配信直前の『百鬼大戦絵巻』で登場する妖怪を開発者ふたりがちょっとだけ紹介!【後編】

2012-04-25 11:55 投稿

●ためになる(?)妖怪解説を読んで配信を待て

セガから2012年4月26日に配信予定となるトレーティングカード要素が盛り込まれたディフェンスストラテジーゲーム『百鬼大戦絵巻』。後編となる今回も、数々の個性的な妖怪が登場する本作について、本作の開発を担当した平家の末裔こと新小田夢童氏(新小田氏)と、地獄法師のデュラ★ロッソ氏(※以下:ロッソ氏)が、配信前にちょっとだけ紹介しちゃいます!

[関連記事]
※配信直前の『百鬼大戦絵巻』で登場する妖怪を開発者ふたりがちょっとだけ紹介!【前編】
※【動画あり】セガの『源平大戦絵巻』正統続編『百鬼大戦絵巻』はヤバい! 編集部に現れた使者から聞き出した

『百鬼大戦絵巻』とは?
絵巻物がそのまま動いているかのような純和風のアート性が話題になった『源平大戦絵巻』の正統続編。プレイヤーは軍を率いる指揮官となり、迫りくる敵から自軍を守りきるのが目的となるディフェンスストラテジーゲーム。全10波まで押し寄せてくる敵の猛攻から王を守り切れば勝利。また、マス状で区切られた戦場に配置するカードは多種多様で、弓や投石で遠距離攻撃を行うカードや、盾で壁役を担うカードに加え、本作では妖怪もカードに加わった。カードを集めてデッキを組んでいくというトレーディングカード要素も楽しめる人気ゲームだ。

 

日輪

妖魔を退散させる太陽とも、はたまた魔界に住まう地獄法師の法力とも言われる謎の真球体。“天地開闢(てんちかいびゃく)”の象徴。

【新小田夢童&デュラ★ロッソCheck!】
新小田氏:これも妖怪なんじゃろか?
ロッソ氏:こちらは“百鬼夜行絵巻”の巻末に登場するやつね。百鬼夜行絵巻ではコイツの姿を見て逃げ惑う妖怪がたくさんいるね。そもそも百鬼夜行とは“丑三つ時に妖怪が跋扈する”という貴族の迷信を描いたものなんだけど、この球体の登場シーンを、“夜が明けて朝日に照らされて妖怪たちが逃げ惑う様子”という説もあれば、“仏法の法力によって生み出された退魔の火焔球によって妖怪たちが追い払われている様子”という説もある。真相は不明ね。
新小田氏:妖怪ファンの間では、最強の妖怪と噂されていたりもするようじゃの。
ロッソ氏:ちなみに、百鬼夜行をモチーフにした図画や絵巻はたくさんあるワケだけど、割といろいろアレンジされててね。最後が火焔球で終わるものもあれば、妖魔の姿をした黒雲だったり、妖怪“ふらり火”だったりする場合もある。見比べてみるのも面白いだわね。

【ゲーム内でのポイント】
新小田氏:クッ……、大ボスのくせに軸移動を駆使してくるでこさる…! おまけに中くらいの火球を上から降らせてくるのがツライ……!
ロッソ氏:その火球に触れると当然のことながら延焼でスリップダメージを喰らうからできるだけヒットしないようにしたい。だが、縦ラインの攻撃は攻撃開始から着弾までの時間が長いものがほとんど。だから「飛んできた!」と思ったら、すぐに狙われたキャラクターたちを移動させることで回避するんだ。これは今後、非常に重要になるテクニックだわね。
新小田氏:なるほど。薙刀兵や弓兵といった足の遅いキャラクターを使うよりも、時として騎馬兵や早馬兵を使う方が有利に展開するかもしれんの。

 

おとろし

鳥山石燕“図画百鬼夜行”や作者不明“化物づくし”に登場する、乱れ髪と鋭い爪が特徴的な謎の妖怪。残り一体になると、恐ろしいほどの攻撃力を見せるというが……?

【新小田夢童&デュラ★ロッソCheck!】
新小田氏:あなおそろしや~。
ロッソ氏:妖怪然としたいでたちが、ほんにセクスィ~だわぁ……。(うっとり)
新小田氏:“謎の妖怪”とあるようじゃが?
ロッソ氏:いろんな逸話があってね。呼称もいろいろあるみたいよ。“おとろおとろ”、“おどろおどろ”、“おとろん”、“毛一杯”とか。“まず名前ありきで姿かたちは後から考えられた”なんて説もあるぐらい。
新小田氏:なぁ~るほど。都市伝説みたいなもんかの。おぬしもキラ★ロッソとか、地獄のデュラさんとか、地獄法師とか、いろんな名前で呼ばれておるようじゃしの。
ロッソ氏:そうさね。さっそくキララとかロッソとか書いちゃってるしね。このミステリアスさが魅力さ♪

【ゲーム内でのポイント】
新小田氏:ふむふむ、“戦場に大将以外の味方がいない時、攻撃力がアップする”とあるの。
ロッソ氏:5ラインの攻防を楽しむゲームだから、1体だけだと非常に苦しくなるだろうね。だけど、自身1体しかいない時の爆発力は確かに凄まじい。ピンチの時は非常に頼りになるカードでもある。難点は足が遅いから敵1体をやっつけても、敵2体目のところまで移動するのに時間がかかってしまうところかな。
新小田氏:今回、オンライン対戦で3ラインしか存在しないステージなどが選ばれる時もあるそうじゃが、ステージによってはものすごく頼りになりそうじゃの。
ロッソ氏:そうさ。コストも1ぽっきりだしね。一人用モードも対戦プレイも、特に戦闘開始後の序盤は非常に頼りになるカードさ。

 

目競

“平家物語絵巻”や鳥山石燕“図画百鬼夜行”に登場する、数百数千のしゃれこうべ。遠く離れた距離から、睨みつけた相手を金縛りにあわせるというが……?

【新小田夢童&デュラ★ロッソCheck!】
新小田氏:やはり時代はガイコツロックでこさる。
ロッソ氏:皮膚が中途半端に剥げ落ちたガイコツの目が一斉に睨みつけてくるんだから怖い、というか気持ち悪い。
新小田氏:男七人の敵ありでこさる。
ロッソ氏:平家物語では千万の目と書かれていたけどね。福原京に遷都した相国入道・平清盛を祟ろうとしたんだけど、清盛も負けじと睨みかえすと一瞬にして消滅したらしい。
新小田氏:さすがは我らがご先祖様でこさる~。

【ゲーム内でのポイント】
新小田氏:“遠く離れた敵の動きを一定時間止める”とな。5マスもの離れた敵をピタリと止めることができるとは、初心者に優しいカードじゃの。攻撃力は全くないようじゃが、何気に複数敵がいる時の順番を入れ替えさせる効果があるのは大きいわい。
ロッソ氏:さすがのコムたん。生粋のエマキストだわね。前作となる『源平大戦絵巻』でも、「クッ!牛車の前に歩兵がいやがる……。攻撃が当たりゃしねえ!」なんて時があっただろう? 先頭に持ち楯兵がいる時とかね。そんな時に有効なカードさ。むろん、レベルを上げていくほどに硬直時間はどんどん上がっていく。単純に敵の進行を遅らせて、時間稼ぎをすれば、その間に銭も貯まっていくワケだしね。
新小田氏:くうぅぅ……、対戦だと地味に嫌なカードじゃの。牽制にはうってつけのカードじゃわい。

[関連記事]
※配信直前の『百鬼大戦絵巻』で登場する妖怪を開発者ふたりがちょっとだけ紹介!【前編】
※【動画あり】セガの『源平大戦絵巻』正統続編『百鬼大戦絵巻』はヤバい! 編集部に現れた使者から聞き出した

百鬼大戦絵巻

メーカー
セガ
配信日
2012年4月26日配信予定
価格
450円[税込](アプリ内課金あり)
対応機種
対応機種:iPhone/iPod touch、iPad

この記事のタグ

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧