シミュレーション&RPG&アクションが融合したタワーディフェンスゲーム『Dungeon Defenders: Second Wave』

2012-04-01 18:00 投稿

●プレイヤーの性格によって見事にゲーム性が変わるシミュレーション

本作『Dungeon Defenders: Second Wave』は、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にした、いわゆるタワーディフェンス(以下TD)タイプのゲームだ。

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TD型のゲームは通常、防衛の要となる塔(ないしユニット)を配置して敵を迎え撃つ、リアルタイムシミュレーションとしての側面が強いのだが、本作の場 合は、それにRPG、そしてアクションゲーム的な要素も加味されているのが特徴。プレイヤーは、用意された4人のキャラクターから、ひとりをヒーロー(= 塔主)としてゲームの舞台に送り込むのだが、このヒーロー自身も防衛戦に参加できる。と言うより、むしろヒーローこそが最大戦力と言っても過言ではない。

4人のキャラクターは、騎士、魔術師、弓使い、モンクと個性豊かで、装備や攻撃方法が大きく異なる。騎士なら剣を使った近接攻撃なので、攻め入る敵の群れに突撃して当たるを幸い斬りまくり、魔術師は離れた場所から攻撃魔法を放つ……といった具合だ。

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▲さらに言うと、キャラクターによって設置できる”塔”の種類や性質も異なる。足止めに力点を置いたタイプから、防御は紙だが敵への攻撃に優れたタイプまでさまざま。

もちろん、ヒーロー自身にもHPが設定されているが、幸か不幸か塔主が倒れても即ゲームオーバーではない。本作の敵の目的は、ダンジョン内に安置 されたクリスタルを破壊することで、逆にクリスタルさえ無事なら一定時間ののち塔主も復活するのだ。しかも、クリスタル自体にもある程度の耐久力が設定さ れているので、敵が到達したら即アウトとならない点もありがたい。

従来型のTDで敵の猛攻を受けている際に、「あぁ、ここで自分(のキャラ)が戦えれば!」と歯がゆい思いをしていた諸兄には、まことに夢のようなゲームと言えるだろう。

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●人生に必要な知恵を学べるゲーム!?

大半ゲームは、すべからく人生ないし社会・世界の縮図とも言えるが、本作をプレイしていると、しみじみと人生にとってたいせつないくつかのことを実感できる。ゲームひとつで大げさな……と笑われそうだが、まあ聞いてほしい。

RPG的要素を持つTDゲームにおいては、プレイヤー(の代理人たる主人公)は、ゲームのシステムとしてなんらかの”成長”をする。それはたいていの場合、強力な”塔”を築けるようになったり、あるいは同時に作れる”塔”の数が増えたりといったものだ。

本作も、敵を倒すごとに経験値が入り、それが一定数値に達するとヒーローはレベルアップする。この”敵を倒す”ことには、自分が直接倒したもの以外に、”塔”が倒したぶんも含まれている。

そう、何も目の前の膨大な仕事をすべて自分ひとりで片付ける必要はないのだ。時には他人に協力を仰ぎ、あるいは責任ある地位の人なら部下に指示し、任せる。そうやって複数で課題をクリアーすることもまた、得難い経験となる。

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同様のことは戦闘面でも言える。本作においてヒーローたちはレベル60まで成長することができる。最大限までいかずともある程度成長すれば、大概の敵は、歴戦の古参兵の前でションベンちびりそうな新兵の如くやすやすとヒーロー自身の手で倒すことができるだろう。

しかし、どんなに強くても、ヒーローはしょせんひとりだ。数カ所の侵入地点から怒涛の如く攻め寄せる敵を、すべて刈り取ことは不可能に近い。だからこ そ、いかに敵の動きを読み、適切に”塔”を配置するかが重要となる──人はどれだけ強くなっても、単独で成し遂げることには限界があるのだから。

加えて、本作でヒーローがレベルアップした際に、さまざまな能力値を任意に少しずつ強化することができる。強化可能な値としては、キャラクター自身の能 力に加えて、”そのキャラが作る塔の能力”も含まれている。これが、”リソースの有効配分”、そして、”自分以外にも成長の機会を与える”に通じることは 言うまでもない。

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▲強化する能力値にしても、体力、攻撃力などの定番のものに加えて、移動速度(塔主はひとりなので、フットワークの軽さは不可欠)、キャスティングレート(塔を設置、修復する作業の速さ)なんてものもある。

さらにはオンラインでの対人対戦も可能。そこでプレイヤーは、自分がコンピューター相手に培ってきた経験則を一気に粉砕されたり、あるいは「敵陣に攻め入る」イコール「あらゆる罠のもと理不尽な戦いを強いられる」ことだと身を持って知らされるのだ。

──なんだかビジネス啓蒙書の謡い文句みたいになってしまうが、冗談抜きで、プレイすればするほど「よりよく人生を生き抜くうえで必要なことは何か」を実感させられると言っても過言ではないだろう。

■基本操作

ゲームを開始したら、まずは”Play Local”を選び、オフラインでキャラクターを育てることになる。この時、”Create Hero”で前述のとおりヒーローをひとり選ぶのだが、この選択はゲーム性にも関わるのでとくに重要だ。

・Novice(初心者向き):剣で攻撃する騎士
・Medium(標準難度):杖を持つ魔術師
・Veteran(ベテラン向き):弓使いのエルフ女性
・Master(熟練者推奨):薙刀を使う武僧

オフィシャルで”初心者向き”とされている騎士だが、たしかにやれることは非常にシンプルだが、最初はあまり体力や装備がない状態で敵とガチで殴り合い するハメになる。殲滅能力は高いのだが、プレイヤーのアクションの腕前によってはかなり危い橋を渡ることにもなるだろう。

その点、魔術師と弓使いは遠隔攻撃ができるので、意外に安全。前者は魔法の自動照準の性能が高く、後者は弓の射程および連射性能に優れる。最初に作れる”塔”の性能も考え併せると、初めてのプレイでは前者がオススメだ。

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▲複数のキャラクターをヒーローにすることも可能。その場合、余剰マナとアイテム類、ゲーム進行度は共有することになる。各ヒーローのレベルと経験値は別々だ。
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▲武僧によるプレイは、最初のダンジョンからかなりきびしめ。ゲームにある程度慣れてからにしよう。

プレイを開始すると、まずは”Tavern”と言う場所に飛ばされる。ここは、おもにアイテムの売買や強化などを行う“ショップ”に相当する場所 だと思ってよい。本作では、宝箱や倒した敵から得られるマナがお金の代わりも兼ねていて、買い物や武器防具の強化にも大量のマナが必要となるのだ。

店内には攻撃練習用のダミー人形も置いてあるので、左下のバーチャルスティックによるキャラクターの移動や、右下の攻撃アイコンをタップしての攻撃の間 合いなどを確かめておくとよいだろう。また、初めてプレイする人向けにいくつかの貴重な装備品も置かれている。アイテムに近づくと右下に手のアイコンが表 示されるのでタップして、ありがたくいただいておこう。

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▲店内にいる男性に話しかける(手アイコン)と、アイテムの売買や強化ができる。課金アイテムで大量のマナを一気に入手することも可能だ。

準備を整えたら、店内にあるクリスタルに近づいて、出現するクリスタルアイコンをタップして、いざ出陣。いよいよ戦場となるダンジョンに飛ばされ る。ダンジョン内では、TDゲームの慣例にならって敵はWAVEという単位で何回かに分けて攻めてくる。ダンジョンごとに定められたWAVE数の敵を全滅 させればクリアーだ。

各WAVEは、プレイヤー側が”塔”を設置して敵に備えるBuildフェイズと、実際に敵が攻めてくるCombatフェイズの2フェイズで構成される。 最高難度の”insane”以外では、Buildフェイズ中は時間が経過しないので、ダンジョンマップも参考にしつつ、慎重に”塔”を設置しよう。

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▲塔設置にはマナが必要。まずはダンジョン内の宝箱を開けて、マナを吸収する必要がある。各WAVEの頭に、この宝箱は復活する。

準備が終わったらクリスタルに近づき、Combatフェイズ開始。敵の出現する扉や出現数はあらかじめわかっているので、セオリーに従えば、いちばん敵が多い扉へと急行し、敵と交戦することになる。

敵の攻撃で塔の耐久力が消耗したら、リペアコマンドで修理することも可能。ただし、ある程度の時間とマナを要する点に注意。運悪く殲滅しそこなった敵が クリスタルのもとへと進撃した場合は、急いでとって返し、自分の手で敵を撃退することになる。マナに余裕があれば念のためクリスタルのすぐ近くにも塔をい くつか設置しておきたいところだ。
各WAVEごとに敵の数は決まっていて、すべての敵が全滅したら、Combatフェイズは終了し、つぎのWAVEのBuildフェイズに移行する。すべてのWAVEを乗り越えたらそのダンジョンはクリアーとなり、つぎのダンジョンへと進むことになる。

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▲ちなみに、Heroアイコンから一時停止を選び、”Return to Tavern”を選べば、それまでに入手した経験値やアイテムを持った状態でTavernに戻れるのだ。

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Dungeon Defenders: Second Wave

メーカー
Trendy Entertainment
価格
iOS版:250円 Android版:無料
対応機種
iOS、Android

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