2Dの斜め見下ろし型(実態はトップビューに近いが)のコマンド選択型RPGに分類される作品である。

いや、もっと言葉を飾らずに言うなら、日本でいちばん有名なRPGのシリーズ3作目あたりをリスペクトして作られた作品であろうことは、想像に難くない。

舞台は剣と魔法が隆盛を誇るファンタジー世界で、主人公一行4人は、王様(じつは前作の主人公)の子供たち(つまり王子&王女)。ゲーム開始早々に、父 である王様から「魔王が復活したので討伐よろ。まぁ、お前らまだ弱いから、無理せずボチボチいきぃや」(意訳)というありがたいお言葉とともに、城から冒 険の旅に出される。

情報収集と自己鍛錬を兼ねて、城の周辺から徐々に行動半径を広げていき、幾多の冒険の末に、ついに目指す魔王の城に乗り込み、いざ魔王と決戦……という組み立てについては、一度でもRPG(とくに国産のそれ)をプレイしたことのある人間なら、即座に理解できるだろう。

ゲームシステムとしても、「町や村で会話して情報収集。出没するザコモンスターと戦いながらコツコツお金を貯めて武器防具を買い、ザコを一撃で倒せるようになったころ、そのエリアのボスモンスターを倒し、未踏の地域へ進む」と、非常にわかりやすい構造になっている。

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▲もはや画面を見ただけで説明は不要? そう、懐かしのアレやらソレを遊ぶつもりでプレイすれば、おおよそ間違ってはいないはず。

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●似ているということ、すなわち「違う」ということ

最初の解説では、本作がいわゆる『ドラクエ』のオマージュ作品であることを強調した形となったが、それは決して単なる「物真似」や安易なクローンであることは意味していない。

まず、かの国民的RPGと比べて戦闘バランスがかなりシビアだ。4人の職業構成にもよるが、その地域の店で買えるいちばんいい武具を4人分買い揃えるこ ろになっても、複数のモンスターの組み合わせ次第では、パーティーの誰かがタコ殴りになって力尽きる……というケースもままある。

これは、序盤でのグループ攻撃の手段が非常に限られているわりに、敵は平気で5〜6体で出現するから、という理由もあるだろう。また、序盤のわずかな時 期を除くと、行動範囲がかなり大きく広がることも、この感覚を助長しているのかもしれない。レベル的にはまだ早過ぎる場所にも、平気で足を踏み入れられて しまえるのだ。逆に、ストーリー面では比較的シンプルにまとめられている感がある。

結論から言うと、本作はシナリオ主導型に見せかけた「シビアな戦闘を楽しむタイプのRPG」だと個人的には感じられた。戦闘中以外、いつでもどこでも セーブできること、町への移動アイテムが比較的安価に手に入り、移動呪文も早期に覚えられることなども、「一戦一戦全力投球で戦う」ことを想定している証 ではないだろうか。

逆説的だが、だからこそ、暇を見つけてはスマートフォンで少しずつプレイするのに適していると言えるだろう。

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▲この一族は兄弟姉妹総出で魔王退治に出かけるのが慣習なのだろうか。下手したら王位後継者がいなくなるのでは? まぁ、全滅しても所持金半額で復活するんですけどね。
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▲プレイ開始時はいわゆる”すっぴん”で、ここで職業を選ぶことになる。お金さえ払えば、何度でも転職できるが、忍者と賢者はパーティーにどちらかひとりしか入れられないのが悩ましい。

■基本操作

ゲームの操作については、画面左右のバーチャルパッドで行う。左のバーチャルスティックが方向キーに相当し、キャラクターの移動やカーソル移動を 担当。一方、右下の緑のアイコンがいわば”便利ボタン”で、決定、調べる、話かける、などを実行できる。その上のふたつのアイコンは、状況に応じて内容が 変化する。

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▲移動中に緑のアイコンを押せばメニュー画面を開ける。装備のステータスの確認、道具や魔法の使用はここから実行しよう。
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▲村人からの情報収集はRPGの基本。新しい町や村に着いたら、手当たり次第に話しかけてみよう。ときには、後々役に立つ話が聞けることも。

町の外に出ると、ランダムエンカウントで戦闘が発生する。戦闘は純然たるターン制のコマンド選択型で、攻撃、魔法、道具などのコマンドを適宜選び ながら敵と戦うことになる。また、”全攻撃”のコマンド選ぶと、パーティー全員が自動的に1ターン攻撃を行う。魔法の使用の有無なども設定できるが、攻撃 目標が確定しないので、微妙に戦闘が長引くこともある。

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▲左端のジークがいちばん攻撃を受けやすく、右端のテイトがいちばん安全。パーティーの順番を変更することはできないので、ジークやビリーは、戦士や侍などのHPが多くて頑丈な職業にしよう。
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▲世界地図をくれるという老人の依頼に答えて、村の近くに住む青蛇退治に。ゲーム開始後、最初に遭遇するボスながら、1ターンに2回行動する難敵だ。

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ガイラルディア2

メーカー
MocoGame
価格
iOS版:450円 Android版:399円[税込]
対応機種
iOS、Android

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